いよいよ、ホンマに年末ですね。
一昨日・昨日あたり、仕事納めとなった方々も多いのではないかと。
というわけで、私のブログも今日がおそらく、年内最後の更新。
最後は、本市にとって目下、最大の課題とも言うべき、
保育所の待機児童問題について書きたいと思います。
西宮市の保育所待機児童解消計画は、
○平成26年度までを計画年度としているが、
○その間、一度も待機児童を解消できない
という、トホホな計画になっていることは既報の通り。
で、先日の
「西宮市 幼児期の教育・保育審議会(適正配置部会)」では、
「こうした現状を正すために、西宮市が考える方策!」
ということで、↓こちらの資料↓が配布されました(クリックで拡大)。
もちろん、どれも重要な対応だとは思います。
ただ個々の事例について考えると、表に書かれている以外にも、
※「公立幼稚園の活用」については、
○現場の強い抵抗が予想され、短期間での実現は困難
○保育ルームは、そもそも5人程度の子供を見ることしか想定していない。
待機児童数の規模と比較すると効果はきわめて限定的。
※「私立幼稚園の預かり保育」については、
○そもそも、ほとんどの私立幼稚園では既に、預かり保育を実施している。
今後、さらに拡大したとしても実効性については???
等のデメリット(?)があります。
それやこれやを考えると、私には、
※国の迷走もあり、先行き自体が甚だ不透明な「認定こども園」
も含めて、「これらの方策が待機児童解消に大きく寄与できるか?」
という点について、疑問に思わずにはいられません。
私に言わせれば、表に上げられた各種施策の中で、
待機児童問題解消に大きな効果を発揮する方策といえば、
「認可外保育施設(認証制度)」以外、ありえないわけで。
↓同じ部会で配布された資料を、分かりやすく編集してみた↓ので、
是非、ご覧頂きたいのですが。
「20101221.xls」をダウンロード
ここに出てくる数字の最大のポイントは、
「市内の全ての地域において、認可外保育施設の定員が、
保育所待機児童の人数を大幅に上回っている!」ということです。
もちろん、
○「待機児童」という言葉の定義と、
実際に保育所への入所を希望している方の人数の乖離という問題
○「保育施設」の供給が、「入所希望者」という需要の増大を呼ぶ
傾向があるという問題
○全ての認可外保育所が認証保育所として認められるだけの
水準にあるか?という問題
等、複数の問題はあります。
しかしながら西宮市が公式に、
認証保育所制度の導入に踏み切るのであれば、
より多くの事業者の参入が望めるはずです。
事業者側が補助を受けるために、施設・設備も含めて、
一定の水準を確保しようとする動きも強まることでしょう。
財政的な負荷の問題を考えても、新たに保育所を建設し続けるよりは、
はるかに安上がりなはずです。
そもそも、待機児童が多くて困っている地域には、
新たに保育所を立てることができるような土地自体、存在しない!
という大きな問題もあるわけで。
そして、なにより、表からも明らかな通り、この方策を実施するにあたって、
存在するのは「課題」だけであり、デメリットは存在しません。
それは、他の3つの方策に書かれている内容の中に、
「効果が直接的でない」という、まさにデメリットと呼ぶしかないものが
書かれているのとは、大違いな訳で。
待機児童問題では、今、まさに、困っている保護者が多く存在します。
行政には、このような現状を変えるための具体的な方策を採る義務がある。
私は、そう考えています。
だからこそ、認証保育所制度の整備・導入に向けて、
西宮市は、大きく舵を切るべきだと思うのです。
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というわけで、ブログの本文は、ここまでです。
今年の最後に、今年一年間、お世話になった多くの方々、
私の活動に興味・関心をお持ちいただいた皆様に、
この場を借りて、心から御礼申し上げます。
来年が皆様にとって、素晴らしい一年となりますように
こころから願いつつ。
そして、来年も、多くの方に、ご期待いただけるよう、
しっかりとした活動を続けることを約束しつつ。
それでは皆様、よいお年をお迎え下さい!
今年も一年、本当にありがとうございました。