いつも書いてることですが、私は日本のTVドラマはほとんど見ないんですが
それが”劇場版“となるとドラマと繋がっていたりしたとしても映画って存在と認識しておりまして
この作品もドラマとして2シーズン全く見てはいませんが
ここの企画で日本映画を積極的に見て行こうというという自己企画のためにキラキラ映画ではないだろうと見ましたが
そこはフジテレビ製作のドラマですから
見ててもTVシリーズからのつながりであることをオープニングで華の祖母三雲マツがTVドラマのここまでの梗概を説明してくれており、
私のような人間にはある意味親切な作りにはなってるものの
物語を映画で完結させるという作品でした。
ドラマの進行にはインド映画ではないから脈絡もないような歌あり踊りありではありませんが
いきなり市村正親、大貫勇輔のミュージカルスターに歌って踊らさせたり
いろんな作品からのパクリパロディありで安心して笑いながら観ていられる派手派手さは
相変わらずのバブリーなフジテレビテイスト
こんなテイストでいいのかっていうくらいおバカのメインプロットなんですが
いわゆるTVドラマを映画という最後のメディアでプロットを完結させようって作品だったモンだから
映画はお金払って見るものですから、そこにはお金払ってまで見せる何かを付加させようって
よせばいいのに親子愛という、ある意味シリアスで泣ける作品にしちゃっているのはあまりにあざといだろう
って思ったのはわたしだけ?
ただ、血は水よりも濃いはずだから観月ありささんと深キョンとの血のがつながりのあまりに薄い感情はこれでいいのかっていうとこが気になって
私には泣ける映画ではなかったなぁ
ここでいちいちパクリはあげつらわんけども
架空の国っていうことでヨーロッパの建物とか日本各地には色々とあるんですね
もちろん内部は東映東京撮影所でのセットでしょうけども
そこいらは製作委員会に東映さんがついているのが強みでしたけども
藤岡弘さんとか麿赤兒さんとか完全に無駄遣いだったような気もしないでもないけども
ドラマからのつながりなんでしょうね
ドラマから見てないモンだから橋本環奈の立ち位置だけは最後までっていうか今でも理解できてませんが
彼女のお姿が本編で見られただけでそれだけでよろしいんです(笑
良くも悪くもバブル時代からフジテレビの映画制作の根本理念は変わってないようですねぇ
2021年製作、日本映画、「ルパンの娘」製作委員会作品、東映配給
武内英樹監督作品
出演:深田恭子、瀬戸康史、橋本環奈、小沢真珠、栗原類、どんぐり(竹原芳子)、観月ありさ、岡田義徳、太田莉菜、マルシア、市村正親、小畑乃々、藤岡弘、大貫勇輔、信太昌之、我修院達也、麿赤兒、渡部篤郎
