柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

自然に死ぬこととは・・・

2018年02月14日 | 
高齢のおばあ様が入院先から延命をどうするか、問われている。

というご相談がきました。

病気というより高齢になって次第に体力低下がみられたそうです。

ご家族はまだ生きていて欲しい、との想いが強いのだそうですが

医師からは、胃ろうなどの処置は年齢的に無理かも…と伝えられらそうです。


死は誰にも訪れるものですが

「今ではなくもう少し先に」と考えるのも家族だからこそ、でしょうね。


私の義母も心臓が弱って入院しましたが

検査がこれからと聞いて、一度自宅へ帰って支度して…と思った矢先に
急変しました。

以前から「延命はしない」とお伝えしていたので

病院からの電話で急いで戻った私が見たのは

誰もいないベッドで安らかに寝ている義母の姿でした。

慌ただしい状況を想像していたのですが

死を確認したと同時に医療器具はすべて外されていました。

傍に座って他の家族が来るまで「これが延命をしないことなのか」と

悟ったのを覚えています。

これまで何回も入退院を繰り返し
良くなったようでも、一定期間が過ぎるとまた同じ状況になる。

昔なら入院せずに、家族が弱ってきた高齢者を見とどけていたはずですが・・・

死を延ばせることができる今、死の選択は難しいですね。


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