西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

祝!?職員給与日本一。・・・西宮って、近いうちに予算が組めなくなるかもしれないくらいの財政危機なんじゃありませんでしたっけ???

2024-08-08 11:36:23 | 市政全般に関連すること

昨日、ネット上にでていた衝撃的な記事。
西宮市職員の年収、全国トップらしいですよ。
いやいや、西宮市って危機的な財政状況なんちゃいましたっけ。。。
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地方公務員の年収ランキング 全国版2023 西宮市、千円差で全国1位に トップ100に兵庫の5市 関東勢、目立った上位@神戸新聞NEXT


「給与が高くたって、効率的に、質の高い仕事してればいいやん!」という話もあるかもしれません。
でも例えば、公用車運転手・清掃職員・学校用務員・給食調理員等の技能労務職員の人数で比較すると
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●西宮市は420人
●都市の規模等が類似する中核市62市における平均人数は197人
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となっています。
西宮市は、中核市平均と比べて倍以上、200人以上も多いんですよね。

で、この技能労務職の給与水準が、また高い。
技能労務職の給与を、西宮市を100として比較すると、兵庫県は89.1、国は79.5、類似都市平均は85.4。
・・・そら、全国トップにもなるわな。。。

残念ながら、問題なのは技能労務職だけではありません。
主に事務的な仕事に従事する一般職員でみると、
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●全体の半分近く(47.1%)を係長以上が占めており、概ね3人に1人(31.3%)が係長
←結果、計算上、係長1人に対して、係員は1.69人しかいない
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と給与水準が高く、手当ても支給される係長の割合が著しく多くなっています。
こんな頭でっかちな組織が効率よく仕事できているとは到底、思えない...

さらに加えて、高齢になっても給与が上がり続ける傾向がきわめて強い、手当が著しく手厚い、といった問題や、
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【ご参照】
年功序列過ぎるし、係長が多すぎる上、手当が手厚すぎる。これらも西宮市の人件費が高くなる大きな要因であり、是正するべきです! @2023年12月のブログ

課の数が他市に比べて異様に多く、縦割りこの上ない組織になっているという問題
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【ご参照】
西宮市の課の数は他市の倍!こんだけ課数が多ければ縦割りにもなるし、管理職ばっかりで人件費も高くつくわけで... @2018年9月のブログ

同一職場に長いこと在籍し続けて、完全にボス化してしまい、誰も手が付けられなくなっている会計年度任用職員(=いわゆる契約社員やパート的社員)が存在するが、他の部署に異動させることさえできないという問題
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【ご参照】
「○○課一筋、20年以上!」みたいな嘱託職員が大勢存在する西宮市役所。それって、組織の硬直化に直結してやいませんか??? @2019年6月のブログ

遅刻やサボりが野放し、過度の離席や勤務時間中のネット閲覧も放置、パソコンや窓口は苦手といってやらない職員も放置...等々の問題が職員アンケートで大量に出てきている現状の問題
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【ご参照】
西宮市役所は「働かないおじさん」のパラダイス!? ~在宅勤務者の業務量の把握・進捗確認が必要です~@2020年4月のブログ

等、問題点は枚挙にいとまがありません。
市長の直近のコラムを見てみると、「来年4月には、西宮市自体が100周年を迎えます。希望の持てる西宮市の未来に向けて、より力を込めて頑張って市政運営に当たって参ります!」とあります。
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市長コラム 令和6年(2024年)8月@西宮市HP

なら危機感を持って取り組むべきは、こういうところなんちゃいますの?と。
でも、甚だ消極的な印象しかないんですよね。

つくづくと、現状に対する認識が甘く、対応が遅すぎる。
引き続き、こうした現状を是正するべく、取り組んでまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


1年間、お預かりしていた阪神水道企業団の監査役も昨日で終了。少しは爪痕も残せたと思っています!

2024-08-06 13:19:29 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

昨年度、議会関係の役職としてお預かりしたのが、阪神水道企業団の監査役。
こちら任期が西宮市とはズレている関係で、昨日で任期満了となりました。
様々お世話になった関係者の皆様には、ありがとうございました。
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私、議会関係の役職をお預かりするときは、
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●出来るだけ爪痕を残したい
→自分が、その役についたからこそできた成果をあげたい!
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と意識しています。
議長の間に実現できた質問の事前通知についてのルール化なんかは、その成功例の筆頭ですね。
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【ご参照】
課長級以上の全職員さんへ。3月議会以降、答弁調整のルールが徹底されなかった場合は議会事務局にご一報ください!@2021年2月のブログ

で今回、お預かりした阪神水道企業団の監査役。
阪神水道企業団は神戸・尼崎・西宮・芦屋・宝塚の5市で構成される(来年度には明石市も加入することが決まっています)広域企業体。
西宮市×南部地域の使用水量の9割以上は、阪神水道企業団から供給されており、西宮市にとっても、その存在感は大変大きなものです。
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【ご参照】
水道事業のあり方の検討を!① @2014年10月のブログ

この監査役として構成市のうち
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●神戸市会議員から毎年1人
●西宮と尼崎の市議会議員から1年交代で1人
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が選出されることになっており、昨年度は西宮市から選出される番でした。
で、私が、その役割をお預かりしたというわけですね。

監査役としての主な仕事は
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●毎月の出納内容に対する例月監査
●年に一度行われる決算時の決算監査
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なわけですが、例月監査については、基本的にお金の出入りを見るだけで、そこまで大きな問題はない印象だったんですよね。
一方で、現状は単年度の出納資料だけを見る形になっていることから、比較材料がなく、その内容が適切で問題がないかの確認が難しいと感じました。
なので基本資料として、前年度との比較資料をつけるように改めてもらったのが、爪痕といえば、爪痕らしい部分なのかな…と思っています。

一方で、決算監査の際には、いろいろと思うところがありました。
決算内容自体に大きな問題はありませんでしたが、それを説明する資料の中に、
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●同じ資料なのに、部署によって計算の基準等がバラバラ
●各個人の「私療休」や「生理休暇」などの個人情報が、多くの関係者の目に触れる形で開示
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等、複数の気になる点があったので、様々、改善を求めました。
これらの指摘内容について、きちんと前向きに受け止め、改善する方向で検討を進めてくれていることは、ちょっとした成果かな…と思っています。
以下、指摘した事項と、現在の進捗状況&今後の方針。
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一方で、あくまで個人的な感覚ですが。
私自身は、監査役には議員が就くより、会計や法的な専門的知識を持つ弁護士や公認会計士等がついた方が良いのかな…と思っています。
その方が、より質も高く、充実した監査ができるのでは?と思いますし。
実際、西宮市では議会改革の流れの中で、数年前にそう改めています。
ただ、この話は西宮市議会の中でも当時、相当揉めました。
複数の自治体が関係する阪神水道企業団で!となると、そう簡単に同意が取れるとも到底思えないわけで難しいですね。

なにはともあれ、良い経験をさせていただきました。
こうした経験も市議会議員としての活動に反映していけるよう、努めてまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


11月1日から市役所窓口の受付終了が30分早くなり、17時閉庁となります。

2024-08-05 13:34:18 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

先週金曜日に開催された総務常任委員会。
ここで財政構造改善のための具体策として、一時期、市長の口からよく出ていた17時閉庁についての報告がありました。
しかし、その割には「財政構造改善の取組との関係」として「直接的には本市の財政構造改善に影響するものではありませんが…」と明記してあるあたり、どういう展開があったのか、不思議ですね。
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以前のブログにも書いた通り、私はこの内容自体には反対していません。
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【ご参照】
市長がご執心の、各窓口の17時閉庁。一層の効果を得るため、徹底に必要な手段を模索するべきです!@2024年6月のブログ

背景として、
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●各種手続のオンライン化やコンビニ交付サービスの充実を進め、来庁しなければできない手続きを減らす取組を進めている
●窓口受付の終了時間と勤務終了時間が同じため、どうしても時間外勤務が発生しやすくなる
●そもそも17時以降の来庁者数は他の時間帯に比べて有意に少ないと言った要因がある
ーーーーー
ことを考えると、職員の働き方改革という観点からも、進めることに一定の妥当性はあると受け止めています。
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とは言え、いろいろと気になることもあるんですよね。
財政状況の厳しさが明らかになるにつれ、市民にとっての利便性低下を伴う、市民サービス削減の必要性と、それについての認識が問われる場面が増えました。
ところが、それに対して、市長がさまざまな場面で述べた内容は「他自治体に比べて過剰なサービスを他市水準に揃えていくので、市民サービスの削減ではない」という、私にしてみれば、よくわからない理屈でした。
でも今回の話で見てみると、近隣他自治体と比較しても、西宮市の窓口受付時間って過剰ではないんですよね。
むしろ今は標準的なのを、他市よりも見劣りする水準に削減するという話なんちゃうの…と。
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なお電話については、説明資料中で「令和6年11月1日以降も引き続き勤務時間内は応答します」とありますが、効果を出そうと思うなら、電話の応答時間も同じく17時で終了した方が趣旨は徹底できるはず。
なので、そこについてはできるだけ早期に対応すべきと指摘しておきました。
また昨今、役所に来庁するなら事前にホームページ等で調べてくる方が多いはず。
なので窓口の対応時間をわかりやすく案内するべきだと思っています。
今はトップ画面を見ても分からないので。

そして、なにより重要なのは、これを実施する以上、不要な時間外勤務が発生しないよう徹底することだと思っています。
超過勤務が発生する場合、確認と必要に応じて、きちんと指導することは欠かせません。
これについては所管課も認めており、今後の状況を見ていかなければなりませんね。
なお実施は今年11月1日からで実施にあたっての対応は以下の通り。
ここらへん一応、広報しておきます。
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それにしても、先週後半からの株と為替の変動がすごい。。
ちょっと暫くは目の離せない展開が続きそうですね。。。
ハラハラしながら、今日のブログはこれにて失礼いたします。


総合教育会議で示された「教育行政の課題と今後の方向性」には概ね賛成。とは言え、具体論とかスケジュールが示されていない辺り、ビミョーなんですよね...

2024-08-01 14:55:43 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

今日の午前中は「市長と教育委員会等で構成し、大綱の策定、教育の条件整備など重点的に講ずべき施策や、児童・生徒等の生命・身体の保護等緊急の場合に講ずべき措置についての協議・調整を行います」という総合教育会議の傍聴へ。
4月に就任した新教育長が参加しての、初の総合教育会議。
テーマ的に興味のある内容が含まれていたこともあり、行ってきましたよ。
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ちなみに強い興味があったのは、
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1.西宮市の教育行政における課題と今後の方向性
(1)不登校対策
(2)部活動の地域移行
(3)幼児教育の質向上と待機児童対策の両立
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といったあたり。
こちらについてはPDFを用いて、教育長からの説明がありました。
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令和6年度第1回総合教育会議 資料(議題1)(PDF:1,468KB)

以下、雑感。
「文教住宅として期待されること」として
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1.安全・安心な教育環境
2.質の高い教育・子育て環境
3.文化的・健康的な住環境
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の3点を挙げたことには、概ね賛成。
一方で「質の高い教育・子育て環境」については、幼児教育や低学力層支援に特化しすぎな印象を受けたんですよね。
低学力層に限らず、個々の学力に応じた支援、とても大切だと思っていますが、そこらへんについての意識はどうなんやろな...と。
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また方向性に異論はなくとも、そのための具体策等が見えない等、色々と気になる点が多くありました。
例えば、不登校対策として「様々なデータを用いて不登校の原因を科学的に分析」っていうけど、「様々なデータ」って今、把握できているもの?
それをどう用いるの??
違うなら、どういったデータをどのような手法で集めるの???
「学びの多様化学校の設立」って、多額の費用が必要になるはずやけど、この財政状況でホンマに可能なの????
等々。
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また、部活動の地域移行についてスケジュールを示すのは大切だと思います。
でも指導員の確保や保護者負担といった、世間的に様々問題になっている課題についてはどう考えてるの?
このスケジュール案を実現するための取組スケジュールは??
といった辺りがなければ、実現なんかできないのでは???と思うんですよね。
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大きく深刻な問題ばかりであり、「なるほど、それなら任せておいて大丈夫やな!」という話にはならないのは、よく分かります。
また、敢えて好意的に見るなら、今回示されたのは「西宮市の教育行政における課題と今後の方向性」であり、私の言っていることは、細かすぎるとも言えるかもしれません。
一方で、こういう壮大な話はぶち上げるものの、具体的な内容を掘っていくとグダグダだったり、ちっとも中身のある内容はなかったりというのも、よくある話。
なので、ここはしっかり追いかけていかねばならないな..と改めて思っています。

というわけで、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。