柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

目からうろこが落ちます、この本お薦めです

2012年03月06日 | 


「大往生したけりゃ 医療とかかわるな」
 ~「自然死」のすすめ~

著者  中村仁一
出版社 幻冬舎
定価  760円(税別)


中村仁一先生は京都の特別養護老人ホームの医師をされています
70歳代で現役の臨床医です
12年間に、自然死を数百例も見守ってこられました

その結果
「もし、高齢で癌になったら、一切の治療は行うな
そうすれば、まったく痛まず、穏やかに死んでいける」
「死ぬのは癌に限る」という持論に達しました

中村先生は高齢者の癌の自然死(治療は行わず、注射も点滴もしない)を
60~70例経験し『苦しまない死』の確信を得ています



以前、一度ですが中村仁一先生の講演を聞いたことがあります
長野県のご出身だそうですが
どう見ても、江戸っ子のような子気味のいい語り口です

その口調と言い分にほれぼれした記憶があります

人が老いてくことはごく自然で止めようがない
当然体にも故障が起きる
それが当たり前、と言う訳で

目次をみると

第一章 医療が“穏やかな死”を邪魔している
第二章 「できるだけの手を尽くす」は「できるだけ苦しめる」
第三章 ガンは完全放置すれば痛まない
第四章 自分の死について考えると生き方が変わる
第五章 「健康」には振り回されず、「死」には妙にあらがわず、医療は限定利用を心がける

延命治療が問題視され
尊厳死宣言を多くの人がしたいと思っています

先日新聞の大きな広告で
この本が出版され、大変な売れ行きと、知りました

早速買わなければ、と思った途端に
ある方からこの本が送られてきました
しかもそこには中村先生の一文が添えられており
「人生最後の作品としては、ほぼ満足のいく出来栄えになったかな」
と、思っています・・・
と書かれていました


目からうろこが落ちます
是非、この本をご覧になってみてください