柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

夫婦とは、親子とは

2008年07月15日 | 私の半径100メートル
母親と喧嘩をしました。
もう3週間くらい前になります。

大変なわがままで、少し痴呆になりかけている父との二人暮らし。
若い頃から、父親の言動には苦労してきた母です。

母は体には幾つもの病気を抱えていますが
ヘルパーさんの助けを借り、日常の生活は出来ています。
そして、頭はさえきってますが、心が弱ってきました

口うるさい父の小言に、それも少し訳がわからなくなった
非情な小言に、しっかり者の母が参っています。

母が涙ぐんで訴える姿に、私が本気で答えて、喧嘩になりました。

「一緒に住む?」
「ここから、離れる訳にはいかないよ」
「じゃあ、お父さんが悪い時はプチ家出しちゃえば?」
「出来るわけ無いでしょう」
「お父さんの事、子供達全員で怒ろうか?」
「そんなことしたら、後が大変よ」
「ずっとそうやって、お父さんを怒らせないようにしていたから
 わがままになっちゃったのよ。もうお母さんも年なんだから
 我慢ばかりしで。子供は皆、味方になるから」

こんな会話の繰り返しで結局、最後に
「一緒に住んでいないあんたには、分らないわよ」という
母のセリフを聞いて帰ってきました。


確かに、そうなんですけど。
ただ、「しょうがないね」と聞いていればよかったのでしょうが。

年老いた両親が2人で暮らしてる事実に
娘としては、良心の呵責もあり
つい、解決策を口走ってしまうのです。

気になりつつ、その後電話もしませんでした。

いえ、本当は10日くらい前に一度電話をしましたが
其の時の母の様子が
「まだ、怒ってます」という口ぶりだったんです。
「こりゃ、ダメだわ」と、今日まで連絡をいれてません。

それで、今夜又、電話を入れました。
「あんた、元気なの?」
いつもの母の声でした。

親子の特権ですね。
どうやら、ご機嫌は治ったようです。

いつもより、饒舌になっています。
長い電話をしてしまいました。

「じゃあね、元気でね」
母の明るい声で電話は切れました。


夫婦のあり方は、傍では変えようがありません。
2人が作り上げてしまった物です。


世間には、ウットリするほど
仲の良いご夫婦がいます。

出来れば、穏やか夫婦関係でありたいと思いますが
我家を省みても
難しい事、この上ないです。

30年後に、わが子も、同じ悩みを持つかも知れません。

そうです!歴史は繰り返されるのです。

子供たちよ。今から覚悟して!




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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
他人かも (ポンポンダリア)
2008-07-15 09:41:20
夫婦はやはり他人ですかねえ。
おそらく、本当にやさしいのは、私ではなく主人だと思いますが、素直になれない自分がいます。
長く一緒にいると、話もなくなるし、
いろんな事が気になるし、
定年後が不安だわ。
ただ、私も娘がいますが、娘がいるのは幸せです。愚痴も言えますし。。。
もし、夫婦ふたりだったら、我が家はもたないかもしれません。
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ん~~~! (バンビーノ)
2008-07-15 14:56:36
母が亡くなってから、あまりそのことに触れない父ですが、ふと見ると、お線香を上げていたり、突然”沖縄に行こう。あいつと約束してたからな。”とのたまうし・・・
その姿を見ていると、なんかフッと笑ってしまうのです。
微笑ましいなぁ・・・

夫婦って、二人しかわからない事いっぱいあって家族でも補えないことあるんだろうなぁ。

母もよく父の文句を言ってました。
今でこそ、いい思い出ですが・・・
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Unknown (shibata)
2008-07-16 01:19:36
喧嘩ばかりしていたご夫婦がいました。
両方から、喧嘩した内容を聞かされてました。
何時でも別れてやる!状態でしたけど
ご主人が交通事故で即死でした。
その後、奥様は仏壇の前にいつも座って泣いてました。
「あんな良い人はいなかった」というのです。
まだ、新婚だった私は何を信じればよいの?と迷いました。
これが夫婦ですかね。
そのときは、摩訶不思議な発見でした。
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