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本日は、岐阜県の池田町から内藤先生が参加…まじっ
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いや~彼は東洋医学研究所の黒野先生の所へ勉強に行っているのですが、先日、二葉清友会50周年記念旅行の際、この酔耀会のことを熱く、暑苦しく語ってしまったため
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少しは石川県の若手鍼灸師の情熱に、何かを感じて頂ければ、来てもらったかいもあったと思います。おそらく何かを感じたでしょう。お家に到着したのが午前4時過ぎだったとか…お疲れ様でした
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☆ 内 容 ☆
・症例報告 腰下肢痛に対する治療の症例(続報)
【元茂先生】
前回、発表して頂いた、患者さまのその後の経過を発表して頂きました。酔耀会での症例検討後、患者治療へアドバイスを取り入れ治療を行ったところ良好な結果が得られたということでした。しばらくの間、治療が遠のき、再来院された時は、同様に股関節の痛みであったのですが、また、前回とは違うようで治療結果が思わしくなかったとの報告でした。もう一度、腰痛や股関節痛について考察し、患者さまの病態について検討したものでした。なかなか研究熱心です。このような態度が患者さまを思う気持ちなんですよね。悩みながら、勉強しながら、患者さまが少しでも良くなるように努力することが大切です。医療を行うものには当然の思考なのです。元茂先生は、「股関節だったら元茂先生」と言われるまで勉強するようです。って言うよりフロアからの発言なのですが
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・課題発表 脈診について~健常人の脈・素門より~
【宮川先生】
酔耀会の中医学担当、宮川先生に東洋医学の診断方法の一つ脈診について、健常人の脈象(脈の状態)が古典にはどう記載されているかということを黄帝内経 素門の第十八編 平人気象論篇から説明して頂きました。平人(健康人)の脈の数は、また季節に応じて変化する健康人の脈はどのようなものなのか、そこから病の脈や死脈などについての解説がありました。「脈で本当に何か分かるのか」「科学的ではない」などと言う同業者もいるが、いくら時代が流れていても変わらないものがあり、古典より学ぶべき点も多いのです。数千年の間、伝承され、現在も議論がなされているということは、そこに何かがあるということでしょう。脈象とは術者が感じる脈の状態のことであり、脈診に限らず私たちの治療方法は”触れる”感性が必要となります。宮川先生の資料最後の「脈象を知ろうとするなら、何でも触り、感じ、慈しむことが必要ではないか」んん~的を得ている言葉ですね。
・課題発表 脉診について~臨床技術 編~
【安井先生】
安井先生は、東洋はり医学会というところに所属しているわけですが、酔耀会の経絡治療担当でもあります。勝手にそうしちゃってます。今回は、脉診の概要、東洋はり医学会関西支部における脉診(難経脉診)の方法とチェックポイント、脉診の臨床での活用方法などを分かりやすく解説して頂きました。東洋医学では西洋医学のように検査機器で測定し診断することができないので、問診や望診、聞診そして、脈や皮膚や筋肉などを触って診断する切診が発展し伝承されてきました。安井先生のグループはその中でも脉診を重視して治療を行う会です。私も脉診を行いますが、これはなかなか難しいのです。毎日診ていても体得は容易ではありません。しかし、ここには何かあるから伝承されているのであるのです。まず感じることですね。脉診で体の状態や治療効果や予後などが分かれば、そんな素晴らしいことはありません。私の所には、不妊症の患者さまが多く来院されていますが、妊娠したかどうかを脉で判定できないかな~と現在試行錯誤中なので、たいへん勉強になりました。
・触診実技 筋肉を触ろう!
【粟 先生】
本日の筋肉は大胸筋と小胸筋です。この筋肉たちは、上腕二頭筋や烏口腕筋、鎖骨下筋、肩のインナーマッスルである肩甲下筋など多くの筋肉と連動する筋肉でもあります。小胸筋などが短縮すると「肩身の狭い姿勢」となります。肩が落ちて内側に入る姿勢ですね。筋肉はその時の精神状態を表すとも言えるでしょう。ですから筋肉の触診をし、正確に筋肉にアプローチして、痛みや緊張をとってあげれば、精神や心も気持ち良く、軽くなるということも言えるでしょうね。
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筋肉の触診風景
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「学問の志を立てている者は広大な視野を持つべきである。だが、学問だけに偏っていると自分自身の修養が疎かになる恐れがあるから、いつも己に打克つことを考えつつ修養に励むのである。」(西郷翁遺訓より)
自分自身の知識に偏らないように、広くいろいろなものを勉強する場が酔耀会でもあるんですよね。また、学問だけではなく、裏の本分、いや~表裏一体と言いますか、飲み会における人間関係を通じて(カッコよく書きすぎ
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そーいえば、最近、飲み会少ないかな~
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来月の酔耀会の前後に、飲み会だね
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二葉鍼灸療院 田中良和