西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

一般競争入札が必要です! ①

2014-05-29 14:49:35 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

↓UFC173での空手家・菊野克紀選手の1ラウンドKO負けに大ショック。
【UFC】菊野は無念の初KO負けで連勝ならず
武道として、格闘技としての空手に幻想を持つ者の一人として辛いなあ。
なんとか、もう一度大舞台で結果を残してもらいたい。。。

さて本題。
今日は「市が保有する公共施設」の管理業務に関わるお話です。
私、数年来、この問題を追いかけていまして。
そもそもは学校・園の施設管理業務について調べていく過程で、
●落札率が2008~2010年で平均99.96%等、著しく高い
 ⇒一般的に、落札率は「95%を超えると談合が行われている疑いが非常に強い」と言われる。
●過去10年以上(というか記録が残っている限りの数十年間)、連続して同じ企業が受注し続けている。
という事実にぶちあたったのがきっかけでした。
これ、明らかに問題があると思われる現状でして。

こうした状況を変えていくために必要なのは「適正な競争が行われる環境を作ること」だと考えています。
で、そうした面からネックになるのは
●「清掃」等の単純業務から、「機械・設備保守」等、一定のノウハウを必要とする業務まで、多種多様な業務を一括で発注している
●そのため全ての業務を行える事業者しか入札に参加できない
という現状でした。
要するに、「適正な競争が行われにくい環境になっている」ということですね。

こうした状況を受けて私は、
●「清掃」「警備」「機械・設備保守」等、業務内容に応じて業務を分割する
●今は「所管別」で発注している↑これらの業務↑を「所管」の枠を超え「業務」ごとに統合する
という形に改めるべきだと訴えてきました。
要は、
●競争しやすい環境を作ったうえで
●発注単位を増やし、事業者が「競争に参加するメリット」を増やす
ということをしたいと思っておりまして。

こうした指摘を受けて、市はまず機械警備業務について
●全庁の機械警備業務を統合し、
●契約期間を5年間に改めて
入札しました。
で、その結果、6千万円以上の委託費が削減されたのです。
自分で言うのもなんですが、これ、なかなかの成果です。

あくまで個人的感覚ですが。
当初、この話についての市側の対応は、ものすごく堅かったんですよ。
が警備の話が前に進み、結果が出てきたあたりから明らかに先方の温度が変わってきました。
「これ、ちゃんとやったら、かなりの成果が出せるのでは???」という感覚を共有できたということなんではないかいな~、と。
そういう意味では、いい感じで前に進んではいるのですよ。

とは言うものの、もう一踏ん張り、頑張ってもらわないといけない部分がありまして。
それは何かと言うと、「一般競争入札が必要です!」という今日のタイトルなのです。
とは言うものの、ここから先を書いていると、またもや、えらい長いブログになりそうなので、今日はここまでで。
それでは失礼いたします。


市立保育園での卒業アルバム作成について。

2014-05-25 15:04:56 | すべての人にやさしいまちを実現するために

最新市政報告・37号のポスティング、ほぼ完了。
まずは新旧インターン生をはじめ、協力してくれた皆さんに感謝です。

自分で言うのもなんですが。
●基本的に週2回の更新を心掛けているブログ
●議会終了ごと(=概ね3ヶ月毎)の市政報告の発行
●↑これ↑を持っての駅立ち&ポスティング
等、広報・啓発活動には力を入れている方だと思っています。
もちろん機動力・財政力・他の仕事との兼ね合い等の問題もあり、駅立ちは市内5駅6ヵ所に限定、ポスティングも3小学校区限定(一部、それ以外でも投函している大型マンションはありますが)なので、「それだけでは足りん!」と言われれば、返す言葉もないわけですが。

こうした活動を議員になって以来、欠かさず続けることができているのは、それに対する反応を頂けるからこそです。
なんも反応なければ、きっと、どこかで折れてたやろな、と。
市政報告を配っても誰にも受け取ってもらえない、ブログも誰も見に来てくれない、何の反応もない、で続けられるほど、わたしゃタフではないので。

頂ける反応には色々ありますが、「自分の糧になる」という意味でありがたいものの一つが「自分が知らなかった問題について知る機会を頂ける」ということです。
最近だと、
-------------------------------------------
●公立保育園では、保護者が卒園アルバムを作っている。
●基本的に保育園の保護者は働いており、イベントがあっても参加できない場合も多い。
●よってアルバムに使える写真にも限りがあり、保育園が持っている写真を使わせてほしい。
●ところが保育園によっては、写真の提供に対して、後ろ向きな園が存在する。

こうした状況を受けて、
●なんとか写真の提供に前向きに協力するよう指導してもらえないか。
●そもそも働く保護者が中心の保育園で、保護者がアルバムを作るのは大変。
●公立幼稚園では、写真館にお願いするなど保護者がアルバムを作るのではない形をとっている。公立保育園でも同じ形をとることはできないのか?
-------------------------------------------
といったご意見を頂く機会がありました。
仰せ、ごもっとも。

早速、調査したところ、事実関係は概ねご指摘の通りであることが分かりました。
とりわけ重要なのは「公立幼稚園20園中14園では、写真館等のプロがイベントの際に写真撮影に入っており、アルバムも作ってくれている」というところかな、と。
だったら、公立保育園でも同じことできるんちゃうの、と思うわけで。
もちろん「これまでと同じく、保護者がアルバムを作りたい!」という園もあることかと思います。
なので、もし、こうした仕組みを導入することができたとしても、それを使うかどうかは各園の保護者の意思によるべきだと考えていますが。

というわけで、この話、鋭意、調査&調整を進めていきます。
引き続きブログでもご報告してまいりますので、お待ちください。
もちろん他の話も含めて、ご意見・ご要望等、大歓迎!
できること・できないことありますが、誠心誠意対応させていただきますので、なにかありましたら、お気軽にご一報くださいませ。

ということで、今日はこれまで。
それでは失礼いたします。


議会傍聴のご案内。

2014-05-21 10:25:37 | 主張・広報と活動のお知らせ

昨日のブログに関連して、複数のお問い合わせをいただきました。
考えてみれば、私らには当然のことでも、多くの方はご存知でないのが当然なわけで。
というわけで、今日は、お問い合わせいただいた内容に関する回答を中心に。

【場所】
●西宮市議会は市役所本庁舎に隣接した議会棟・本会議場で開催されます。
地図は↓こちら↓。

http://www.nishi.or.jp/homepage/shigikai/you_map.html
↑傍聴ご希望の方は、こちらの4階にお向かいください。

【時間】
●本会議・委員会とも(3月・6月・9月・12月に開催される定例議会中は)基本的に午前10時開始です。

【議場以外での視聴】
●代表質問・一般質問は「さくらFM(周波数78.7MHZ)」でご視聴いただけます。

【所信表明演説】
●所信表明の内容は、議会での演説終了後、西宮市HPに公開されます。
代表質問の傍聴をご希望の方は、こちらをご覧のうえ、お越しいただくと、より充実することかと。

【代表&一般質問の日程&質問項目】
●「どなたが、どういった内容で質問するのか?」という点については、確定後、お知らせ予定です。
(なお、↑ここ↑が確定するのは6/19(木)、ご案内できるのは6/20(金)くらいになると思います。)

といったところかと。

普段と比べて、議会日程等に関心のある方も多いかな???と思い、スケジュール等を昨日のブログに掲載したのですが。
正直、「それに関するより具体的な情報をお求め頂く」的な反響があるとは考えていませんでした。
これも市長選挙の余韻が残っているということなんでしょうね。
改めて、すごいことだ。

というわけで昨日に続いての6月議会のご案内でした。
では簡単ですが、今日は、この辺で。
それでは失礼いたします。


6月議会日程のご案内。

2014-05-20 16:06:08 | 主張・広報と活動のお知らせ

本日で最新・市政報告を持っての駅立ちは完了。
一つ前の号を持って実施した2月頃の駅立ちと比べると、受け取って頂いた枚数は概ね二割増し。
これ、やっぱり市長選挙の余韻が残っているということなんでしょうね。
せっかくの機会!
ちゃんと活かして、一人でも多くの方に市政に対する関心・興味を持って頂くことが出来れば、と思っています。

さて本題。
本日開催の議会運営委員会等にて、ご報告したいことが二点ありました。
というわけで、その内容など。
ちなみに「議会運営委員会」
とは、各会派の代表が出席して
●議会の懸案・問題事項
●議会日程
●議案の内容
等について確認・調整を行う、議会的にはかなり重要な会議です。

まず一点目は6月議会の日程が確定しました、という話です。
具体的な内容は、↓こちら↓。
201405202

ポイントは
①6/17(火)に新市長による「所信表明演説」が行われる
②6/23(月)・6/24(火)で↑これ↑を受けて、各会派の幹事長級による「代表質問」
が行われる
というところかと。

「所信表明演説」ではメディア等のフィルターを通すことなく、新市長が自身の主義・主張や考え方・政策等を直接、議会に語りかけることが出来ます。
この「所信表明演説」を受けて、各会派の幹事長級が行う「代表質問」は、
●所信表明の中味はもちろんのこと
●新市長が議員だった過去の議会でのやり取り
●選挙戦での主張と、所信表明演説の比較
●所信表明だけでは不明な部分に対するツッコミ
等も含めた、厳しい内容のものとなるのではないか?と個人的に予想しています。
少なくとも、私が知っている過去の所信表明演説&代表質問とは比較にならない、緊張感あるやり取りになるのではないかいな、と。
要チェックですね。
ま、とは言うものの完全に「お手並み拝見」モードで全然盛り上がらない。。。という可能性も捨てきれないわけですが。

で二点目。
新市長の意向により、次の議会からは市議会本会議での答弁について
●部課長が議員から質問の要旨を聞き、内容の報告を受けた段階から市長が市側の答弁作成に関与する
●これまでは内容に関わらず、質問項目のうち一つの項目について市長が答弁していたが、今後は、
 ⇒政策に関する件や政治的判断を求められる答弁は市長が行う
 ⇒専門的な事柄やこれまでの取組経過・制度等の詳細な部分については局長が答弁する
という形に改めるそうで。

これ、これまでの「いや、やるのか?やらんのか?そこを、はっきりしてくれ。。。」というのが大きく改まるという点では、とても良いことだと思うのですよ。
「せっかく立って市長が答えるかと思ったら、そこかい!」的な話も含めて、これまで、あまりにもトホホな話が多かったので。
私は、そもそも本会議での質疑という重要な場では、まさに「政策に関する件や政治的判断を求められる」内容について議論をしたいと思っています。
なので、これ完全にウエルカムです。

一方で、言い方は悪いですが、自分が「つっこんでやろう!」「困らせてやろう!」「揚げ足取ってやろう!」的なスタンスを取っているとするならば。
「これだけ相手が前面に出てきてくれるなら、とても、やりやすい!」と感じる部分もあるやろうな~と思ったりするのですよ。
なんにせよ、私としては議会でのやり取りが、これまでに比べて、よりよい市政を実現する方向に向かうものであることを願うばかりです。

ちなみに私の今議会での出番は一般質問です。
こちら、せっかく新市長が「政策に関する件や政治的判断を求められる答弁は市長が行い」と言ってくれているので、ちゃんと、それに相応しい質疑を行うつもりで頑張ります。
乞う・ご期待。

繰り返しになりますが。
私が目指すのは、「住みたい、住み続けたいまち」「文教住宅都市の名に相応しいまち」をつくることです。
そのために議会が求められるのは、よりよいまちをつくることが目的という大きな方向性を共有した上で、無駄に闘うことでもなく、迎合することでもなく緊張感を持って、是々非々の立場で臨むこと。
市長も含めた行政側に対して、手強い存在として対峙することだと考えています。
そうした存在となるべく、引き続き、頑張ります!


登庁式で思ったこと。

2014-05-16 15:18:14 | 主張・広報と活動のお知らせ

本日は今村新市長の登庁式。
で、そこで思ったことをつらつらと。

新市長の挨拶を要約すると、概ね↓こんな感じ↓かな、と。
●公正で持続可能な文教住宅都市を実現する。そのためにやらなければならないことが沢山ある。だから政策課題に集中したい。そして改革を進める覚悟だ。
●私は自分を応援してくれた人のためだけの市政運営を行うつもりはない。48万6千市民のための市政を行う。

「みんなで力を合わせて頑張りましょう!」的なことを言わないのが、いかにも今村節ですね。
良きにつけ、悪しきにつけ。

で、これを受けての議長の挨拶は、こんな感じかな、と。
●新市長は議員時代に議会の声を重視するべきだと言っていた。その意見・考えを忘れずに市長としての職務を果たしてほしい。
●議会は予算・決算・人事案件など、重要な議案を審議する機能を持つ。我々は是々非々で対応していくので、その点、くれぐれもご認識を。

完全に、ガッチリ釘を刺すモードですね。

ちなみに議会方から登庁式に出席していたのは
●同じ会派の上谷・草加・八木・木村各議員と私
●公務として出席された議長・副議長
●新市長の登庁式は初めての経験であり、当然参列するべきなんやろうな~と思って来た川村議員
の8名のみ。
ちなみに、昨日の前市長の退任式には半分くらいの議員さんが来られていたとのこと。
新市長は「選挙が終わった以上、ノーサイド」という趣旨の発言をしましたが、そう簡単なもんではないよ、ということでしょうね、これ。
参列していた市の職員さんも、全般にすごく硬い表情の方が多かったと感じますし。

当たり前の話ではありますが。
市会議員から市長になる以上、これまで自分が議会で主張してきたことが全部、自分に返ってくるわけで。
そして、これまでの行動や発言を通じて、培ってきた印象や人間関係もまた、議員・市職員全員が入れ替わりでもしない限り、ずっと続いていくわけで。
人間、理屈さえ正しければ、全ての人が納得するというような簡単なもんではないですし。
そう考えてみると、しみじみと今後の道のりは厳しいことを実感します。

これを、より望ましい方向にかえていくために必要なもの。
それは新市長自身の今後の言動であり、それも含めての市政運営での結果でしかないはずです。
期待はもちろん持った上でですが、改めて、緊張感を持って臨んでいかねばならんな、と思った今日の登庁式でした。

というわけで、今日はこれまで。
それでは失礼いたします。


去る人、来る人、残る人。

2014-05-13 12:27:21 | 主張・広報と活動のお知らせ

現市長の任期は5月15日(木)までで、新市長の任期は5月16日(金)から。
というわけで、
●現市長の退任式が5/15(木)の午後5時35分から
●新市長の登庁式が5/16(金)の午前8時30分から
●いずれも「市役所本庁舎1階 正面玄関ロビー」にて
開催されるとのこと。
正式な通知を頂きましたので、この場を借りて広報しておきます。

私、これまで、この類のイベントには出席したことがありません。
が今回、新市長の登庁式には行こうと思っています。
さすがに今回は見とかなあかんやろ、と思うので。

ところで昨日、河野現市長が退任に先だって、記者会見を開いたとのこと。
その中で、副市長(2名)・教育長・水道事業管理者・常勤監査委員という、市長が直接任命する特別職5名の去就について発言があったとのことでFAXが送られてきました。
ちょっと長いのですが、以下全文。

----------------------------------
平成26年5月12日
西宮市議会議員 各位
西宮市長 河 野 昌 

副市長等の特別職の去就について

 この度、今回の市長選挙の結果を受け、藤田、本井両副市長、伊藤教育長、掛田上下水道事業管理者、亀井常勤監査委員の5名の特別職職員から、私の市長としての任期満了日である5月15日付をもって辞任したい旨の願い出が提出されました。
 これを受け、私として熟慮を重ねた結果、辞任の願い出を受理しないことといたしましたので、ここにお知らせいたします。

 今回の市長選挙により、選挙期間中の争点となった事案については、これまでの方針と大きく異なる結果となったことを考えますと、これまで私の市政運営を支えていただいた方々が辞任願いを提出するに至った心情には、察するに余りあるものがあります。しかし、私が受理しなかった理由は次のとおりであり、この点につきましては、5名の方々に十分説明し、納得、承知いただいたところであります。

[受理しなかった理由]  
 辞任願いを受理しなかった理由は、次のとおりであります。  
①辞任願いを提出された方々の職は、行政の要であり、空席の期間が生じることにより、行政運営に著しい支障が生じること。特に両副市長については、間近に迫っている6月市議会への対応や、万が一の災害発生時への対応など、市民や議会に対しても重い責任があること。
②これらの職の選任には一定の期間を要するとともに、副市長等の選任については、議会の承認が必要なことから、5月15日で退任ということになれば、場合によっては1か月以上の空席期間が生じること。
③長期間の空席期間が生じれば、行政運営への支障のみならず、市民、職員にも不安が生じるおそれがあること。

 なお、この度の辞任願い不受理の判断は、私の市長在任中の判断として行ったものであり、16日以降に着任される新市長の人事に関する取り扱いに対し、云々する意図はまったくないことを申し添えます。  

以上、ご報告いたします。
----------------------------------

そもそも、こういう形で市長が交代すること自体、過去の西宮市政においては、ほとんど例がありません。
なので前例がよく分からないという前提での個人的意見になりますが。
「市長が直接任命する特別職」が現市長の退任に伴い、辞任を願い出るのは当然のことだと思います。
それを現市長が任
期一杯までは慰留した以上、あとは新市長がどうするかだけやな、と。
辞任願を一旦提出し、そのことを議会にまで報告した以上、今後も、その事実はいきてくることでしょうし。

「市長が直接任命する特別職」と一括りにはしたものの、現市政への関わり方は立場・職責によって大きく異なります。
当たり前ですが、副市長と水道事業管理者・常勤監査委員・教育長では、所管する業務自体が全く違いますし。
当然、今回の市長交代を受けての身の処し方・今後の行き方も、大きく異なることでしょう。
個人的には「是非、今後も現在の職務を全うして頂きたいな~」「むしろ更に上の立場に立ってくれたらいいのにな~」と思う方もいらっしゃるわけで。
でも、こればかりは本人の意思も含めての話ですから、難しいですね。

なお誤解を呼ばぬよう、念のため。
私は人事は市長の専管事項だと思っていますし、そこに口をはさむつもりは一切ありません。
なので、ここに書いていることには「あくまで私の個人的感想」以上の意味は全くありませんので、あしからず。

というわけで、広報込みでの、つらつらとした感想でした。
しみじみと選挙とか戦いってのは残酷であり、いろんな方に影響を及ぼすもんやなあ、と思いつつ。
それでは失礼いたします。


家賃補助の方が良いのでは?②

2014-05-12 13:17:54 | 安心して暮らせる安全なまちを実現するため

市長選挙の余韻が残っているのか、駅立ちで市政報告を受け取っていただける数が、とても多いです。
ほんと、ありがたい。
まだ二箇所しか終わっていませんので、引き続き、頑張ります!

さて本題、『住宅困窮者に対する支援は「市営住宅の供給」よりも、「家賃補助の支給」の方が良いのでは?』というお話の続きです。
今日は、これによるメリットを別の観点から。

全国で、多くの地方自治体が「公共施設マネジメント」という取組みを進めています。これは、
--------------------------------
●高度経済成長と人口増加に合わせて、多くの地方自治体が整備してきた大量の施設が、今後、大規模改修や建替えの時期を迎える。
 ⇒これに伴い、必要な維持管理費等のコストは今後、大幅に増加する。
●一方で、近年の経済状況や少子高齢化の進行も踏まえると、大幅な税収の伸びは期待できない。
●また高齢化等の要素もあり、社会保障費は増え続けると予想される。
 ⇒このままでは、公共施設を維持・管理し続けることが不可能になってしまいかねない。
 ⇒あるいは、公共施設を維持・管理し続けるための費用が多額に上るため、必要な介護・医療・子育て支援等の分野に資金を投入することが不可能になってしまいかねない。
--------------------------------
という状況を踏まえて、
--------------------------------
●統廃合・複合化等による施設総量の削減
●(上も含めて)施設維持管理費の削減
--------------------------------
等の取組みを進めていくことです。
で西宮市においても、この取組みの推進は、とても重要でして。

そもそも、西宮市は公共施設の保有量が他市に比べても多くなっています。
例えば、
●政令市をのぞく人口40万人以上の都市について
●市民一人あたりの公共施設の床面積を比較
すると、西宮市は概ね他市の10%増し。
ということは当然、維持管理にかかる費用も、それ相応に多くなります。
財政的にも厳しい状況にある西宮市にとって、施設総量の縮減に取り組むことは、きわめて重要なのです。

で、その場合にポイントになるのは、なんと言っても市政住宅だと私は考えています
理由は大きく以下の二つ。
①市が保有する施設を延床面積別で見た場合、 市営住宅の占める割合が41%と、著しく高い(ちなみに学校施設が36%、他の社会教育施設・福祉施設・行政施設などの延床面積は、 それぞれ5%以下)。
②阪神淡路大震災からの復興の過程で大量の市営住宅を建築したこともあり、本市の市民一人当たりの市営住宅戸数は他市に比べて著しく多い。

「持たざる経営」という言葉がありますが、行政こそ、こうした取り組みを進めていくべきだと思うのですよ。
住宅施設の管理運営一つとっても、役所がやると、変に律儀になり、妙に高コストになり、やたらと非効率になり、ということが起こりがちです。
だったら、自分で施設を持つのではなく、
●ちゃんとした制度を作って
●そこに対して必要な資金を投入していく
という形に行政運営自体を改めていくべきだと思うのですよ。
それは、市営住宅だけの話ではないですが。

これ、ちゃんとやっていけたら、ムチャクチャ画期的だと思うのですよ。
なので、色々調べていきます。

というわけで、今日のブログはこれまで。
それでは失礼いたします。


駅立ち日程のお知らせ。

2014-05-07 10:50:57 | 主張・広報と活動のお知らせ

市政報告×最新号を持っての駅立ちを以下の通り、実施します。

5/9(金)  阪神香枦園@改札前
5/12(月) 阪急西宮北口@北東・アクタ連絡通路
5/13(火)  阪急甲東園@東階段下
5/14(水)  阪急門戸厄神@東改札側
5/19(月)  阪神西宮@えべっさん口・南側
5/20(火)  阪急西宮北口@北西・階段下

●議会終了ごと(=概ね3ヶ月ごと)に
●市政報告をつくって
●市内5駅6箇所で配布
というのは議員になって以来、ずっと守り続けている行動パターンなのですが。
ここしばらくは今村氏支援での駅立ちが多かったもので、自分の駅立ちは、なんだか久しぶりのような気が。
不思議なもんだ。

いつものことではありますが、一人でも多くの方にお受け取り頂けるよう頑張ります。
お見かけの節は、よろしくお願いいたします。
それでは簡単ですが、今日は、このへんで。


家賃補助の方が良いのでは?①

2014-05-01 18:05:52 | すべての人にやさしいまちを実現するために

新市長誕生に伴う人事・組織作りを中心に、トンデモな噂が数多く飛び交う、今日この頃。
なんか、いろいろと根拠のない話が飛び交っているようですが、そんな突飛な話ないですよ。
なによりも大切なことは、私たちが暮らす大切な西宮の将来を、皆の力を合わせてつくっていくことですから。
新しい体制の下、無駄な混乱なく、課題に取り組むことができる。
そんな体制になると感じています。

さて本題、これまでは諦めていたけど、これからなら出来るかも???と思っている話シリーズ(?)の続き。
今日のお題は市営住宅についてです。

市営住宅には、様々な問題があります。
例えば、
●世帯収入等、市営住宅入居に求められる条件が入居している方と同様の状況にあっても、入居できない世帯が多数存在する
【参考:市営住宅の入居条件@西宮市 
●一度入居した方が出て行くことは滅多になく、終の棲家となっている実態がある
 ⇒結果、市営住宅では周辺に比べて、著しい世帯の高齢化が進行している
●駅近等、条件が良い物件の倍率は著しく高く、滅多に入居できない
●逆に交通の便が悪く老朽化が進んでいる等、条件が悪い物件の倍率は著しく低い
などなど。

で、私は、こういう問題を改善するため、
-------------------------
●現在の、市営住宅という箱を用意して、条件を満たしている方でくじ引きを行い、くじに当たった方が市営住宅に住まうという形

●将来的には、
条件を満たす世帯に対して住宅補助を行い、民間賃貸住宅に住んでもらうという形
-----------------------
というモデルチェンジを図った方が良いのでは???と考えています。

そもそも市営住宅という箱があるから、物件ごとに大幅な人気・不人気が出てきます。
同様の理由から、市営住宅内では、周辺に比べて極端な高齢化が進むことにもなります。
だったら今の形を「条件を満たす方に家賃補助を支給!」という形に改めれば、問題は改善されるのではないかと。

そもそも日本の人口は今後、大きく減少していくと予想されています。
当然、賃貸住宅の空室率も増えていくことでしょう。
であるなら、それを有効に活用するべきです。
このような状況の下、「市が市営住宅をつくって、そこで住んでもらう」という形を続けるのは非合理的だと思うのです。

ただし、この施策を実施するのであれば、当然、入居条件の見直しが必要でしょう。
今のままなら、行政側の支出はおそらく膨大にふくれあがります。
なにせ、これまでは「くじ引きで外れた方はアウト!」だったのが「条件を満たせば、手当がもらえる!」という形に改められるのですから。

で、不要な支出を抑制するためには、入居基準を「年間の収入」だけを見る形ではなく、「資産の保有状況」も見る形に改めるべきだと思うのですよ。
これによって本来、市営住宅が不要な世帯からの申込みに対する、一定の抑制機能も働くはず。

「市営住宅から家賃補助へ!」という考え方には、他にもメリットがあると思っています。
なので次回以降に、その続きなど。
それでは失礼いたします。