柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

圧迫骨折の治療

2008年05月09日 | 私の半径100メートル
私の母は81歳になります。

寝込んではいませんが、年と共に幾つもの病気を持っています。
わがままな父と2人ですんでいます。

数年前、腰が痛いと言い出し、痛みの為に起き上がることも
困難になりました。

膝に人口関節が入っているし、昔から神経痛はあるし
思い当たる科へ受診しても病名が分かりません。
結局、腰痛の原因が分かったのは、半年後でした。

腰椎の圧迫骨折でした。
骨がスポンジ状になり、何らかの原因で脊椎がクッチャとつぶれた状態です。

治療は安静にして、骨が自然に固まるのを待つしかないようです。
しかし、老人の骨は固まりにくく、治るのに時間が掛かります。
その間、痛みは治まらず辛い思いをしてました。

しかし、その時には麻酔を打って痛みを抑える治療が分かり
ペインクリニックに通って痛い場所に麻酔を打ち、骨が固まるまで痛みを止めることが出来ました。

去年、又、突然同じ痛みがあり今度はすぐに同じ腰椎の圧迫骨折と判明。
ところが、今回はペインクリニックの麻酔がぜんぜん効きません。

ベットから起き上がるのに15分、5メートル先のトイレに行くのに10分位かかってしまいます。その間は激痛が走ります。

横になるのが一番楽のようですが、寝返りはうてず、座ることも出来ません。
とにかく、腰にちょっとでも負担がかかると、とても痛がります。
それなら、まだ立っているほうが良いようでした。
歩行も大変で、病院通いは介護タクシーを頼み、ストレッチャーで病室まで行って
診察を受けていました。

ところがインターネットで圧迫骨折に聞く治療があることが分かりました。
それは、骨にコンクリートのようなものを注射してしまう方法です。

ほとんどんの方に効き目があるようで、すぐに受診をし、治療をお願いしました。

コレは経皮的錐体形成術という治療です。
コレは放射線科での受診になります。

手術は約2時間。
局部麻酔をして、腰骨に注射でコンクリートのようなものを流し込み
術後2時間して、医師診察がありました。

「ハイ、ゆっくりベットに起き上がってみてください」
なんと、母はベットに起き上がり、座っています。何ヶ月ぶりでしょうか。

「ハイ、今度は立ってみようか」
立ちました。痛みはありません。

「ハイ、じゃあ、ベットの周りを歩いてみる?」
まさか!いえ、本当。ゆっくりと母が何にも捕まらず、歩き出しました。

私はマジックを、見せられているような驚きです。

母の骨は1つがつぶれ、もう1つが空洞になっていて、もう1つ危険な状態で
結局、3本の骨に注射を打ったそうです。

この効き目は現在では50年と言われています。

今では、家事もこなせるようになりました。

この治療も知らない人のほうが多いですね。

私、間違った表現をしているかもしれませんが

大きな病院の「放射線科」で行う「経皮的錐体形成術」と言うのは間違いありません。

保険が利かないそうですが、術後の通院は1回だけでした。
費用は病院によって差がありますし、手術箇所によっても違います。
一箇所が20~30万前後だったでしょうか。

どうぞ、困っている方に教えてあげてください。
インターネットで病院は調べられます。