1969年というとまだ日活の屋台骨が傾いてない時代である
世にっていうか日本映画がプログラムピクチャー全盛期として各社で二本立て興行している時代に
併映用にと流行の歌謡曲、それも森進一とか青江三奈とかの女心を切々と歌詞に認められていたり
夜の女の恋情を歌詞に載せていたりでヒットしていた時代に
東映さんがこう言った歌謡映画のプロットのいわゆる言葉は悪いがスケコマシ的な女を食い物にしているような男を演じさせたら、天下一品の梅宮辰夫って言う男優さんありきで
ほとんどこう言った女を食い物にして生きる歌謡映画を独占的に制作してシスタームービーながら本編Aムービーをも凌ぐ勢いだったのね
他社がそれに指をくわえて見てるだけっていうのも芸がないとこう言った歌謡曲を主題歌にして日活さんが青江三奈さんのヒット曲を集中的に使って
「女の警察」シリーズっていうのをAムービーとして歌謡アクションドラマとして小林旭さんで作ってスマッシュヒット
そう多少のエロチックシーンも加えてヒットさせたけどコチラはアクション映画だった
って事でエロチックの要素をさらに前面に出して作ったのがこの作品
ですから主演に日活の第五の男和田浩治を主演に青江三奈さんのヒット曲のタイトルまんまに
夜の池袋で蠢く男と女の世界を描いたコチラは歌謡風俗映画
売春斡旋の世界でのし上がろうとする男に和田浩治さんを持ってきたものの
梅宮さんみたいな天性のナンパ気質どころが皆無でして
まぁこれほど硬派ちゅうか硬質な演技しかできない和田さんは完全ミスキャストとしかいいようがない
この後日活ロマンポルノを支えていくことになる武田一成監督でも芯となる女優さんがこれまたまだ女を出し切れてない集三枝子さんという事で
まぁなんともプロットと俳優さんとの演技がこれほど乖離していて全くチグハグな映画も珍しかったかな
できればロマンポルノとしてリメイクしてくれてたら結構な作品として生まれ変わっていたのかもって
こんだけ柔らかい内容の作品を全く硬質な演技で見せられるこっちの身にもなってほしい
ってかここまで未パッケージでいたのが当然のような気がする
私でさえこのような作品が日活で作られてたなんて知らなくて
もう店頭でパッケージ見ただけで即買いでしたが・・・
1969年製作、日本映画、日活作品
武田一成監督作品
出演:和田浩治、集三枝子、青江三奈、郷鍈治、奈良あけみ、桑山正一、鈴木やすし、由利徹、谷村昌彦、高樹蓉子、藤田憲子、飯田モコ、久本有紀、森みどり、若水ヤエ子、新井麗子、夏木ミミ、田中マリ
出演:和田浩治、集三枝子、青江三奈、郷鍈治、奈良あけみ、桑山正一、鈴木やすし、由利徹、谷村昌彦、高樹蓉子、藤田憲子、飯田モコ、久本有紀、森みどり、若水ヤエ子、新井麗子、夏木ミミ、田中マリ