本日は先日のブログ「一般質問のご報告 ~保育所選考過程の透明化について①~」の続きをば。
ちなみに先日のブログの概要をザックリ言いますと、
「市は、保育所の入所選考において
●指数表に基づいて選考することを積極的に広報するべき!
●現在の指数設定を抜本的に改めるべき!
●その上で、各世帯の指数合計を開示するべき!
⇒これによって、入所選考過程の透明性は大幅に向上する」
という話です。
それでは早速、続きをどうぞ!
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また、それとあわせて各保育所の過去の入所基準点を開示するべきです。
お手元資料・裏面の資料③に2014年4月入所の保育所への申込スケジュールをまとめました。
↓ご覧下さい。↓
【資料③】保育所の入所選考過程(2014年4月入所実績)
10/10募集開始⇒12/2一次申込みの締切⇒12/12全園の0~5歳児クラスの募集数と申込人数を中間発表⇒12/20まで希望変更を受け付けた後、2/12結果発表というスケジュールになっています。
このスケジュールを前提にするなら、12/12に行われる中間発表の際、各世帯に指数合計を通知するべきです。
これによって、保護者は自分の世帯の置かれた状況を客観的に判断することが可能になります。
また同時に、各保育所における過去の入所基準点を発表することで「より入りやすい保育所」が明らかになります。
これによって
●保護者は「より入りやすい保育所に応募できる」というメリット
●市・保育施設は「各保育所における児童数の平準化」というメリット
を得ることができます。
加えて、希望変更の受付期間を延長することで保護者が再度、申し込む保育所を検討するための時間を確保することが可能になります。
それでは以上、述べてきた内容を踏まえて具体的な質問に移ります。
【質問①】
保育所の入所決定に使用している指数設定を改めるとともに、各世帯に点数を開示するべきだと考えるが、どうか?
↓
【答弁①】
現在、保育所の入所決定は、それぞれの保育所ごとに行っており、保護者の希望する保育所について、入所可能な児童数を超える申込がなされた場合、保育に欠ける程度や、緊急性の高さといったことを点数化して公正に決定しております。
しかしながら、ご質問にありましたように、指数において同点数が多く重なる場合があることから、点数差が生じやすくなるような指数設定への見直しが課題となっておりました。
こうした中、平成27年度から施行予定の子ども・子育て支援新制度(以下、「新制度」と言います)では、保育の必要性の認定を行う仕組みに大幅に変更されることから、これに合わせて、より判定が容易となるよう改定してまいります。
また、指数の開示につきましては、本年度は、まず新制度への着実な移行を念頭に進めていきますので、新制度移行後に実施する方向で整理してまいります。
【質問②】
各保育所における過去の入所基準点も開示するべきだと考えるが、どうか?
↓
【答弁②】
新制度では、入所基準点の体系が大きく変わることから、過去の入所基準点を開示しても比較対象とならないため、新制度移行後に行ってまいります。
【質問③】中間発表後、最終締切までの希望変更受付期間を、より長く取るべきだと考えるがどうか?
↓
【答弁③】
本市では、1人でも多くの方に保育所に入所いただけるよう、申込者に対し、保育所ごとの入所可能者数と申込者数などの集計結果をお伝えし、希望の保育所を追加していただくことで、マッチング率を高めるために、変更受付期間を設定しているものです。
これまでも変更受付期間を1週間程度設けておりましたが、本年度から、受付締切日を前倒しすることにより、検討いただける期間を長く確保していく方向で調整しております。
【一括して要望】
「指数において同点数が多く重なる場合があることから、点数差が生じやすくなるような指数設定への見直しが課題」であることを認めた上で、今後の改定を約束する答弁でした。
また指数合計の保護者への開示、過去の各保育所における入所基準点の開示、希望変更受付期間の長期化についても、きわめて前向きなご答弁を頂きました。高く評価します。
ご答弁の内容に則り、今後、速やかに対応を進めていただくよう要望します。
併せて質問内容とは異なりますが、もう少し、意見要望を申し上げます。
当初予定していた質問時間との関係上、今回は取り上げませんでしたが、子育て支援策に関連しては他にも様々な課題があります。
例えば、市長がマニフェストでもあげておられた『幼稚園保護者負担の公私間格差解消』。この問題には積極的、かつ速やかに取り組んで頂きたいと思います。
また厚生労働省が定めた基準によるものではない、実質的な保育所待機児童解消も重要です。
これを実現するためには、来年度から実施される子ども・子育て支援新制度を念頭に、希望する認可外施設は速やかに、新制度下での認可施設に移行できる体制を整えることが重要です。
そのためには自治体での判断に委ねられている部分の多い給食の提供方法の整理、認可外保育施設への速やかな情報提供と協議の場の設置等、様々な取組を推進して頂きたい。
「厚生労働省基準での待機児童0」に留まらない「子育てするなら西宮」の名に相応しいまちづくりを推進して頂くよう、要望します。
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てな感じです。
いろいろな場面で感じることですが、
●きちんとした情報開示
●情報開示に耐えられる制度設計
●分かりやすい広報
を徹底することで改善される問題、沢山あると思うのですよ。
そういうスタンスから今後も指摘や追及をドンドン行ってまいります。
というわけで、今日はこれまで。
いつものことながら長いブログにおつきあい頂き、ありがとうございます。
それでは失礼いたします。