天に月、地に山さんのあるテーブルでこんな意見を聞きました。
日本酒が、現在の吟醸酒のような酒が普通酒並みの値段で発売されていたら、
革命的に市場が変わるかもしれない。
もしそれが成功すれば
2004年のアルコール100%換算のシェアで
(アルコール100%換算するところがいかにも酒類業界的な発想ですが)
ビール+発泡酒系で38%、焼酎30%、日本酒14%の比率から
日本酒が一気に市場を奪還できるかしれない。
http://www.kirin.co.jp/company/irinfo/market/12.html
でも、おそらく(その価格革命)は難しいでしょう。
まず日本酒は原価が異常に高い酒です。
原料の米は高く、吟醸となるとさらに精米します。
一般論では小仕込みのほうが品質の高い酒ができます。
そうなると、原価の安い米を精米をあまりせずに
さらに効率よく醗酵させて大量生産をしてなおかつ
吟醸並みの品質を確保するのは現状では非常に難しいです。
また流通もビール並みのチルド輸送のシステムが必要です。
いわゆる菊水さんのふなぐちのような小量の缶容器に普及
が必要かもしれません。
でもそうなったら本当にシェアは革命的に変わるんでしょうか?
私はなんとなくそうはならない気がします。
※ここでいう品質の高い酒は、吟醸酒っぽい酒の事です。
品質の尺度はさまざまですが、とりあえずここでは。