東京の広さ、人の多さ、
参りました~。
やっぱり蘭は一対一で、ゆ~~っくり対話しながら
鑑賞するのが一番だな・・・と改めて思いました、、。
だって写真を撮るのが精一杯で何を見たのか分かりませんもん。
大富荷の舌、
宋梅の作による違い、
萬字2種の違い、
老文団素の素晴らしさを確認、
ピアナン数種の儚さ、蓮弁の陰筋の美しさ、
朶朶香黄花から感じる暖かさ、
豆弁の他を寄せ付けない雰囲気、
九華の地味でありながら醸し出す圧倒的な存在感でしょうか。
何よりも今回の江戸紀行で大収穫できたのは
奥地蘭と一花でしょう。
奥地蘭は、良い物は高い。
というのが率直な意見ですが、
それでもどうかして納棚したくなるこの衝動は何なのでしょう・・。
心ときめくような、
心臓が止まりそうな、
頭が張り裂けそうな、
体は休みたい筈なのに
脳は僅かな情報も逃すまいとハチキレそうに熱い、
そして一日じゅう花の良さを追求し
脳裏に焼き付ける作業の繰り返し・・。
一花という物も
写真では分からない特徴と味わいが有るように思う。
実際に見ないと分からない。
これも聞いた事だが、
本来一花は系統で買わなければならない物なのだそうだ。
高名な方からとか信用のおける方から必ず分けて頂く。
分けるときも必ず種木を手元に残すようにするのだそうだ。
もし全て渡してしまうと
次回手に入れるときには二度と手に入らないかもしれないから・・。
ただ、この3日間で逃した大魚が二匹(本当は4匹だけど、、。)
これで本姓本物は一生見ることは出来ない、ような気がする、、。
聞いた所によると東京と言う土地柄は、
何でも受け入れるそうだ。
良いと感じたものは何でも受け入れ、
熟成させながら特徴を引き出し篩に掛けられるのだろうか・・。
私は去年以降の中国蘭・奥地蘭を分かりませんし、
それを取り巻く人の動きや想い、
流行の波というものも分かりません。
しかし今回多くの人に会い
沢山の話を聞き熱き情熱と弛まぬ努力の積み重ねを感じ、
何よりも「蘭を楽しむ。」という作業を
生身の肌で味わう事ができて本当によかった。
大阪紀行に次ぐ収穫でした。
東京ドームでお世話になった商人の方々、
宋梅を楽しむ会の皆様、
すずき園芸の白石さん(女性ながら株と品種を見分ける鋭さ、
株分けと根巻きの手際の良さに驚き・・。
そしてお茶の美味しい事・・。)
そこで色々お話を聞かせて下さったHi氏Sa氏Go氏他大勢の方々、
電話しておきながら伺えなかった商人さん
(ゴメンナサイ・・行きたかったんだけど、、。)、
道順や経路を事細かに教えて下さった
ドーム入り口のホットドック屋のお兄さん?、
各駅ホームの職員さん、
群馬から上京して働いている青年や
格安のプランを見積もって下さった対馬JTBさん、
ドームチケットを送って下さったS様、
皆様、本当にありがとうございましたー。
玄関で笑顔で出迎えてくれた兜にもありがとう。