hiro様、学童の件に関連して、コメントをいただき、ありがとうございます。
コメント内容を受けて調査した結果、確かに昨年末まで
社会福祉協議会のHPの中に
「※平成21年度から、全育成センターで、希望者のみ午後6時まで
利用が可能です。」
という一文があったことが確認できました。
これは、本当にひどい話です。
実際に使用を検討している方々を対象としたHP上で、
こういった広報を行っておきながら、なんの断りもなくの方針変更。
常識では考えられません。
なんとかできることがないか、頑張ってみます。
こうしたコメント・メール・ご連絡等を頂く中で、
つい見逃してしまいがちな視点や、
私だけでは到底知ることができそうにない情報等を多々頂いております。
できること・できないこと、できつつあること・できていないこと、
できたこと・できなかったこと。
色々とありますが、こういった情報や、ご指摘をいただけることを
本当にありがたく思っています。
いただいた情報やご指摘を活かしていくことができるなら、
きっと、このまちを、もっと素晴らしいまちにしていけるはずです。
そう確信しています。
この場を借りて、御礼申し上げます。
とは言うものの、現時点では、学童の話に目立った進展はありません。
なので本日は、市長公約に関する一般質問のご報告の続きをば。
相変わらず、赤字が私の質問や意見等、青字が市側の答えです。
それでは、始めます。
総合計画では想定されていない公約はあるのか?
存在するのであれば、財政的な制約がある中、
公約と総合計画のどちらが優先されるべきだと考えているのか?
↓
総合計画では、基本構想に基づくまちづくりの具体的な諸施策について
体系的な枠組みを基本計画において示しているところです。
このたびの公約は、この基本計画の枠組みの中で
具体化を図ったものであり、公約に掲げられた具体的な取り組みが、
すべてこの基本計画には明記されてはおりませんが、
その方向性については、基本計画において
網羅されているところであります。
従いまして、総合計画に沿った取り組みを行うことが、
すなわち公約の実現につながっていくものでございます。
市長公約は市民に実施することを公表し、約束したものでございますので、
市の今後の財政状況を勘案しつつ、
その実現に向けて計画的に取り組んでまいります。
↓
「総合計画で想定していない公約はあるのか?」
という質問に対して
「方向性については、基本計画において完全に網羅されている」
という、ご答弁でした。
しかしながら、方向性だけでは不十分です。
例えば、答弁で具体的な金額が示された
「中学生までの入院・通院医療費無料」を例に取りますと、
「概算で年間・5億7千万円必要」とのことでした。
ということは単純に計算しますと10年間で57億円が必要になります。
ご答弁の中で、915億円を「事業の大枠」と答えられました。
当然、実施を検討している事業について、一定の積み上げを行った上で
「事業の大枠」と答えておられることと思います。
915億円のうちの57億円ですから、これは非常に大きな金額です。
他にも多額の資金を必要とすると思われる公約が目白押しです。
「方向性については」などという抽象的な話ではありません。
「事業の大枠」の中に、今回、市長公約において示された、
具体的な施策が含まれていないのであれば、
「事業の大枠」はさらに膨れ上がります。
改めて、お聞きします。
市長公約は、四次総の枠内に収まったものであり、
915億円の中に含まれているという理解でよいのでしょうか?
また915億円の資金が発生すれば、こうした施策の実施は可能であり、
それに足りなければ、事業の実施は困難であるということなのでしょうか?
↓
総合計画の財政見通しにおきましては、
人口の伸びやGDP名目成長率等を踏まえ、
経常収入、経常支出について推計し、
投資的事業や新たに経費増となることが分かっている施策などに
充てることのできる経常収入と経常支出の差し引き額を予測しております。
総合計画の事業・施策は、この差し引き額と経常支出の伸びの中で
実施していくこととしております。
しかしながら、金融危機に端を発する現在の経済状況を見ると、
財源の確保ができないことも予測されるところでございます。
(一旦、ご報告が終了した総合計画の話が再度出てきた上、
肝心のことにきちんと答えてくれていないので、
なんとも分かりにくい内容になっていますが。
ポイントなのは、
「市長公約の方向性は総合計画に網羅されている」ので
「総合計画に沿った取り組みを行うことが公約の実現につながっていく」
と答えているにも関わらず、総合計画について、
「財源の確保ができないことも予測される」のであれば、
当然、「市長公約も実現できない可能性がある」ということになります。
選挙が終わって一月も経っていない、このタイミングでの、この答弁。
無責任にも程があると思うのですが、どないでしょ。
ほんま、つくづくと、これは旧態依然の「公約」やったんやな~と。)
市長公約につきましては、市長が市民に公に約束したものであり、
その実現に向けて全力を傾けて取り組むべきものと認識しており、
実施計画や予算編成の中で整合性を図るよう努めてまいります。
(繰り返し言うのも空しいのですが、頑張るのと
やる・やらん、できる・できんは全く別の話です。
念のため。)
「予算編成方針について」でも述べられているように、
本市のおかれた財政状況は非常に厳しいものである。
公約実現に必要な多額の資金を捻出するため、
どのような取り組みを行っていくのか?
↓
ご指摘の平成21年度予算編成方針にも示しておりますとおり、
市といたしましては、景気が後退局面に入り
先行きに不透明感が増してきたことから、
本市歳入の半分以上を占める市税収入への影響等を懸念しており、
これまで以上に慎重な財政運営が求められているものと考えております。
(ここでは「歳入が減る」ことしか言っていませんが、
生活保護費をはじめとした福祉的経費・就労支援に関する経費・
フレンテ問題に関わる支出などなど、 大幅に「歳出が増える」ことも、
確実です。
率直に言って、12月議会での一般質問に関する質疑全体が、
あまりにも無責任・かつ楽観的な感覚に基づいたものであることに、
驚きを禁じ得ません。)
このため内部管理経費の更なる見直しによる経費の節減や
市税等滞納分の徴収強化など積極的な財源確保を図り、
より効率的な財政運営に努めるとともに、
公約に掲げられた取り組みの実施に当たっては、
既存事業・施策を含む市全体の中での調整を図りつつ、
実施計画や予算査定の機会などを通じて
さらに事業費の精査を行ってまいります。
とにかく、「公約に掲げられた取り組みの実施に当たっては」
とか言うことではなく、市政全般について、
本当に、やるべきこと、そうではないことをゼロベースで見直すべきです。
(少なくとも、一度、社会福祉協議会のHPで約束したようなことは
絶対にやるべきだと思っています。
逆に、繰り返しになりますが、市長公約でも、それに比べると
随分、重要度が低いとしか思えないものも、多々存在すると思っています。)
一般質問のご報告の日記、あと一回だけ続けます。