巣分かれは三月頃から五月頃までで、
つまり分蜂と呼ばれる蜂の集団が
自然と自分の巣箱(蜂胴)に入ってもらい
住み着いて(営巣作業)くれるのが1番である。
が、なかなか巧くいかないものである。
そこで、どうにかして
自分の巣箱に蜜蜂を誘い込む方法は無いものか?
と、発見されたのが
金陵辺と言う蘭を利用した捕獲術。
金陵辺の花には
蜜蜂が集団で集まってくる習性がある。
集まる理由には諸説があるが
日本蜜蜂養蜂家には
非常に有り難い蜜蜂蘭様なのである。
蜜蜂が集まると言われる蘭は
金陵辺とデボニアナム、
それに両種交配のミスマフェットで、
三ヶ月間ほど何かしらの蜜蜂蘭が
咲いている状態を維持するのがベストらしい。
なので早咲き遅咲きの蘭を駆使して
蜜蜂を待ち受けるのである。
しかし、
いつ蜜蜂が集まるのかは蜂まかせであるし、
親父は「風の無い生暖かい気候の日は分蜂し易い。」
なんて言ってた。
養蜂家は気候と蜂の羽音が気になる季節である。
今咲いているデボニアナム。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/52/cfb2da0df31967ee7b94641c8d7f1bed.jpg)
これが最も遅咲きの蜜蜂蘭で、
原種保存の為と1年中蘭花に囲まれた生活
を営むには欠かせない種類の蘭である。
こちらは紫蘭。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/ed/38f4f4b9c0424902fde6809bece78d8c.jpg)
普通種と比べてみると青いな~。