衛星劇場で10月に特集OAしていた日本の光と闇を描いた“黒シリーズ”の第9弾
田宮二郎が再び産業スパイになった作品
この“黒シリーズ”作品自体がここんとこ犯罪映画って言う雰囲気でしたがようやっと
高度経済成長期下の日本が技術大国への道を突き進んでいた1964年の日本産業界における新商品開発に絡むお話にようやっと“黒シリーズ”本来の路線に戻ったって感じかな
サスペンス感を出すためって言うか
やっぱこう言う作品はモノクロ映画に限りますね
田宮二郎さんは25、6歳の母親思いのいわゆる技術見習いの工員
何気なく行ったバーのホステスと仲良くなり
彼女の本業ホステス以外の株投資に関して自社の新製品TVに関する情報を
彼女の色気に負けて工場内で試作品のは部品を渡し・・・
それを彼女は競争相手会社に渡して株と産業スパイの両面で大儲けして彼女は行方をくらましていた
田宮は部品漁りを部長に見つかっておりそれによってクビになってしまい
母は嘆いて死んだ3年後
田宮は産業スパイとして生業をしていて、自分をクビにし母も死なせた
当事者である家電メーカーに報復しようとする・・・
製作された当時では本作で描かれたスパイ戦はこの上なくクールに見えるし、映画としては実に作品化しやすい題材だったんだろうけど
まさかの敵の会社に忍び込んだり
役員の子供を誘拐したりと
さらに田宮が最初にハマったようにお色気そんな女の人肉体を使ったりと結構人間対人間のスパイ戦だったんですね。
まぁ映画ですからヒロインと言うか最初に田宮を籠絡した浜田ゆう子と再び出会いそしてふたりして産業スパイってもある意味二重スパイだったりと
どんどん深みにハマって人間性を失っていく田宮についていけなくなって・・・
表題になってる凶器っていうのはこの田宮の産業スパイとしての生き方だったようですねぇ
表題になってる凶器っていうのはこの田宮の産業スパイとしての生き方だったようですねぇ
しかし、ヒロイン役の浜田ゆう子さんですが、この時代もうちょっとな女優さんがいなかったんだろうか
後工員さんなのに作業着かrs着替えた帰宅姿はスーツにネクタイなんですね
1964年製作、日本映画、大映作品
井上昭監督作品
出演:田宮二郎、浜田ゆう子、金子信雄、島田竜三、根上淳、真城千都世、阿井美千子、小夜福子、木村玄