柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

葬儀社の考える葬儀打合せって・・・????

2014年10月13日 | 葬儀の世界
家族が亡くなって
葬儀社に依頼すると「打合せ=見積」が始まります。

葬儀の相談です。

死亡届をかいて
宗教を聞かれてお寺へ連絡

葬儀の日程を決めると
いよいよ葬儀の中身を決めていきます。

「どんな葬儀をお考えですか?」と葬儀社の人がたずねます。

最近では、遺族の希望を聞くことを優先しているからです。

でもね、遺族がどんな葬儀で故人を送りたいなんて
具体的に決めている人は、そうはいないんです。

だから葬儀の中身よりも規模で答える人も多くいます。
「家族葬でお願いします」みたいに。

そして
人数を聞かれ、式場をきめ、祭壇や料理や返礼品を決めていきます。

祭壇セットとか葬儀費用とか
その会社によって言い方はそれぞれですが
葬儀社が直接費用を頂く部分は
始めに「菊コース」とか「ユリセット」とかで金額は表示されます。

でもそれだけで終わないのが葬儀の見積です。

料理や返礼品は人数や金額によって
かかる費用が違いますね。

その他に
「湯灌は最後のお風呂です」とか「ラストメイクできれいなお顔になります」など
オプションの説明があり
「セットに含まれる棺の他に、こんな棺や骨壷も喜ばれます」と提案され
費用は膨らんできます。

遺族としては
一体、今の時点でいくらになっているの?
と気になります。

「安くしたい」の気持ちだけでなく
「してあげたい」と思っても、総額はどうなっているのか?が知りたいはずです

実際に自分が喪主をした時もそうでした。

総額が提示されるのは
全ての見積書が記入された時です。

セット価格は60万とか80万であっても
最終的には150万や200万越えもあります。

この時に遺族は『予算と違う、やり直して』とは言えません。

高額なだけにこんな不安な打合せでいいのかな?
と、考えます。

それから150万、200万といわれれば
その金額だけが頭に残りますが
実際は、香典からの収入もあり
遺族の負担は半分くらいになることも多々あります。

実際の遺族負担額を知ることも
遺族にとっては大事です。

葬儀社にいれば
誰でも見積が取れる、と思いがちですが
お客様想いの人はなかなかいないものです。