華道家 余田紫甫(志穂) 

いけばな嵯峨御流・華道家 余田紫甫の海辺の街での楽しいくらしと花を愛する日々

きものを学ぶ

2010年03月03日 | LIFE
今年は年明けからから『和』に心惹かれる事が多く
もっと『和』を学ぶ、親しむ、身につけることにしました。
その一つとして着物を学ぶ事にしました。
前からずっと心に思いながらやっと行動を起せた感じです。
大阪にいるときは母が近くにいたので着せてもらえる
という甘えた思いがあっりましたが、自分で着る気になりました。

着物は母が昔から好きで子供時代はよく着せてくれました。
母自身も4人の子供を育てながらも、昔は普段に着物を着る人でした。
母がずっと夢見ていたいう、谷崎潤一郎の『細雪』(あれは4人姉妹でしたが)の再現
三姉妹と母で着物を着て豪勢に京都の嵐山で花見をしました。(男家族も同行)
友人と遊ぶほうが楽しい若き頃で、休日に早起きさせられ、美容院に行ったり
面倒だな~~という気持ちの方が大きかった、、もったいない話。
それから娘は三人とも着物を自分で触ろうともしませんでした。(着ることは着ても)
そんな母の意志を継いで、実家の着物の面倒をみるのは私しかいないっと思ったのです。

稽古に使う着物類を自宅から送ってもらった。
届いた荷を解いたら懐かしい実家の匂い。
一つ一つに母の愛情を感じました。ありがたい。
私の好きな紅型や小鳥柄・小花模様の小紋が3枚
全部、青や紺地、お稽古のに使用するので汚れの目立たないと母の配慮だな。
そしてお義母さんから仕立て直して頂いた大島紬やっと着る機会が来ました。
当分これで練習です。

逗子にある自宅近くのきもの学院に行くことにしました。
先生と娘さんで教室を運営されてます。
初心者の私は当分はお二人に個人レッスンしてもらえます。とても幸運。

先生は70歳を超えてるとおっしゃいますが、背筋がシャンとしていて『凛』とされています。
とても歯切れよくお話になる方です。
とにかくよくお話になり、技術も然ることながら着物の知識・和の文化を沢山習得出来そうです。
着物を着た時の所作や作法も勉強になりそうです。
勿論先生方は毎回お着物ですが、自身の着物の解説を聞くのも楽しい。。。
柄一つにしても、、今は季節は梅・椿 (2月の稽古です)
そろそろ桜もいいですね。季節は先取りが粋、いけばなに通ずるところがあります。


ちなみに着物を着てると自然に背筋が伸びるので
老化による身長の縮み=背骨の縮みも防げるそうです。

先生は50歳から茶道を始めて、
60歳代でも、まだまだ人には負けないと猛勉強したとおっしゃられます
先ごろまで茶道会でも会長されていたとか、、、
流石に70歳を超えた今では新しいことは覚えれないと笑ってらっしゃいます。
日常の事では忘れっぽくても、
『着物の事では、まだまだ誰にも負けません』と断言。(素敵だ)
『若い頃にしっかり頭に入ったことは人間忘れないですよ』とのこと。(心に刻む)
私も華道に関してここまで言える様になりたい。
50歳・60歳、まだまだ勉強できる。。。心強いお言葉。

今まで有名人や海外赴任される著名人、沢山教えてこられた様で
そのエピソードもまた面白いです。
話が大きく逸れ、時間オーバーもしばしば。
これもありがたいことです。
当分マンツーマンみたいなんでたっぷり学ばせてさせて頂こう。

着物が着れる様になったら、気張らずにちょっとお出掛けに粋に着物を着たいものです。