華道家 余田紫甫(志穂) 

いけばな嵯峨御流・華道家 余田紫甫の海辺の街での楽しいくらしと花を愛する日々

9月 研修会 

2009年10月01日 | Flower
文人華 

文人華とは江戸時代中期の文人画などを風雅を志しながら簡素にいけばなの手法に取り入れたものです。
特に煎茶の席での必須花としても親しまれてきました。
題材の応じた花材を活け表します。

『黄華朱実』(おうかしゅじつ)


黄華とは黄菊の異名です。また黄色の菊は君子の象徴です。
中国では黄色は皇帝の色です。(映画、王妃の紋章で場面は鮮烈でした。)
朱実の赤い実と取り合わせます。
赤い実の中に黄色い菊を凛とした姿に活ける事で、
世の中の流れにも流されない強い意志を持ちたいという願いを活け表しました。

・瓶花 乱成体 乱れ留 (斜・黄・懸成体) 


嵯峨御流の新しい花器 嵯峨好み 『ぽんぽん』 です。
嵯峨誌で見てお菓子みたい!!奇抜な色彩の組み合わせに驚いたのですが。。
大花器と小花器がマグネットで取り付けられます。
意外な色彩ですが、、、自然界や仏教界にも驚くほど奇抜な色彩があります。
そしてそれが意外なほど周りと調和する事があるのです。
『ぽんぽん』と草木とのと入り合わせもいろいろ試して楽しめそうです。
9月の研修会にてこの花器が全員に支給されました♪

=先生の参考花=

『黄華朱実』