志太泉オフィシャルブログ

静岡県藤枝市の地酒の蔵元。志太泉酒造のブログ。違う角度から見た日本酒の現在とは

Wikipedia 日本酒 上槽

2008-02-08 23:43:24 | 酒造り

上槽の事を書きはじめたら、妙にこだわってしまいました。
ネットの影響が非常に大きい今の時代ですから、ブログを書くにもいろいろ検索しながら情報を確認しながら書いていくのですが、ひょっとWikipedia(ウィキペディア)の日本酒の中で上槽を調べてみました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%85%92

「(前略)上槽をおこなう場所を上槽場(じょうそうば)といい、普通酒、本醸造酒、純米酒は、そこで醪自動圧搾機(もろみじどうあっさくき)や遠心分離機(えんしんぶんりき)などの機械で搾られる。(後略)」

ここで二点突っ込みを入れると
1.上槽場(じょうそうば)とも呼ばれるかもしれないがおそらく槽場(ふなば)の方が一般的。
2.遠心分離機は、多分普通酒、本醸造、純米酒より(純米)吟醸、(純米)大吟醸で使用されている。

遠心分離機が登場するまで、すべて上槽は何らかの袋か布かを用いて濾すという原理でもろみを酒と粕に分離していました。遠心分離機はこれを回転する事で遠心力で分離するという革命的な装置で、工程に袋も布も使わないので当然袋や布のくせはありません。ただ、まだ新しい技術なので大容量のもろみを処理できる装置はまだ開発されていないと思われます。ですから吟醸などの1本の仕込に使う米の総量が700KGぐらいのもろみでないと使えません。普通酒だと常識的には、そこまで小さな仕込はしないでしょう。

もしかして私の知らない間にもっと大きな遠心分離機が開発されているのかもしれません。

コメント
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