山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

林住期(りんじゅうき)

2007-04-29 23:44:05 | モモ
皆さんこんにちは、私は所長の良きパ-トナ-のモモです。
16才と6ヶ月のおばあちゃんになりました。
この前、五木寛之さんの『林住期』という本を読みました。
私の愛する所長が、いつも考えたり話していることと同じようなことが書いてあったので、ちょっとびっくりしているのです。



古代インドでは人生を4つに分けて考えたと言います。
25才までが『学生期(がくしょうき)』
いわば青少年時代で、心身を鍛え、学習し、体験をつむ期間ですね。

50才までが『家住期(かじゅうき)』
就職し、結婚し、家庭をつくり子供を育てる、つまり社会人としての務めを果たす期間でしょうか。

そして51才からが、人生の黄金期となる『林住期(りんじゅうき)』
社会人としての務めを終えたあとに迎えるもっとも輝かしい季節なんですね。

76才からは死を見つめながら生きる『遊行期(ゆぎょうき)』

皆様、これからの人生について時々は真剣に考えてみませんか?
あっ、私はちょっと近くのお山へお散歩に行ってきますからね。目が見えなくなったって散歩くらいへっちゃらへっちゃら。



ここは自然林の公園なんですよ。緑の林がとても清々しくて私も所長も大好きな場所なんです。ちょっと疲れちゃった、一休み。最近、足が弱ってしまって少し歩くと疲れるものだから所長にだっこされることが多くなっちゃって。



ここ、何か気になるのよね。友達のルナの臭いかしら?



この坂道はもう登れません。だからいつも抱っこしてもらいます。
そうそう、所長はね、いつも言っていたんですよ。『50才まではガムシャラに仕事して体制固めをする期間にするんだって。50才からは、やりたい仕事だけを選んでやって、自分のための時間を充分にとって、研究や趣味と言ったお金にとらわれない生き方をしたいんだって。50才からの人生は、自分の人生の中で一番おもしろくて一番キラキラするものにしたいって。だから50才まではしっかり仕事をしたいんだって』

 

私もその考え方には賛成なんですよ。
学生時代は夢や自由がたくさんあって、恋もして。社会人になって家庭を持って仕事も充実して。とても素敵な季節であることは誰もが認めること。でもね、その季節が人生の絶頂期で、定年を迎えたあとはおまけの人生なんて違うと思うんですよ。

社会人としての務めを全うし、お金のことや色々なしがらみから解放された林住期は最も自分らしく、自分のためだけに生きられる時間ですものね。だから五木寛之さんが言われるように、50才まではその準備期間と考えて精一杯務めを全うする。そんな考え方、生き方もありだと思いませんか?



あっ、クンクン、これ武蔵くんの臭いだ。もう遠くへ行っちゃったかなあ?



あぁっ、これはシンちゃんね。まったくもうシンちゃんたら、いつも奥のほうへするんだから。確かめるの大変なのよね。



ちょっと失礼、私もマ-キングしておきましょうね。こうしておかないとルナもシンちゃんも武蔵くんも私のこと忘れちゃいますからね。あぁ、この爽快感、サイコ-。多分、みなさんが温泉につかって『あぁぁぁっ!』っていう、あの感じかしらね。



私のアンヨです。もう16年半もこのアンヨで楽しい散歩を続けて来たんですよ。
アンヨに感謝しなくちゃねえ。みなさん、充実した林住期を送るためには何よりも健康でいることが大切ですからね。所長、あなたもお酒とたばこと仕事、少し控えなさいよ。



さあさあ、散歩もしたしご飯も食べたし、あとはまったり眠りましょうね。
ここはいつも所長がお酒飲んだあとゴロ寝する場所だから、臭いがいっぱい付いてて大好きなんですよ。今日もここで寝ようかな。



みなさん、おやすみなさ~い。
私はお金も必要ないし、大好きな友達とだけクンクンして、何も悩みを抱えず、心穏やかに眠りにつける幸せ。みなさんも、こんな人生が送れますように。


コメント (4)
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