華道家 余田紫甫(志穂) 

いけばな嵯峨御流・華道家 余田紫甫の海辺の街での楽しいくらしと花を愛する日々

文楽鑑賞

2006年04月25日 | Myself

国立文楽劇場に文楽を観に行ってきました。
出し物は寿柱立万歳・ひらかな盛衰記・勧進帳(かんじんちょう)

文楽とは三味線伴奏と浄瑠璃に合わせて太夫の唄に合わせて人形を遣う人形劇。
この3つのパートが上手く調和して一つの素晴らしい部分になるんですんね。
(なぜかスペインのフラメンコを思い出しました)
聞き取れない太夫の台詞も、最近は舞台頭上に字幕が出るのです。
それは素人には大変ありがたいと思っていたが、、字幕にばっかり気をとられてると
肝心の人形の動きを観れてない事に気がつく、、フム~~鑑賞方法がなかなか難しい。
一回目の休憩でここへ連れてきてくださったKOKAWAさんに言うと、、
台詞はなるべく音で聞くようにして人形の動きをしっかり見た方がいいよと。
それに難しく考えなくてもよい、楽しみ方は人それぞれで、、
太夫の唄をメインに聞きに来る人もあれば、三味線を聞きに来る人もいるし、
席も後ろから舞台全体を観るのがいいとか、人形の表情まで観れる前席がいいとか
好みは様々だから、、好きにすればいいと。それを聞いてちょっとリラックス。
そういえば後ろの座席の老婆は自分の贔屓が出るまでいびきかいて寝てた。(そんなもんか)
有料の解説のテープを聴きながら鑑賞する人もいるし。(これはちょっといやかも)
KOKAWAさんは文楽劇場の会員でいらっしゃるので、普通よりも安価で
人形の動きまでばっちり見える3列目のとてもいいお席を取って頂けた♪
文楽や古典芸能に詳しくて、初めての私にもわかりやすく伝授もしてくださる。
(今度は能なんかも誘っていただいた!)
なんでもかんでも拍手してる私に、、拍手は、良かったときや
贔屓の人が出てきたら拍手するとの教え。

昨日は三味線の六世燕三さんの襲名披露と千秋楽という事もあり
日曜午後の劇場は大入りの賑わいでした。
会場から、待ってました!よ!とか威勢のいい掛け声が飛ぶのも、、意外なびっくり。
(静かにかしこまって観るイメージが強かったから)
客層も老若男女様々、、結構若い人も多い。(外人さんも多いね)
それに演じる方にも若い人が多くて、、ちゃんと古典芸能が受け継がれてのを垣間見れてた。
表舞台を見ながら、見えない裏舞台の厳しさがひしひし伝わってきた。
黒子で幕だけを引く人、、人形の足も触れない黒子さんたちから芸の厳しさが伝わってくる。
男だけの世界、男の和装は粋の極み、、ええな~~。

人間国宝と言われる方の人形使いは息を飲むほどの美しさでした。
勧進帳は弁慶・義経の物語。
終盤の弁慶の舞いは、瞬きも忘れるほど釘付けになってしまった。
人形遣いのだんだん荒くなる息遣いが聞こえたほどの特等席にて
初めての文楽。

専門用語など使い方に間違いがある場合はお許しください。
回を重ねて覚えていきます。

今年の目標、見聞は広げるべし♪実行


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1 コメント

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さっすが! (てっちゃん)
2006-04-28 08:29:42
文化芸術への興味もお持ちだなんてスッテキ☆

聞いた話では、文楽という伝統文化を守り抜いている方たち、実際は給料(ってい表現していいのかな?)はそれほどでもないとかきいたことがあります。ある国会議員の提案で、助成金(?)みたいなので文楽(のみならずだと思いますが)を守る国家予算を確保したとか。そういうの、心を豊かな社会にする意味でも大事なことですよね!
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