先月見た「ネズラ1964」の横川寛人監督がこの作品の前に作った
中京の聚楽園にある聚楽大仏(実際に奈良や鎌倉の大仏よりも当時は大きかったって言われてる)が実際に動いて名古屋を散策されたって言う
この作品と同タイトルの「大仏廻国 中京篇」と言う作品が
どうやら円谷英二特撮監督の師匠にあたる枝正義郎監督によって
日本初の特撮映画として1934年(昭和9年)に製作されかつ公開されたって言う資料はあるものの
戦中戦後の混乱期を経たために現物の原盤フィルムやプリントフィルム全てが消失されていると言う
その映画に触発されて枝正義郎監督のお孫さんの了解のもとで
当時の現存する資料だけをもとにして
クラウドハンディングとかで資金を集めて約300万円でつくりあげた作品がこの作品
映画のなかで当時のフィルムみたいに再現されるモノクロフィルム映像も含めて
現代の東京の町をミニチュア化してそこを歩く大仏さんって言うデジタルカラー映像も大仏さんの着ぐるみを作って同じ着ぐるみで製作してると言うことで
まぁある意味特撮映画に関係する好事家が特撮映画の好事家ファンのために作った作品と言っても過言ではないし
本当に東海市には聚楽園大仏さんもいらっしゃるわけですが
この映画の大仏さんはどうやら茨城方面から歩いて東京に現れているちゅうことは
どうやら茨城に現存されてるあの有名な大仏様だったってことかしらね
まぁお話らしいお話もなくちょっとしたモキュメンタリー的に作られた作品として言っても良いかも
特撮映画に出演されてらっしゃる宝田明さんとか蛍雪次郎さんとか古谷徹さんに佐野史郎さんまで出演されてるってことで
自主映画として作られた2018年版ではなく、2019年にこの作品が海外で公開され
じゃ日本でも劇場公開するかって言うことで宝田さんや古谷さんそして佐野さんのシーンを加えた2020年の日本公開版をアルバトロスさんがBlu-rayだけをセルリリースした作品だったのね
ここまで特撮に傾注されてる横川さんにはちゃんとスポンサー何かがついて新しい商業映画としての特撮映画を是非撮ってもらいたいなぁ
マニア向けの豪華作品ができるかもよ
2020年製作、日本映画、スリーワイ作品
横川寛人企画・脚本・監督作品
出演:菊沢将憲、米山冬馬、岩田桃夏、大迫一平、森田友希、戸田年治、大槻義彦、韮澤潤一郎、螢雪次朗、久保明、小林夕岐子、内田喜郎、佐野史郎、古谷敏、宝田明