西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

「修学旅行で、中国行きが奨励されるの?」との不安の声。現時点での状況をお知らせします。

2025-02-07 11:57:29 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

昨年オススメされて、軽い気持ちで見始めたNHKの人形劇版「平家物語」。
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【ご参照】
遠い将来のインフレや児童・生徒数の減少を予想したところで当たりゃしない。重要なのは、予想される大きな方向性への備えを持つことです!@2024年10月のブログ

すっかり魅了されて、終わったときには軽いロスになっただけに、こりゃ原作読まなアカンでしょ、と。
数十年前の著作だけに、平家の頭領が貧乏等、???な設定もありますが、さすがは吉川英治さん読ませますね。
これは続きも読んでいかなければ!
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てな話から、グッと変わって本題へ。
昨年末、
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日本の岩屋毅外務大臣と中国の王毅外交部長が、両国の青少年交流を積極的に推進することで合意
→特に、日本の小中学生が中国を修学旅行で訪問する取り組みを奨励・支援する方針が示された
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との報道がありました。
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岩屋外務大臣が 中国の王毅外相と日本の小中学生を中国に修学旅行で訪問させることを促進する事で合意

このことについて複数、心配の声などお預かりしています。
そして、その感覚、一人の親として、とてもよく分かります…
というわけで西宮市教育委員会に問い合わせた結果について、ご報告をば。

そもそも修学旅行については、各校が、学校長をトップとした検討委員会をもち、行き先等を決定するとのこと。
その際、様々な観点から協議するものの、主な論点は以下の3点だそうです。
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①安全性
→最優先。治安・災害リスク・交通事情等を検討。
②教育的効果
→修学旅行の目的・主旨となるもの。きわめて重要な要素。
 中学校では「文化」「歴史」「自然」の3つのうちの複数、あるいは全てを学ぶことのできる場所、
 小学校では、これに「仲間づくり」の観点を加えて検討することが多い。
③財政面
→保護者負担を鑑み、交通費、宿泊費、食事費、施設入場料等、予算の範囲内で行き先を検討
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2点目については、ホンマにそうなってるか???と思う近年の事例もホワっと浮かんだりするわけですが、そこはコロナの影響で、様々、制約があったから…という面が強いようですね。

でヒアリングしたところによりますと、報道は把握しているが
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●現在、西宮市内の学校で中国への修学旅行を実施している学校はない
→検討しているという話も入ってきていない
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とのこと。
そもそも上3点のうち「財政面」や「安全性」を考えるなら「中国へ!」というのは現実的ではないわな、と。
また学校側の負担という観点からも、基本的に過去の行き先を踏襲する場合が多いですし、現時点で「国の方針を受けて、修学旅行先が中国に変わった!」という事例が出てくる可能性は極めて低いと考えています。

一方で、国が「日本の小中学生が中国を修学旅行で訪問する取り組みを奨励・支援する方針」を具現化すべく、費用面も含めて何らかの方向づけを行ってきたなら、その時には議論の方向性が変わってくる可能性も否定できません。
そこには十分、アンテナはっておかなければなりませんね。

という、現時点でのご報告ブログでした。
それでは本日は、これにて失礼いたします。


目指すべきは、西宮をより良いまちにすることでしょ?収支改善のために事業を削りまくるだけってのが寂しすぎる...

2025-02-05 18:23:25 | 市政全般に関連すること

先日の「財政構造改善実施計画」についてのブログに関連して、もう少し。
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【ご参照】
主張や指摘が、一定反映された「財政構造改善実施計画」。まだまだ言いたいことはありますが、ここからの主戦場はむしろ2025年度予算でしょうね。@前回のブログ

西宮市では高齢者が「外出時に交通事故等を未然に防ぐため」として、65歳以上の方に杖を支給する事業を行っています。
その名も「高齢者交通安全杖給付事業」。
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高齢者用交通安全杖の支給@西宮市HP

でも、こんな事業、他の自治体で行っているところはほぼ存在しません。
また私自身もそう感じていますが、身の回りからも「こんなんいらんでしょ!」的な声を耳にすることがあります。
そして今回の取組でも、この事業は見直し対象に含まれていました。
がパブコメでは、この見直しにも反対する声が上がっています。
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また「維持管理に多大な費用が掛かっているにもかかわらず、ほとんど使われていない公衆トイレが存在する。実態を調査したうえで、必要度の低いものは廃止も含めて見直すべき!」と主張していた公衆トイレの見直し
これについても当然のように複数、反対意見が上がってきています。
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ただ、この結果については、ある意味、当然だと思っているんですよ。
誰もが賛成する事業見直しなんてない。
少なくない当事者にとって、自分が直接恩恵を被っている事業が廃止されるのは好ましいことではないでしょう。
多様な施策に対して、多様な声があるのは当然のことと受け止めています。

でも、違う経過を経て、異なる示し方がされていたなら、もっとずっと有意義な議論の方向はあったはずだと思うんですよね。
例えば、もっと早い段階から、市長が
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私は、西宮を『子育てするなら西宮』と掲げるに相応しいまちにしたい。
そのために、公約である『18歳以下の医療費無償化』を実現したい。
それに必要な事業費を捻出するため、既存の事業についてゼロベースで見直したいと考えてきた。
そして精査した結果、これらの見直しを実施したい。
どうか?
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てな形で議論が始まっていたら、少なくとも議会内の温度感は、かなり違ったはずです。

でも、過去の「西宮市財政構造改善実施計画(案)」には、そうした思いは一切、示されず。
議会からの指摘を受けて、今回、新たに
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本計画に示す取り組みを進めていくことで、持続可能な財政運営を行うとともに、本市の魅力と価値を向上させることにより、今後の「目指すべきまちの姿」として、『選ばれる・引き続き住みたいまち 文教住宅都市西宮』であり続けるよう、市政運営を行っていきます。
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という文言が加えられました。

でも、この計画のメインは「事業を削りまくって、収支をバランスさせます!」という内容。
これで「『選ばれる・引き続き住みたいまち 文教住宅都市西宮』であり続けるよう、市政運営を行っていきます。」とか言われても、どうにもピンと来ないんですよ、私は。
市は、他の自治体等より高水準のサービスを削ることにばかり熱心です。
けれども、それを言うなら、多くの他自治体がやっているのに西宮ではできていないサービス(18歳以下の医療費無償化などは、その筆頭と言えるでしょう)も複数存在します。
そういった事業も詳らかにしたうえで、『選ばれる・引き続き住みたいまち 文教住宅都市西宮』であり続けるために、どこに力を入れるのか?そのための費用はどのように捻出するのか?そういうことをもっと真剣に考えてきていたなら、今のような悲惨な状況に陥ることはなかったと思っています。
つくづく、様々なことが後手に回りすぎだと思うのですよ、私は。

と愚痴っぽい話ですみません。
引き続き、今後の展開を見つつ、私が必要と信じる指摘等、行ってまいります。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


主張や指摘が、一定反映された「財政構造改善実施計画」。まだまだ言いたいことはありますが、ここからの主戦場はむしろ2025年度予算でしょうね。

2025-02-03 18:54:56 | 市政全般に関連すること

西宮市民だからこその特典、今年もやっていますよ。
興味おありの方は是非お申し込み下さい。
締切は2/9 23:59です!
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さて本題。
本日の総務常任委員会で、「西宮市財政構造改善実施計画(素案)」に対する意見提出手続(パブリックコメント)の結果及び同計画の策定について」の報告がありました。
きわめて厳しい状況にある西宮市の財政。
これを受けて、市が財政構造改善の必要性を訴えると共に、そのための具体的な内容を示したのが昨年11月のこと。
今回の報告は、その内容について、パブリックコメントで市民の皆様の意見を求めた結果について!ということになりますね。
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【ご参照】
財政構造改善、最優先で取り組むべきは「人件費の抑制」一択、他はありえない!!@2024年11月のブログ

回答件数が数件~十数件程度というのも珍しくなく、数十件も来れば「結構、多いな...」となりがちな、西宮市のパブリックコメント。
が、今回寄せられた意見数は1510件とのことで、まさに桁違い。
寄せられたご意見のうち、大きな内容で言うと
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●財政状況が厳しい折、大規模投資は控えるべき!
●市民サービスを削減するなら、市職員の給与水準の見直しが先でしょ!?
●ふるさと納税の取組を強化するべき!
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といったところが目につくかな...という印象でした。
より具体的な内容は以下の通り。
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なお、給与水準の適正化を中心に、私のブログや市政報告などを参考にして頂いたのかな???と感じる内容も少なからずありました。
パブコメにご協力頂いた皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。

で、議会審議やパブコメの結果等を経て、元々の計画から見直された取組項目に関する修正は以下の通りですよ。
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具体的な内容はないものの、外郭団体について「全体の課題についても整理して対応を検討」と明記されたことは前向きに受け止めるべきかな...と。
勿論、これで安心できるわけもなく、今後を見守っていかなければならない話ではありますが。
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【ご参照】
外郭団体に多くの問題があることも、役員在任期間が長期に及ぶOBがいることも認めた西宮市。なんで、そういうところを先に改めようとしないんですかね...@2025年1月のブログ

また退職手当と期末勤勉手当についても、ようやく国や他自治体と比較して優遇されていた算定方法が見直されました。
こういった見直しがなされたことも一定評価したいと思います。
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【ご参照】
しぶやの市政報告78号@2024年7月発行


また会派として主張していた
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●進捗管理の頻度向上
●取組内容と効果額の詳細化
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といった内容が反映されたのもポイントと言えるでしょう。
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加えて、
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●ふるさと納税について見込むべきなのに無視されていた減収分が見込まれたこと
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●目標とする数値の設定に言及されたこと
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等、これまで指摘してきた内容が反映されたことも、一定評価できると受け止めています。
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【ご参照】
支出削減は、年間100万円の効果しか見込めないものまで列挙。ところが毎年億単位で収入に影響するふるさと納税のことは見込まないとはこれ如何に??? @2024年11月のブログ
「財政構造改善!」なら、目標は「経常収支比率や人件費率の低減!」であるべきでは???@2024年11月のブログ

つうか、ここまで反映されること自体、甚だ珍しいな。
さすがに、市も一定の危機感は持っているということなんでしょうね。

一方で、人件費の抑制に関する取組は、まだまだ弱いと言わざるを得ません。
また、これだけ多くの方に関係する内容である以上、より多くの方に知って頂くための取組を進めるべきですが、そこに対する認識が甚だ乱暴に感じます。
また単に市民サービスを削減するばかりでなく、この取組を終えた暁には(あるいは、こうした取組を経て)、どのような街の姿を目指すのか?実現していくいのか?といった辺りを示すことも必要だと思います。

いずれにしても、今の段階では計画の素案が示された、ということに留まります。
今後は、本日の議会審議の内容も踏まえ、最終的な形が示されることになろうかと。
そして、私共にとっての主戦場は、むしろ2025年度予算への対応ということになると思います。
しっかり腰を据えて挑まなければですね。

という簡単(?)なご報告でした。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。