西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

財政構造改善、最優先で取り組むべきは「人件費の抑制」一択、他はありえない!!

2024-11-07 18:07:57 | 市政全般に関連すること

本日、総務常任委員会が開催。
市長も出席した上で『「西宮市財政構造改善実施計画(素案)に対する意見提出手続(パブリックコメント)の実施について』について、報告と質疑が行われました。
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●本市の財政状況は、きわめて厳しい
→平成30年度以降は赤字基調
→今後も社会保障関係経費の大幅な伸びが見込まれる一方、歳入の伸びは見込めない
●ふるさと納税による市税の流出拡大が進んでいる
●財政の硬直化も著しい
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等の現状を述べた上で、財政構造改善の必要性を訴えると共に、そのための具体的な内容を示すものでした。
具体的な内容について知りたい旨、ご要望を頂いている事もあり、細かくなって恐縮ですがメニューを全部、示しておきますね。
 ↓
【P.1】

【P.2】

【P.3】

【P.4】

【P.5】

【P.6】


と言うものの、「こんな細かいメニューを示されても...」という方が多数派ですよね。
というわけで、その中でも特に重要と考える話について、かいつまんで。

委員会多数派の雰囲気として、「こんなん削減したらアカンやろ...」となっているのが
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①P.1→(2)施設使用料等受益者負担の適正化→2市有地貸付料等減免の見直し→水道料金、下水道使用料福祉減免制度の見直し---R6~10の効果額 2億5200万円---R11 以降の効果額1億5100万円/年
②P.4→(6)事務事業の見直し→医療費助成制度の見直し(障害者)(母子家庭等)---R6~10の効果額 5億1500万円---R11 以降の効果額1億8400万円/年
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の2項目。
各事業のより具体的な内容はこんな感じです。
 ↓





これらは身体・精神障害者や母子家庭のうち所得水準が低い方を対象としている、きわめて弱者保護的な面が強い施策。
市は、この内容を「財政が厳しいし、他市に比べて手厚い内容やから、この際、ズバッと切る!」みたいなことを言っています。
が、そら、反対の声が上がるのは当然ですよ!

そもそもの話として「財政が厳しいし、他市に比べて手厚い内容やから、この際、ズバッと切る!」てなことを言うんなら、職員の待遇を見直す方が先でしょ...と。
西宮市の手当制度には
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●他市には存在しない手当、他市より著しく手厚い手当が多く存在する
●退職手当が独自の計算方法で算出されており、他市より多い金額を受け取れるようになっている
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等、多くの問題があります。
 ↓
市政報告78号@2024年7月発行×裏面】


また、特に高齢層において国や近隣自治体と比べても給料水準が高い、という問題もあります。
 ↓
【ご参照】
年功序列過ぎるし、係長が多すぎる上、手当が手厚すぎる。これらも西宮市の人件費が高くなる大きな要因であり、是正するべきです!@2023年12月のブログ

が、残念ながら資料上、こうした問題について是正する考えは示されていません。
今回、見直しの意思が明確に示されているのは、これまでに既に見直しが進められている内容だけであり、上に書いたような内容は含まれていません。
本日の委員会での私からの質疑に対して、他の問題にも取り組んでいきたい旨、意思表明はされましたが...
 ↓


市は、こうした現状にも関わらず、生活弱者を対象としたサービスのカットには邁進すると言っているわけで、そんなもん同意できるわけがない。
どう考えたって、手厚すぎる待遇見直しの方が先に決まっていますよ!

なお、ブログタイトルは先週末に更新され、X上でバズっていた市長ブログから拝借しました。
 ↓
兵庫県知事選挙告示、「いなむら和美」一択、他はありえない!! | 石井としろう 西宮市長
 ↑
兵庫県知事選挙について、こんだけアツい思いを述べられるなら、市の財政問題についてこそアツく語って欲しいもんだと思うんですけどね。
事の軽重が、間違っている気がして仕方ない。
しかし、ほんま自分のこととオヤジさんのことが大好きなんやな、と。

この件、これだけでは全然書き足りないので、も少し、続けていきたいと思います。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


衆議院議員選挙が終わりました。というわけで私的視点から、西宮市が関係する結果を分析します!

2024-10-28 13:51:18 | 市政全般に関連すること

衆議院議員選挙の結果が出ましたね。
我らが西宮市が関係する結果で言いますと、まず南部地域が含まれる兵庫7区では
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●山田賢司氏(自民)が小選挙区当選
●三木圭恵氏(維新)と岡田悟氏(立民)が比例復活当選
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 ↓


北部地域が含まれる兵庫2区においては
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●赤羽一嘉氏(公明)が小選挙区当選
●阿部圭史氏(維新)が比例復活当選
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という結果になりました。
 ↓


ただ、それだけだと、このブログで報告する意味もないですよね。
というわけで西宮市だけに限定した内容で、私なりの分析と感想をば。

まず兵庫7区のうち、西宮市南部地域のみでの各候補者の得票数及び得票割合は以下の通り。
 ↓


上位3候補で見ると
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●山田賢司氏(自民):兵庫7区全体での得票率32.6%→西宮市南部地域での得票率31.9%
●三木圭恵氏(維新):兵庫7区全体での得票率29.3%→西宮市南部地域での得票率29.8%
●岡田悟氏(立民)::兵庫7区全体での得票率24.7%→西宮市南部地域での得票率24.8%
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と兵庫7区全体に比べて、山田氏の得票率がやや低く、三木氏の得票率がやや高いのは興味深いですね。
一方で、岡田氏の得票率はほぼ同じ、と。

同じく兵庫2区の西宮北部だけを見ると、より一層その傾向は強くなります。
 ↓


上位3候補で見ると
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●赤羽一嘉氏(公明):兵庫2区全体での得票率37.2%→西宮市南部地域での得票率35.7%
●阿部圭史氏(維新):兵庫2区全体での得票率25.6%→西宮市南部地域での得票率29.2%
●舩川治郎氏(立民):兵庫2区全体での得票率21.1%→西宮市南部地域での得票率21.1%
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と西宮市北部地域だけで見ると、兵庫7区全体に比べて、赤羽氏の得票率はやや低く、阿部氏の得票率は逆に大きく高い。
舩川氏はピッタリ同じというのも、ある意味すごいですね。

そして、それ以上に興味深いのが、党名を投票する比例代表選挙の結果。
西宮市南部では得票数の多い順に
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①日本維新の会   43,693票
②自由民主党    40,100票
③立憲民主党    36,839.51票
④国民民主党    20,192.49票
⑤公明党      16,471票
⑥日本共産党    12,222票
⑦れいわ新選組   11,944票
⑧参政党        8,441票
⑨日本保守党      7,576票
⑩社会民主党      2,879票
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西宮市北部では
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①日本維新の会   4,257票
②自由民主党    3,731票
③立憲民主党    3,487.82票
④公明党      2,371票
⑤国民民主党    1,400.18票
⑥れいわ新選組   1,196票
⑦日本共産党    1,025票
⑧参政党         956票
⑨日本保守党       760票
⑩社会民主党       242票
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結果、西宮市全体で見ると得票数の多い順に
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①日本維新の会  47,950票
②自由民主党   43,831票
③立憲民主党   40,327.33票
④国民民主党   21,592.67票
⑤公明党     18,842票
⑥日本共産党   13,247票
⑦れいわ新選組  13,140票
⑧参政党       9,397票
⑨日本保守党     8,336票
⑩社会民主党     3,121票
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となっており、得票数トップは日本維新の会。
自由民主党・立憲民主党が後に続きますが、4位に国民民主党が入ってくるのも特徴的ですね。
あくまで個人的感覚ですが、西宮市においては「改革的志向が強い」とされる政党が、全国的傾向より強いように感じます。

いつだって、選挙は悲喜こもごも。
当選された方には、日本の未来のために誠心誠意、力を尽くして頂きたいと思います。
関係された全ての皆様に、心からお疲れさまでした!


きわめて深刻な状況にある西宮市財政。昨日の本会議で、決算に対する討論を行いました。

2024-10-03 12:14:53 | 市政全般に関連すること

昨日で9月議会も終了。
最重要議案である、昨年度決算の内容について会派を代表して討論を行いました。
 ↓


西宮市財政の現状と、それに対する私の問題意識が、よくお分かり頂ける内容になっていると思います。
是非ご覧下さい!

■■■■■

会派・ぜんしんは認定第10号 令和5年度西宮市一般会計及び特別会計歳入歳出決算認定の件に賛成します。
しかしながら本市の財政がきわめて厳しい状況にあること、そのことを認識した上での厳しい対策が必要であることを、改めて、強く指摘します。

令和5年度の一般会計決算における実質単年度収支は37.7億円の赤字。
前年度の実質単年度収支が42.9億円の赤字だったのに続いて、2年連続で実質的な大幅赤字決算となりました。

深刻なのは単年度の収支だけではありません。
市の貯金にあたる基金の推移からも、本市財政のきわめて厳しい状況は明らかです。
市の裁量で比較的、自由に使える基金である財政・減債基金の残高は令和4年度末時点で242億円。
これが財政基金を41億円取り崩したこともあり、令和5年度末時点では203億円まで減少しました。
本年度は9月補正時点で88億円の基金取り崩しが見込まれており、基金残高はおおよそ115億円まで減少すると思われます。

昨年の決算特別委員会 総務分科会での質疑で、当局から「早ければ、令和7年度か8年度には、予算編成が困難になるかもしれない」という答弁がありました。
現在の基金残高から見て、さすがに令和7年度の予算編成はできるのでしょう。
しかしながら近年、多額の基金取り崩しを前提とした予算編成が常態化しています。
このペースで基金が減少するなら、令和8年度予算が編成できないという事態が起こる可能性は十分ありえます。

令和4年度の決算において、危機的な財政状況が明らかになってから約半年が経過した本年2月になって、市は、ようやく「西宮市財政構造改善基本方針に基づく取組の大枠について」を示しました。
しかしながら示された取組は、具体性が乏しい上、今後、確実視される歳出増加要因が見込まれていないか、見込まれていても著しく見積もりが甘いという致命的な問題がありました。

例えば、人件費。
令和5年度の人事院勧告に伴い、人件費が数億円単位で増加しましたが、その内容は見込まれていません。
あるいは、より一層の高齢化進行に伴う扶助費の大幅な増加。
いわゆる団塊の世代が今後80歳代になることを考えれば、これから社会保障費の増加ペースが加速することは確実ですが、過去の推移を踏襲したペースでの金額増しか見込まれていません。
県立西宮病院と市立中央病院の統合実現時に発生する退職金と、統合実現後、県職員に比べて高い水準にある市職員の現給を保証するために必要な費用は、本市財政に数億円単位の影響を与えることになるでしょう。
しかしながら、その金額も十分、見込まれていません。

こうした要素を考えるなら「西宮市財政構造改善基本方針に基づく取組の大枠について」で示された「今後、年度平均で約40億円ほどの収支不足が見込まれる」という内容は甘いと言わざるを得ません。
当然、同じく示された「単年度で40億円以上の収支改善を目指す」だけでは不十分なことも明らかです。

市は「令和11年度からの収支均衡を目指す」としています。
しかしながら基金の残高が著しく少ない状況で、収支が均衡しただけでは、大規模災害の発生など、万が一の事態が起きた場合に、行政として責任ある対応を取ることさえできません。
また、それ以前の問題として、行政は「年度中に資金が足りず、事業が実施できない…」という事態を避けるため、一定の余裕をもって予算を組まなければなりません。
先程も述べましたが、このままでは収支が均衡する前に予算を組めなくなる事態が起きる可能性が高いと言わざるを得ません。
正副市長以下、市の経営層は、この厳しい事実、こうした事態を招いた責任を強く自覚するべきです。

市は現在、財政構造改善のための取組についての、より具体的な内容を記した「財政構造改善実施計画(素案)」を11月に示すとしています。
私たちは、この計画が「単年度で40億円以上の収支改善を目指す」という目標にあわせた帳尻合わせだけの計画になることを強く危惧しています。
既に申し上げたように、今後の人事院勧告や社会保障費の伸びなどの歳出増への対応をきちんと盛り込まなければ、すぐに破綻する計画になり、財政構造改善の道標にはなり得ません。
そして自らの待遇への見直しさえないまま、市民サービスの削減に邁進するようであれば、そのような計画には到底賛同できないということも申し上げておきます。

改めて、市当局は危機意識に欠けた行政運営を続けてきた結果、このような状況を招いたことを強く自覚するべきです。
また、経営危機の発覚後1年が経つにもかかわらず、具体的で実効性のある計画を示せていないことを強く自戒するべきです。
市政運営の実務面を預かる立場として、その自覚と自戒を持って、抜本的な行政改革に取り組むよう指摘し、個別課題については各委員会で会派所属議員が指摘した課題を真摯に受け止め、具体的な取組を進めるよう求めます。
その上で、令和5年度西宮市一般会計及び特別会計歳入歳出決算認定の件については既に完了した内容であることも踏まえて賛成することとし、討論とします。

■■■■■

という内容です。
住みたいまちの上位常連である、我らが西宮市。
そんな、なにかと恵まれた条件にある自治体が、他市に先んじて、財政危機を迎えるなどというのは明らかな異常事態だと思っています。
引き続き、厳しい姿勢で、市政に対峙してまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


今後の新たなパンデミックに備えるなら、過去の失敗を真摯に反省しなければなりません。臨時休校の延長・ワクチン接種の初期対応・ポールウインナー事件等、反省材料なら山ほどありましたよね???

2024-09-20 10:47:32 | 市政全般に関連すること

先日の総務常任委員会でアツくなったシリーズも一旦、今日が最終回。
ネタは「西宮市 新型コロナウイルス感染症 対応検証報告書」についてですよ。
なお、その目的は「今後の新たなパンデミックに備えて、本市の対策改善の手掛かりとするために、今回の新型コロナウイルス感染症への対応を通じて得た知見や経験を整理する」ことだそうです。
その上で、様々な項目について評価を下し、「必要なものについては、今後、取組みを講じる!」と。
でも、その内容に、甚だ違和感が強いんですよね。

例えば、コロナの感染が広がり始めてから間もない時期の臨時休校。
本市では、臨時休校の延長に関連して、市の方針が二転三転しました。
加えて、その内容に関して、
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●市としての公式発表がなされていない段階で、市長が自身のSNSで広報
●ミマモルメで誤った情報を配信
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等、様々な不手際が重なり、学校・保護者の間で大きな混乱が起こりました。
ところが、このことには一切触れられていないんですよね。
「特に混乱が生じることなく臨時休業を実施できた」って、いやいや本気ですか…と。
 ↓
【ご参照】
【続報15】急転直下・学校の臨時休校が延長されます!&公共施設も5/10まで閉鎖期間が延長されることになりました。@2020年4月のブログ

またワクチン接種についても、
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●受付方法の整理
●接種可能な個人病院の広報
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等、様々な要因によって大きな混乱が起こりました。
 ↓
【ご参照】
「かかりつけの患者さんしか接種しない病院を示すと、それ以外の病院に高齢者が殺到する。だから隠しましょう!」って明らかにおかしいでしょ…@新型コロナウイルスワクチンの話 @2021年5月のブログ
 ↑
ところが、これについても報告書では「市民や医療機関に多大な不安と混乱を招くこととなった」という事実が述べられているだけ。
今後の取組みが必要な箇所には、下線が引かれることになっているのですが、ひかれてないんですよね。
いや、これこそ、「今後の新たなパンデミックに備え」るためには絶対避けられない、超重要マターだと思うんですが…

また他市では、あたたかい調理された給食が提供される中、本市で、おかずとして提供されたのはポールウインナーだけだった...という、いわゆる(?)ポールウインナー事件。
これについても簡易給食を提供した事実は記載されているものの、下線はひかれていません。
 ↓
【ご参照】
簡易給食にポールウインナー2本が追加されることになりました... 笑い話みたいやけど、これが今の西宮市政の現実なんでしょうね。。。@2020年7月のブログ

それ以外にも、HPに記載されている内容と、実際の運用が異なった…という問題。
 ↓
【ご参照】
今の西宮にはプリンシプル(by白洲次郎)が足りない! ~安井小学校は明日から再開されることになりましたが…@2020年7月のブログ
重要なのは、方針を明確化して示すこと。教育委員会がコロナ感染者が確認された際の対応指針を明確化し、示したことを評価します!@2020年12月のブログ

当初は保健所が全件行っていた疫学調査が、いつの間にか学校・教育委員会が担うようになり、それが公表されていなかった等、きちんとした方針がどこにも説明されないまま、なし崩しで運用が変わっていった…という問題。
 ↓
【ご参照】
重要なのは、方針を明確化して示すこと。教育委員会がコロナ感染者が確認された際の対応指針を明確化し、示したことを評価します!@2020年12月のブログ
保健所は、学校園・保育所等での濃厚接触者判定を行っていません。ご存知の方もいらっしゃると思いますが…@2022年2月のブログ

効果がほとんど見られなかったうえ、経費率が異様に高かった「コロナワクチン接種促進のため、若者にコーヒー券を配ります!」という事業がコロナの感染拡大に伴い、著しく業務状況が逼迫している中で実施された…という問題。
 ↓
【ご参照】
280万円分のコーヒー券&景品を配るのに250万円かかるってどうゆうこと? なんでこんなことばっかり、したがるんですかね…@2021年12月のブログ

他にも、市職員が感染した場合、ある時期までは全件広報されていたが、いつの間にか「市の業務継続に影響を与える場合のみ発表」に変更されていた、という話など、いや、これについて検証とか反省とか必要ないわけ???と思う話は、枚挙にいとまがありません。

「対策改善の手掛かりとする」のが目的なら、重要なのは、まず問題になった事案を抽出すること。
その次に、そうなった原因・課題・背景といったところを洗い出すこと。
その上で、再発防止策を講じること。
こういった一連の流れが重要だと思っています。
そう考えるなら、それこそ情報発信について、さらっと考えただけでも、上にリンク先として複数挙げたトホホな話から
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●どこで、誰が、どのように意思決定するのか?
●決定した内容をどのような形で広報するのか?
●その内容について事前に関係者と情報共有が必要ではないのか?
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等等、山ほどある課題を拾い上げ、それぞれについて丹念に精査していく過程が絶対に必要だと思うわけで。

てなことをつらつらと考えていたもので、久しぶりに、この分野の名著中の名著「失敗の本質」をサラッと読み直しちゃいましたよ。
関係部署のトップにも「よければ参考に…」ということでお渡しし、「今、読んでいます!」という話を頂きました。
ご参考になるなら、嬉しい限り。
 ↓


ちなみに課題の抽出という意味では、同じ会派のたかの議員が当時、問題となっていた話を丁寧に拾い上げ
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●情報発信
●事務事業のあり方と人員体制
●簡易給食
●オンライン教育
●積極的疫学調査
●ワクチン初回接種予約
●ワクチン接種促進事業
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という形で整理して、一般質問で配布した際の資料なんかは分かりやすかったな…と思っています。
興味おありの筋には是非どうぞ。
 ↓
たかのしん一般質問資料@2022年3月議会

閑話休題。
振り返れば、コロナの初期段階だった2021年7月に「保健所業務を中心に、新型コロナウイルス感染症(第4波迄)の対応検証報告書を作りました!」という話がありました。
その際、私は
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●保健所だけで検証しても意味がない。むしろ市全体の対応について検証するべき!
●意思決定過程や、組織の動き方、広報の進め方をこそ検証するべき!
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と主張していました。
そういう意味で今回、全市的な検証がなされようとしていること自体は良かったと思っています。
 ↓
【ご参照】
むしろこれまでの市の対応全体をこそ検証するべきでは?保健所の対応策だけを示しても、意味がないと思うのですが…+α。@2021年7月のブログ

また当時の市の逼迫した状況も一定理解しています。
加えて、当時は明らかになっておらず、今になったからこそわかる疫学的知見に立った考え方を、後出しジャンケン的にぶつけるのも違うと思っています。

でも組織の真価は、緊急事態においてこそ明らかになるもの。
そういう意味で、コロナ下で発生した問題を明らかにし、それを正すこと。
それこそが西宮市役所を、より強く、しなやかで、様々な課題に柔軟かつ円滑に対応できる組織に変えていくために、とても重要なことだと思っています。
そうした観点からも、引き続き、今後の推移を見守ってまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


市が「広報戦略」なるものを策定するそうです。市長の俳句なんかよか、もっと広報するべきことがあるよな…と思いつつ。

2024-09-17 12:16:07 | 市政全般に関連すること

先日の総務常任委員会で、アツくなった話の一つとして施設利用料の見直しを上げましたが、実はその他にも2つアツくなった内容があったんですよね。
というわけで、今日は、そのうちの1つについて報告をば。
内容は「西宮市広報戦略の策定について」です。

なお広報については先行するものとして、3年半ほど前に示された「広報広聴ガイドライン」なるものがありました。
これは本当に酷かった…
それに比べると、今回の内容はいくつか具体論が示されている分、一定評価できる内容かな…と思ってはいます。
 ↓
【ご参照】
ガイドラインを作っただけでは、なんにも変わらない。大切なのは、目標実現のための具体策だと思うのですが... @2021年2月のブログ

今回のものについて、私なりに思いっきり端折って説明すると
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①市政ニュース、掲示板、ケーブルテレビ、さくらFM、HPや各種SNSについて、今後の方向性を整理する
②市全体の広報のあり方について整理する
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という内容と言えるかな…と。
①については、シティプロモーションサイト&ケーブルテレビを利用した広報をやめる考えが示されたことはよいことだと思っています。
とりわけシティプロモーションサイトなんて、情報に即時性はないわ、閲覧者数は著しく少ないわ、で、なんで、こんなもん延々とやっとんねん…という感じだったわけで。
他にも、思うところがある内容があったので、そこら辺、折を見つけて、ご紹介させていただきたいと思います。
 ↓
【ご参照】
年間1400万円かかっていたシティプロモーションサイトの運営費用が200万円に減りました。でも、本当にこんな事業やる必要があるのか???という問題は残っているわけで。@2019年11月のブログ

で、今回のブログで中心的にご紹介したいのは「これからの広報について」。
ザックリ言うと、これまでの市の広報には、
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・市民にどう伝わるか、どう受け取るかよりも、市の都合が重視されすぎ
・正確性を過剰に重視するために、市民にとって分かりにくいお役所文書になりがち
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という問題があるという反省に立ち、変えていきたいというもの。
強く同意できる考え方と受け止めています。
 ↓


「広報!」というと、往々にして、HPや市政ニュースといったところを想像しがち。
でも、私はむしろ、各課・各部署が個別に発行している通知やお知らせ等にも、広報の基本となる考えを当てはめてみていくべきだと思っています。
そう考えると、
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●そもそも情報発信するのは各所管課
→現実問題として、広報課が全ての発行物をチェックすることなど不可能
→だからこそ、どうやって、この考えを庁内に徹底していくかということをこそ、きちんと考えるべき!
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と思うんですよね。

そんな観点から市とやり取りしたのですが、私は最低限、定期的に各課の発行物を抽出してチェック・指導するべきだと思っています。
市は「研修を行って、全体的な意識の向上を図っていきたい!」と言います。
が、それだと
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●研修に参加する部署は、もともとの意識が高い部署
→意識が低い部署は、そもそも研修に参加しようともしない
→良くなるところは良くなるけど、そうでないところはいつまでたってもなんの改善もしない…
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という、よくある展開になる気がして仕方ないんですよね。
 ↓
【ご参照】
「学校・学級の自主性に任せる!」では、組織のあり方として失格でしょ!?全ての学校で、全ての教師がICTを有効活用できるようにすることが市の責務です!@2022年4月のブログ

そして、もう一つは、各局の上層部が広報に対する意識を強く持つこと。
個人的には「局長クラスが、定期的にブログを発信する!」ってのは、いいアイデアだと思うのですが、いかがでしょう?
そうすれば、おのずと広報に対する意識も高まるし、自分の中で優先して対峙するべき課題や、その方向性なんかも整理できる。
そして、そうした感覚を持って、所管内での広報や通知についてチェックできる。
私自身が、定期的にブログ配信することで学べていることがとても多くあると思っているので、そう思うだけなんですかね???
一応、この内容も、委員会で提案はしておきました。

現在の厳しい財政状況はもちろん、前回ブログで取り上げた値上げの話もそうですが。
今後ますます行政が住民・市民に対して、様々な負担や協力を求めていかざるを得ない場面は多くなることでしょう。
その時に、様々な方向・手法を使って、理解を得る努力をしていくことは、きわめて重要だと思っています。
そして、そういう観点からは、どう考えても、市長が吞気に俳句詠んでるのを市政ニュースの目立つところで広報してる場合じゃないと思うんですよね。
一般質問でも、他会派の議員さんが少し触れていましたが、どう考えても、もっと優先度の高い話があると思いますもの。
 ↓


と、今日のブログは、このへんで。
今週は会派の予算要望の取りまとめ、来週は決算特別委員会と、やらなきゃならないことがてんこ盛り。
しっかりとやるべきは進め、準備すべきにも取り組んでまいります。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


実質的には大赤字の決算なのに、見た目は黒字なのはなぜ?その理由を、分かりやすく説明します!

2024-08-29 09:20:45 | 市政全般に関連すること

役所の会計って、とにかく実態がつかみにくいんですよね...
こちら、先日の議会運営委員会で示された決算資料。
 ↓


これだけ「西宮市の財政がヤバい...」と騒ぎになっている以上、普通の感覚なら「すごい赤字が並んでるのでは...」と思いますよね。
ところが、上の資料の一般会計で「収支」と名の付く欄を見ても
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●「形式収支額」は7億3903万円の黒字
●「実質収支額」は5億2214万円の黒字
●「単年度収支額」は1億2252万円の黒字
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と、どこの欄も黒字。
これだけを見ると、「・・・全然、問題なさそうに見えるけど...」という話になると思うんですよね。
ところが、それが全く違うのですよ。

というのも、自治体会計では
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●借金して、得たお金も収入!
●前年から繰り越したお金も収入!!
●基金を取り崩したお金も収入!!!
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みたいな形になっているんですよね(←上にあげた収支それぞれによって、異なる部分があります)。
なので、先日のブログで書いたような「単年度収支は1.2憶円の黒字ですが、これは貯金にあたる基金を41億円取り崩した上での話なので、実質的には大赤字」みたいな、よく分からないことになる…と。
 ↓
【ご参照】
窓口を閉める時間が早くなるなら、勤務シフトも見直すべきでしょ?なんで、こういう見直しをしないんですかね。。。@先日のブログ

現状、西宮市の財政において、最も分かりやすく問題なのは、基金の大幅な取崩が常態化した結果、遠くない将来に基金が底をつき、予算が組めない状態に陥りかねないということ。
そういう意味で、西宮市の財政状況を見るために一番、分かりやすいのは、基金の積立や取崩も加味した数値である「実質単年度収支」だと考えています。
上の表には出てないんですけどね。
なお、上にあげた収支それぞれの違いについて知りたい!という方には、以下の内容が分かりやすいと思いますので、よろしければ、どうぞ。
 ↓
「形式収支」「実質収支」ってなに?-わかるお役所用語解説5 - お役所のことばがわかるブログ

で、この実質単年度収支で見ると、石井市長就任後の決算は
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●平成30年度 4億9521万円の赤字
●令和元年度 50億5101万円の赤字
●令和2年度 44億3924万円の黒字
●令和3年度 28億3193万円の黒字
●令和4年度 42億8950万円の赤字
●令和5年度 37億6922万円の赤字
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と6年中4年が赤字。
黒字になった2年についても、
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●令和2年度は、市関連公社への貸付金55億円が返還された
●令和3年度は、コロナの影響等もあり、国からの交付税等が大幅に増加された
-----
等の特殊かつ一時的な要因があってのこと。
こうした要因がなければ、6年間ずっと大幅な赤字になってたわけで、まあ酷い実績ですね…
なお市の財政状況が、平成30年度以降、恒常的な赤字基調にあることは、市が示した資料でも明確に認められています。
 ↓
【ご参照】
厳しい財政状況について述べた、市長の定例記者会見を視聴しました。と言うわけで、私見をば。@2023年10月のブログ

で、不思議なのは「そんなん、前から分かりきっていたことやんけ…」という話なんですよね。
実際、令和元年度決算の実質単年度収支が50億円を超える赤字であると明らかになったとき、財政を中心とした各部局において、かなりの緊張感が走ったことは強く印象に残っています。
こうした事実も踏まえて、私は一貫して、財政状況は、きわめて厳しく普段の改革が必要という趣旨からの問題提議・主張・指摘等を行ってきました。
例えば、大幅な黒字を計上した令和2年度・3年度の決算状況を報告した市政報告の内容は、こんな感じです。
 ↓
市政報告67号@2021年11月発行


市政報告71号@2022年10月発行


ところが、市の反応は、甚だ鈍かったんですよね。
実際、市長は、赤字基調が明らかになっている2022年3月の市長選挙に、巨額の資金を必要とする18歳以下の医療費無償を掲げて、臨みました。
そのことについて、私は財政危機が明らかになる前のブログで、
-----
現職として選挙に臨んだ、市政の現状をよくよく知るはずの市長が公約として掲げたんですもの。
当然のこととして、早期に実現されるべきものだと考えています。
多額の費用が必要となることはよくよく分かったうえで、公約として掲げたはずですしね。
-----
と書いています。
で、その後、今に至るも、財政難を原因になのか、実現される気配は全くない。
なんとも、酷い話だと思っています。
 ↓
【ご参照】
全国的に、ますます進む子供の医療費無償化。市長公約ですもの、西宮市も先に進めるんですよね??? @2023年9月のブログ

昨年度の決算審査過程における、私の質疑によって、財政の危機的状況が明らかになった後、市は慌てふためいて、今後の対策を示し始めました。
が、私は、昨年に行った私からの指摘がなければ、今でも市は呑気に過ごしているのではないかとさえ思っています。
 ↓
【ご参照】
「最悪の場合、令和7年度に予算を組めなくなるかもしれない」ってどーゆーこと???そんなん、すぐじゃないですか。。。@2023年9月のブログ

でも財政危機を踏まえて、示された計画でも、
-----
●人事院勧告に伴う、人件費の大幅な増加
●病院の県市統合に伴って発生する退職金や、現給補償に伴う大規模な人件費の発生
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が見込まれていないなど、その内容は甚だ不十分。
こうした問題についても今日から始まる9月議会では、しっかり追いかけていかねばならないと思っています。

このままでは今後一層、厳しい状況に陥っていく可能性が、きわめて高いと思えてなりません。
そうならないよう、私なりに力を尽くしていきたいと思っています。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


祝!?職員給与日本一。・・・西宮って、近いうちに予算が組めなくなるかもしれないくらいの財政危機なんじゃありませんでしたっけ???

2024-08-08 11:36:23 | 市政全般に関連すること

昨日、ネット上にでていた衝撃的な記事。
西宮市職員の年収、全国トップらしいですよ。
いやいや、西宮市って危機的な財政状況なんちゃいましたっけ。。。
 ↓
地方公務員の年収ランキング 全国版2023 西宮市、千円差で全国1位に トップ100に兵庫の5市 関東勢、目立った上位@神戸新聞NEXT


「給与が高くたって、効率的に、質の高い仕事してればいいやん!」という話もあるかもしれません。
でも例えば、公用車運転手・清掃職員・学校用務員・給食調理員等の技能労務職員の人数で比較すると
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●西宮市は420人
●都市の規模等が類似する中核市62市における平均人数は197人
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となっています。
西宮市は、中核市平均と比べて倍以上、200人以上も多いんですよね。

で、この技能労務職の給与水準が、また高い。
技能労務職の給与を、西宮市を100として比較すると、兵庫県は89.1、国は79.5、類似都市平均は85.4。
・・・そら、全国トップにもなるわな。。。

残念ながら、問題なのは技能労務職だけではありません。
主に事務的な仕事に従事する一般職員でみると、
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●全体の半分近く(47.1%)を係長以上が占めており、概ね3人に1人(31.3%)が係長
←結果、計算上、係長1人に対して、係員は1.69人しかいない
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と給与水準が高く、手当ても支給される係長の割合が著しく多くなっています。
こんな頭でっかちな組織が効率よく仕事できているとは到底、思えない...

さらに加えて、高齢になっても給与が上がり続ける傾向がきわめて強い、手当が著しく手厚い、といった問題や、
 ↓
【ご参照】
年功序列過ぎるし、係長が多すぎる上、手当が手厚すぎる。これらも西宮市の人件費が高くなる大きな要因であり、是正するべきです! @2023年12月のブログ

課の数が他市に比べて異様に多く、縦割りこの上ない組織になっているという問題
 ↓
【ご参照】
西宮市の課の数は他市の倍!こんだけ課数が多ければ縦割りにもなるし、管理職ばっかりで人件費も高くつくわけで... @2018年9月のブログ

同一職場に長いこと在籍し続けて、完全にボス化してしまい、誰も手が付けられなくなっている会計年度任用職員(=いわゆる契約社員やパート的社員)が存在するが、他の部署に異動させることさえできないという問題
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【ご参照】
「○○課一筋、20年以上!」みたいな嘱託職員が大勢存在する西宮市役所。それって、組織の硬直化に直結してやいませんか??? @2019年6月のブログ

遅刻やサボりが野放し、過度の離席や勤務時間中のネット閲覧も放置、パソコンや窓口は苦手といってやらない職員も放置...等々の問題が職員アンケートで大量に出てきている現状の問題
 ↓
【ご参照】
西宮市役所は「働かないおじさん」のパラダイス!? ~在宅勤務者の業務量の把握・進捗確認が必要です~@2020年4月のブログ

等、問題点は枚挙にいとまがありません。
市長の直近のコラムを見てみると、「来年4月には、西宮市自体が100周年を迎えます。希望の持てる西宮市の未来に向けて、より力を込めて頑張って市政運営に当たって参ります!」とあります。
 ↓
市長コラム 令和6年(2024年)8月@西宮市HP

なら危機感を持って取り組むべきは、こういうところなんちゃいますの?と。
でも、甚だ消極的な印象しかないんですよね。

つくづくと、現状に対する認識が甘く、対応が遅すぎる。
引き続き、こうした現状を是正するべく、取り組んでまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


今年度売却予定の土地の一覧が示されました。5年間の売却による収益予想60~75億円のうち、初年度は10億円弱とのことですが...

2024-07-19 14:19:34 | 市政全般に関連すること

最近は6:40頃~8:30過ぎまでの駅立ち→お昼頃までのポスティング→登庁しての事務仕事他が、私のルーティン。
お陰様で真っ黒に日焼けしていますが、遊び的要素は1mmもないので、誤解のないようお願いします!

それにしても毎日、駅立ち&ポスティングをしていると気付くことやら出会いやら、色々あってありがたいですね。
ちなみに、こちら、本日のポスティング中に見つけた燕の巣。
こんなの見つけたの何年ぶりで、ちょっとホッコリさせてもらいました。
 ↓


さて本題。
先日の総務常任委員会で、市が保有する土地のうち、今年度中に売却予定のものの一覧が提示されました。
   ↓


ちょっと話は飛びますが、今年3月の代表質問で、西宮市立中央病院跡地の利用方針について質疑しました。
 ↓
【ご参照】
中央病院跡地の活用方針に訂正がありました。病院&保育所(orこども園)の整備計画に変更はありませんが、老人福祉施設はなくなるかもしれません。@2024年5月のブログ

その際、「高齢者福祉ゾーンにつきましては、他に適した用地が確保された場合においての当該ゾーンの売却若しくは他の用途の貸付の可能性について検討しております」との答弁があったのですよ。
で、ここで言うところの「他に適した用地」が、上掲の甲陽園本庄町の土地になるのだそうな。
つまり、「西宮市立中央病院跡地での老人福祉系施設建設は取りやめ。かわりに甲陽園本庄町に誘致する前提で当該土地を売却する!」ということのようですね。
なので資料で示しはしたものの、甲陽園本庄町の土地だけは、今年度中ではなく来年度以降の売却となるそうです。

で、これを除いた土地の売却金額は概ね10億円程度を見込んでいるとのこと。
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●財政構造改善基本方針の中で、土地の売却による収入を令和6年度から10年度の5年間で60~75億と見込んでいる
→売却しやすい土地は、既に売却されている
→残った土地の中でも、比較的、売却しやすいものが今年、売却予定地として挙がっている
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ということを考えると「今後ほんまに50~65億もの土地売却収入を得ることができるのだろうか…」と不安にならざるを得ません。
まあ、そこは今のところ、見守っていくしかないのでしょうが。

なお、個人的に甚だモヤモヤした気持ちを抱えているのが、大谷町の土地。
ここでは民間事業者さんが、市から借りた土地を利用して地域型保育施設を運営していました。
が、市に土地を返さざるを得ない…という話になり、昨年度末をもって閉園。
その後、またもや本市の保育所待機児童数が全国トップレベル...ということが明らかになりました。
こうした一連の経緯を考えると、なんとも複雑な気持ちになってしまいます。。。
 ↓
【ご参照】
本年4月1日時点の保育所待機児童数は、昨年から 65 人増えて121 人。この問題は、まだまだ本市における重要課題の一つであり続けると思われます... @2024年5月のブログ
 
と、色々と思うところがありつつのご報告でした。
それにしても、つくづく「安心して、市の言うとおりに任せといたら大丈夫!」という気持ちにはなれんよな...
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


印刷・配布費用が高騰する中、市政ニュースのあり方見直しが避けられない。ならば最初に考えるべきは発行頻度の見直しだと思うわけで。

2024-06-14 09:07:03 | 市政全般に関連すること

先週金曜日の西宮北口駅×北西地域でのパトロール風景。
私も前の方でのぼりを持って歩いていますが、これだとさっぱり分かりませんね。
 ↓

 ↑
店内から熱烈に手を振って頂いたり、直接お声がけいただいたり、熱い期待を感じる場面が多々ありました。
一方で、今回は主に客引きをしている人たちにチラシを渡し、注意喚起を行ったわけですが、つくづくと対応の難しさや限界を感じる場面もありました。
なにより、警察さんの協力は必須だな…と痛感しましたね。。。
改めて、道の険しさを感じる部分も多くありつつ、少しでも良い方向にもっていくことができるよう、考え、行動していきたいと思います。

さて本題、もう少しで終わる3月議会×一般質問のご報告の続きですよ。
今日は市政ニュースについての話です。
それでは、どうぞ。

■■■■■

【質問】
「とりわけ市政ニュースについては、財政構造改善の取組や情報化の急激な進展の観点から、発行や配布コストの問題を含んだ紙媒体の在り方にまで踏み込んだ議論・改革に取り組まなければならない時期を迎えていると考えております」とのことでした。
背景や考え方は一定理解できますが、市政ニュースには本人の申請がなければ支給されない支援金・給付金をあまねく市民が知ることが出来るようにする等、プッシュ型の紙媒体でなければ果たせない役割があります。
こうした点も含めて、現時点における方向性等についてお聞かせ下さい。
 ↓
【答弁】
情報発信については、いまだに紙媒体は多くの場面で利用されており市政ニュースのように直接手元に届く媒体は、情報を見逃すリスクが低く、デジタルが苦手な方も含め、より幅広い層にアプローチすることができます。
また紙媒体は保管が容易で、手元においておけば必要な情報を随時参照することができます。
紙面をめくることで目にする情報は頭に残りやすく、記事一つひとつが目に入り、関心を抱くきっかけになりやすい、といった効果もあります。
特に市政ニュースについては、令和4年度の市民意識調査によると、広報媒体としての市政ニュースの利用割合は「よく利用している」・「利用している」が合わせて70.1%となっており、広報媒体として重要度の高さを示しています。
一方で、発行・配布にかかる経費については、人件費をはじめ諸経費が高騰する中で課題となっており、市政ニュースの発行形態・頻度や全戸配布の継続可能性などと合わせて検討していく必要があると考えています。
またホームページやSNSに代表されるデジタル媒体の進化も進んでおり、行政サービスの利用者の立場から、情報伝達の速報性や電子申請などの利便性、時間や場所を選ばず活用できる利点などに着目した検討も重要であると考えています。
今後は紙とデジタル、各媒体の特徴を最大限に活かし、各媒体を適切に組み合わせて効果的な情報発信を行うことが、さらに重要になると認識しています。
市としまして、現行の市政ニュース等の紙媒体の利点を認識しつつ、本市にふさわしい情報発信のあり方について庁内の検討会議での議論のほか、他市の状況や外部有識者からの意見なども参考としながら、検討を進めてまいります。
 ↓
【意見要望】
色々と問題意識を持っていることは分かりましたし、大きな異論はありません。
なお答弁で「発行・配布にかかる経費については、人件費をはじめ諸経費が高騰する中で課題となっており、市政ニュースの発行形態・頻度や全戸配布の継続可能性などと合わせて検討していく必要がある」とありました。
そうした点から、まず現実的に考えるべきなのは
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●現在月2回の発行頻度を月1回に変えること
●「みやっこ」も含めて、市が関係する広報ツールのあり方を根本的なところから考えていくこと
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ではないでしょうか。
そうした点も含めて、今後の検討を進めて頂きたいと思います。

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施政方針を聞いた時点では「おいおい、市政ニュースの紙配布やめるとか考えてるんちゃうやろな…」とさえ思ったわけですよ。
そんなん、あり得へんやろ…と。
が蓋を開けみると、答弁にある通りのごく穏当な話。
それはそれでよかったのですが、こういう「一体何やる気や…」と思わせるような言い方ってどうなんや?とも思うんですよね。
昨年は「おいおい、市主催でお見合いパーティーやるとか言い出すんちゃうやろな…」な話もありましたし。
 ↓
【ご参照】
少子化対策には保育料見直しや給食費無償化、多子世帯への支援等、巨額の支出を伴う事業が必要。その実現には人手・財源の捻出が不可欠です!@2023年3月のブログ

なお周辺自治体は勿論、全国的にも「市政ニュースの発行頻度は月1回。一回ごとのページ数を増やし、特集的なコーナーも多くして、読みごたえある内容にしている!」というのが大きな流れという印象は付言しておきます。
ということを述べて、今日のブログは、これにて失礼いたします。


財政状況が改善できると思っているのは、市職員全体の2%だけ!?市職員労働組合によるアンケート結果がヤバすぎます。。。

2024-06-06 13:37:38 | 市政全般に関連すること

西宮市職員労働組合発行の「職員支部ニュース」をゲット。
そちらに掲載されていた「職員支部アンケート結果」が驚愕の内容だったので、ご紹介。
なお内容の掲載にあたっては、市職労さんの了解を得ていることを付言しておきます。

このアンケート結果ですが、「年齢構成 20代10.4%、30代35.8%、40代34.9%、50代15.1%、60代3.8%」等の数字から、広範かつ多様な対象の声を吸い上げたものと思われます。
まさに多くの職員さんのリアルな声なのでしょう。
 ↓


で、驚愕した内容の1点目が、現在の市政運営に対する評価の低さ。
「市長の職員200人削減の発言についてどう思いますか」という質問の後に続く、「市長の発言により、将来設計をどのように考えていますか」という問いへの答えが、多い順に
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第1位・32%→具体的な手法についてはあいまいであり、財政改善は達成できないのではないか
第2位・25%→掛け声だけで、基本的に職員に丸投げであり、モチベーションが低下した
第3位・15%→西宮市をどうしたいのか分からないので、必要な事業まで削減されないか心配である
第4位・12%→今まで言ってきたことをスルーされており、諦めと無力感が漂っている
第5位・5%→→強引な手法であり、将来も暗いので、転職を考えている
-----
と、約90%が、明らかに否定的な答え。
「数値目標が示されており、財政改善は達成できるのではないか」という回答は、僅か2%に留まります。
てゆうか尋常じゃないな、この評価の低さ...
 ↓


※市長の200人削減については、以下のリンク先もよろしければご参照下さい。
 ↓
職員を200人削減するためには、辞めていく人数の半数しか雇えない。それって各職場に与える影響が、かなり大きいと思うのですが... @2023年12月のブログ
200人削減を実現できたとしても、削減できる費用は10億円以下。20億円の目標には到底、届かないことが判明したわけですが... @2023年12月のブログ
基金を食いつぶしまくって令和10年度に収支を均衡させたところで、手遅れなのでは?当面の目標は、一定以上の基金が残っているうちに、早期に収支均衡を達成することであるべきです! @2023年12月のブログ

次に驚いた(?)のが、まともに働いていない職員が一定数、存在することを示唆する内容が示されていること。
降任・降級等を行う分限処分についての問いである「分限処分の実施について、処分の対象としてどの程度まで行うべきと思いますか」という問いへの答えが、多い順に
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●第1位・37%→給与に見合った職務職責を明らかに果たしていない職員について、指導・研修を行っても能力の向上が見られない場合は、降任降格もやむを得ない
●第2位・28%→職務職責とかいう以前に、社会人としてどうなのかという職員について、指導も含めて、まず厳格に対応するべきである
●第3位・11%→たとえ局長級であっても、職務職責を果たせていないのであれば、降任させるべき。むしろ管理職なのであれば、周りから言われるのではなく、自ら降任してほしい。自分ができているのかどうかも分からない管理職に評価されたくない
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となっており、これまた言葉を失う内容ですね...
 ↓


「職場・市役所全体にどのような不満がありますか」という問いに対する答えのうち、「給与に見合わない職員に対する降任降格の厳格化がされていないこと」という内容が12%を占めていることからも、こうした実情は伺えます。
 ↓


これを見ていると、かつて実施された市当局によるアンケート結果のひどさも思い出しますね...
 ↓
西宮市役所は「働かないおじさん」のパラダイス!? ~在宅勤務者の業務量の把握・進捗確認が必要です~ @2020年4月のブログ

他にも興味深く、示唆に富んだ内容が多く示されているので、アンケート結果全体をアップしておきます。
興味おありの方はご覧下さい。
 ↓
P.1

P.2

P.3


なお、この内容、
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●人事当局にとっても、示唆に富んだ内容であると思われること
→が、人事課では持っていないらしいこと
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が分かったので、人事課にも資料提供しておきました。
このことも付言しておきます。

市職労さんと私とでは、考え方が異なる部分も多くあります。
一方で、多くの職員さんが士気高く、高いモチベーションを持って職務に精励していかなければ、この苦境を脱することも、高い水準の市民サービスを提供することもできない。
その思いは同じだと信じています。
協力できることは協力し、よりよい市政を実現できるよう努めていきたいと思います。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。