山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

巨星堕つ!

2007-07-20 01:01:04 | 独り言
日本共産党の宮本顕治元議長が尊い生涯を閉じられた。

一時代、暴力革命を標榜した党内主流派に対して、選挙によって多数議席を占めて政権を掌握することを唱えた至って常識的かつ合法的な穏健派であった。

選挙によって多数議席を得るということは、正しい政治理念を持ち、これを選挙民に理解され共感を得るための地道な活動をし続けることを意味する。この理念が党員からも共感を得たからこそ主流派となり、公党にまで育てられたのだと思う。

確かな理念を持ち、それを同志たちに熱く語り、未来の姿をイメ-ジさせ、ネクストリ-ダ-たちを育て、固い絆の組織を創り上げる。組織のトップとして学ぶべきことは限りない。

若い頃、宮本顕治さんの講演を何度か聴いたことがある。厳しい拷問のことなど一切語らず、ただただ理念を果たすための活動方針と未来像を熱く熱く語っておられたことを思い出す。

自由主義経済の中にあっては、もはや政権を取ることなどは絶望的である。しかし、時の政権の暴走や腐敗に対するご意見番的存在であり続けて欲しいと願っている。

学生時代、日本共産党千代田支部の主催する人民大学で学んだことがある。党の政治理念や政治活動の話は一切なかった。党への勧誘なども一切なかった。多くの本を読み合って、人間としての生き方や考え方を語り合ったと記憶している。

『空想から科学へ』
最も印象に残っている本である。日々の生活の中で、自分がこうしたいと思ったことや、こうありたいと夢に描いたことは、先ずは行動に変えてみること。行動に変えずして成果は得られない。当たり前の事である。しかし、この本の印象は強く残っていて、私の事務所の八つの行動規範の一つに掲げているほどである。

6.解行一致を実行しなさい。
『学んだこと、思いついたこと、言葉にしたことは行動に変えなさい。行動の先にしか成果はありません。成果を生むために速やかに行動に変えなさい。』


まるで巌窟王のような、強い信念を貫き通した宮本顕治さんの生涯に敬意を表し、心からご冥福をお祈りします。(合掌)

(きわめて政治的、思想的内容のためコメントは結構です。)





コメント
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