アーツ、よくやった!!!
しかし、10年くらい前のことを思い返すと、むしろ、
「だれが、ピーター・アーツを止められるのか?」
がK-1のメインテーマであり、アーツこそが、まさにK-1の強さの象徴であったように
思います。
時は流れ、そんな、かつてのK-1の強さの象徴が、若き最強選手・シュルトに
あえて挑戦状を叩きつけ、勇気をもって前に出、間合いを詰め、手を止めず、
愚直に戦いつづけ、そして、ついに勝利を手にした。
いや、ほんま、すばらしい。
もう、おなかいっぱいですわ。
これだから、格闘技観戦は、やめられません。
と、そんな話は、さておいて、先日の日記の続きです。
先日の日記では、
①「解雇法制の不整備」と「労働条件の見直しの困難さ」は
今現在、雇用されている人員の立場を、非常に強く守るものである。
②それゆえに、これらのルールが
正社員になれない若年層を生み出す原因になっている側面がある。
ということを書きました。
①のような条件がある以上。
例えば、不況等のため企業が人件費を抑制する必要がでてきた場合、企業は
〇現在、雇用している労働者の解雇・労働条件の見直し等、
従前から雇用している労働者に対して、何らかの措置を取る
〇新規採用の抑制を図る
という、二つの対策のうち、「新規採用の抑制」という対策を取りがちです。
必然的に、不況下においては,若年層の就職が非常に厳しくなります。
(とは言うものの、多くの企業においては、「新卒社員は定期的に採用するべきもの」
という意識を持っています。
そのため、新卒学生の就職状況は、既卒学生の就職状況に比べると、
まだ、ましです。
が、一方で、既卒で一度、就職に失敗したなら、その後のリベンジは困難!
という意味で、ここから更なる格差が発生していると考えることもできます。)
他にも、例えば、
「年金支給開始年齢の引き上げに伴って、定年年齢を段階的に引き上げよう」
という動きがありますが。
この動きも、若年層の雇用や、そこから生じる格差問題という点にスポットライトを
当てるなら、光の部分ばかりではなく、負の部分もあるといえるでしょう。
あるいは年金問題。
ごく大まかに言いますと、現在の年金制度のメイン部分は
「勤労者が支払う年金保険料が、そのまま退職者への年金給付として支払われる」
賦課方式によって成り立っています。
この賦課方式の年金制度は、その特性上、
〇新規加入者が減りつづけたり(=労働者人口の減少)
〇経済条件の向上が見込めない(=経済成長率の低下)
という状況が長期に渡って続く場合には、制度を存続し続けることが困難になる
という構造的な弱点を持っています。
現在の国民年金保険料の納付率低下の根本的原因は、これらの要因に起因する
「真面目に払っても、損するだけなんちゃうの?」
という、非常に実も蓋もない、しかし、ある意味、とても的確に状況を把握した
考えがあるのは確実です。
こうした現状を改善するためには、年金制度自体の抜本的な改善が必要です。
そして、こうした対応を行わないのであれば、
○無年金、あるいは受け取り金額の低下
○年金制度の破綻
などによる、更なる格差の拡大も予想されます。
格差はもとより、格差以外の課題も含めて上げていくなら、
それこそ、キリがありませんが。
肝心なことは、現在、この国が直面している課題は、どれ一つとっても、
「この点だけ直せば、すべてがうまくいく!」
というような単純なものではないということです。
問題の本質をつかみ、学問的な見地も十分に取り入れ、
根本的な問題点に取り組む。
これこそが、今、なされなければならないことであり、それができないのであれば、
この国は、もう沈んでいくしかないのではないか?
そう思ったりもするのです。
本当の意味で、骨太な議論。
そして、それを着実に実行していく姿勢。
それこそが、成治が本来なすべきものであり、
今、まさに成治に求められているものではないでしょうか。
来るべき総選挙や市長選挙においては、こうした点をこそ争点とするべきです。
有意義な選挙戦が行われて欲しいものだと、心から思っています。