二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

西郷隆盛

2007年12月28日 | 言葉のちから 心のちから
『万民の上に立つ者は、己を慎み驕奢(きょうしゃ:おごり、ぜいたく)を誡め節倹に努め、職務に勤労して人民の手本になり、人民がその勤労を気の毒と思うようでなくては政令は行われがたい。しかも草創の始めの現在、家屋や衣服を飾り美女を蓄え、蓄財を図るようでは決して維新の功業は成就しない。今となっては戊辰の義戦もただ私利私欲を求めた姿になり、天下に対し、戦死者に対し面目ないことだ』
                          『西郷遺訓』より


西郷隆盛は、明治新政府の中枢で結成された岩倉使節団が欧米に視察に行っている約一年間で新政府が行うべき政策の基礎を築いてしまった人物であり、まったく名誉、金銭など見返りを求めない人物でした。この言葉は、血にじむ思いで成し遂げた明治維新であったが、その後の官員の施政や、私生活の堕落を嘆いた言葉であり、現在にも通ずるものがあります。

西郷が素晴らしいと思う人、おかしいと思う人、様々な人がいると思いますが、自分の情熱と信念を曲げず、人民、日本、天皇のために尽くした功績と、今でも人々を惹きつける魅力があるということは、紛れもない真実ですね。

何よりも人の世話をするとき、とくに公的仕事に携わる人には身に滲みる言葉ではないでしょうか。
コメント
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