空き家問題は日本全国に及んでいます。
地方では古くてもしっかり建てられた空き家が多くあります。
人が住まない家屋は生気がなくなるのか、すさんでいくのが早い気がしますね。
屋根の一部が崩れれば、家もその中に存在する建材もすべてが朽ち果てていく運命です。
松江市のシンクタンクが古材を活用する事業に乗り出した、との記事を見つけました。
家屋そのものを再利用するのではなく、梁や柱、床板などの古材を家具や現代風の内装用建材に加工して販売をする試みだそうです。
古い家や商家などでは今では手に入らない建材が使われおり、近年の木材価格の高騰で古材が注目をされ空き家問題解決の一助になれば、と書かれていました。
余談になりますが、
代々、魚屋さんの商いをしていたご主人の葬儀に携わった時、店の奥で立派な看板が置かれているに気がつきました。
見るからに風格ある看板で、ご主人は店先に置かずに大切にしまっておいたのでしょう。
先代からご主人の人生を見守て来たこの看板に最期の見送りをしてもらいたく、葬儀場の寺院に運び飾った経験があります。
身近に使われてきた伝統の価値にも、多くの人が気が付いてくれるといいですね。