日本映画を積極的に見ていこうという企画で視聴した作品
日本映画の悪いところであると私が完全に思い込んでる
そう最初っから観客を泣かせる為に作られた作品だって言うこと
これがっていうか観客を最後に泣かせるのがいい映画だとは思いますよ、あえて自分も泣かされたって言うような映画がいくつかありましたが・・・
それは否定しませんが、それは私自身が主人公や作品に自己投影した果てに泣かされたわけでして
この作品は極端に言わせてもらうなら原作ありきですから
企画段階でこいつはお客さんを泣かせる作品に作れるって言う勝算で企画されて脚本段階からそう言う方向性でって言う作品だと思う
製作幹事会社が木下工務店さんですからねぇ
なんで今更宮沢賢治なんだって言う疑問は上記の私の個人的な解釈が全てだと思うものの
一応原作も直木賞受賞作ではありますから
それなりに調べられて書かれたとは思いますが
所詮綺麗事で賢治の一生を家族
特に父親の目を通して描いてる作品
息子長男の誕生で喜ぶオープニングでの父親の夜汽車で盛岡に向かうシーンと
賢治が肺結核で死んだのちになんとか売れない作家だった賢治を世に出した父親の血と汗の結晶である宮沢賢治全集の上梓からこの映画のタイトルにつながる『銀河鉄道の夜』を読む父親のイメージの夜汽車と一応映画的にはシンメトリーになっているんですね
っていうか私自身国文学部修士課程修了者で教職に就いていた身として
さらに職場での研修出張としても盛岡に行かせてもらった過去もあって
賢治に啄木は色々と勉強させてもらいました
そんなん中で賢治に関しては実妹トキとの関係があまりにこの作品ではあっさりと
賢治の物書きの原動力っていうように表現されていましたが
これは多くの研究者も認めていることですが
トキに対する賢治の愛は実妹に対するものではなかったてこと
そう男が女に対して抱く愛情だったってことがこの映画では欠落しており
綺麗事で描かれていたのがなんとも
まぁ原作読んでませんからそんな描写になったのは映画だけなのか原作にはあったんか無かったんかは知りませんが
賢治が書いたもの全てはトキに対してのもので
映画でも一応トキの死後なにも書けなくなってる賢治は見せてくれてましたが
まぁ賢治の短い一生を父親の目で描いたるためってことで、私がここまで書いた事は父親の目には見えてなかったってことで済ませてしまえますからねぇ
まぁ役所広司さんに菅田将暉さんて言うことでお客さんを呼べる作品ではありましたし
二人の特に役所さんの演技の安定ぶりが見事としか言いようがなかった
2022製作、日本映画、映画「銀河鉄道の父」製作委員会作品、キノフィルム配給
成島出監督作品
出演:役所広司、菅田将暉、森七菜、豊田裕大、坂井真紀、 池谷のぶえ、永澤静香、増岡徹、田中泯