人生は思い通りになりません。しかし、考え方によっては思い通りになるのかもしれません。何事も心しだいということです。
そこで、このような文章をご紹介したいと思います。
『この世の悩みがゼロになる』 小林正観 著より
「ある医療関係者の報告ですが、がんで余命三ヶ月と宣告されてから、奇跡的にがん細胞が消滅して治った人たちの共通項と、治らずにそのまま死んでしまった人たちの共通項というものがあるそうです。
前者は、「がんをどう治すか」ではなくて「残された三ヶ月という時間をどう生きるか」に考えを切り替えた人だちです。余命三ヶ月と言われて、その三ヶ月を何とか一年に延ばそうということで闘病生活に明け暮れた人たちは、三ヶ月前後で死んでしまうことが多いそうです。
そうではなくて、その三ヶ月を自分のやりたいこと、例えば曲をつくって遺そうとか、絵を何十枚描こうとか、俳句をつくって遺そうとか、その三ヶ月間の日記を書いて、同じような境遇の人を勇気づけるようなものを遺していこうとか、「自分の生きている時間をどうするか」に考えを切り替えた人が、がん細胞を体の中から消滅させるということがあったらしいのです。」
これは、がんの治療をしなくてよい、という話ではなく、余命を宣告された時の「心」の持ち方、病の捉え方で、その後の生活にも違いが出てくるということです。
”がん”に関しては、現代医学的な検査や治療が進歩し、多くのことが分ってきました。反面、死亡数、罹患数ともに増加しているのも現状です。そして、現代医学的には理解不能な奇跡的な治癒があるのも事実です。
その大きな要因の一つが「心の在り方」なのだと思います。
1000億を超える神経細胞と数十兆に及ぶシナプスの繋がり、そこに存在する100を超える神経伝達物質の全てが「心」を形成する大きな要素だとすれば、上記のような「心の在り方」により脳が良いほうに変化することが予測されます。そして、脳は体と繋がり、体は脳と繋がっているので、病気の進行具合、体力など個人差により違いはありますが、何らかの体に良い変化を生むことは考えられるでしょう。
「がんであと三ヶ月の命、と宣告されたら、それをどうやって半年、一年に延ばそうかと思うのではなくて、その三ヶ月の間に、「どれだけ人に喜ばれたか」ということを、足跡として残していくほうがいいと思います。「喜ばれること」は自分が「喜びを感じる」こととイコールなのです。自分から温かいものを投げかけて、周りの人から「ありがとう」と言われたら、言われた自分も幸せをたくさん感じられるのだから、ストレスがない。がんだと言われても感謝すらできるかもしれない。死ぬまでの間に、どれほどの人に喜んでもらえるかを、ひたすら考えるだけなのです。
今、すべきことは、目の前のこと、人、ものを大事にするだけ。」
簡単にはできないことかもしれません。まして、病をかかえていれば、なおさら難しいことなのかもしれません。
当院にも、がんの患者さんや、抗がん剤治療の回復のために来院される患者さんがありますが、いくら腫瘍マーカーなどの数値が安定し、手術でがんを摘出したとしても、取れないものが一つあります。「再発の不安」です。
これは鍼灸治療を行い、身体が良好になってきても、性格によってはこの気持ちが消失しない人はおみえになります。しかし、上記のように心の方向を自分の内に向けるのではなく、外に放出するように、そして、周囲の幸せに目が向くようになると、人生は大きく変化していくのでしょう。
そして、その生き残った元がん患者さんたちは、「もう何も人生で心配することはなくなった」と全員がおっしゃいました。余命三ヶ月と言われたときの状態で毎日を過ごしているので、日々の一瞬一瞬を楽しんで生きていれば、残された余命がどれくらいかということは、もう関係がないのだそうです。
人それぞれ、環境や状況が違いますので、これが全てというわけではありませんが、このように考えると、自分の心のストレスが消失し、軽やかの気持ちで生活できることも確かなことでしょうね。
日々、接する患者さんには、このような気持ちを持って頂けるように、自分自身も元気で明るく、前向きに人生を歩むことが大切であるし、心を常に磨いていくことも大切です。
”鍼灸師は人間性こそ大切”と、言葉で、行動で、ご指導して頂いております師匠の信念ある教えに感謝している毎日です
そこで、このような文章をご紹介したいと思います。
『この世の悩みがゼロになる』 小林正観 著より
「ある医療関係者の報告ですが、がんで余命三ヶ月と宣告されてから、奇跡的にがん細胞が消滅して治った人たちの共通項と、治らずにそのまま死んでしまった人たちの共通項というものがあるそうです。
前者は、「がんをどう治すか」ではなくて「残された三ヶ月という時間をどう生きるか」に考えを切り替えた人だちです。余命三ヶ月と言われて、その三ヶ月を何とか一年に延ばそうということで闘病生活に明け暮れた人たちは、三ヶ月前後で死んでしまうことが多いそうです。
そうではなくて、その三ヶ月を自分のやりたいこと、例えば曲をつくって遺そうとか、絵を何十枚描こうとか、俳句をつくって遺そうとか、その三ヶ月間の日記を書いて、同じような境遇の人を勇気づけるようなものを遺していこうとか、「自分の生きている時間をどうするか」に考えを切り替えた人が、がん細胞を体の中から消滅させるということがあったらしいのです。」
これは、がんの治療をしなくてよい、という話ではなく、余命を宣告された時の「心」の持ち方、病の捉え方で、その後の生活にも違いが出てくるということです。
”がん”に関しては、現代医学的な検査や治療が進歩し、多くのことが分ってきました。反面、死亡数、罹患数ともに増加しているのも現状です。そして、現代医学的には理解不能な奇跡的な治癒があるのも事実です。
その大きな要因の一つが「心の在り方」なのだと思います。
1000億を超える神経細胞と数十兆に及ぶシナプスの繋がり、そこに存在する100を超える神経伝達物質の全てが「心」を形成する大きな要素だとすれば、上記のような「心の在り方」により脳が良いほうに変化することが予測されます。そして、脳は体と繋がり、体は脳と繋がっているので、病気の進行具合、体力など個人差により違いはありますが、何らかの体に良い変化を生むことは考えられるでしょう。
「がんであと三ヶ月の命、と宣告されたら、それをどうやって半年、一年に延ばそうかと思うのではなくて、その三ヶ月の間に、「どれだけ人に喜ばれたか」ということを、足跡として残していくほうがいいと思います。「喜ばれること」は自分が「喜びを感じる」こととイコールなのです。自分から温かいものを投げかけて、周りの人から「ありがとう」と言われたら、言われた自分も幸せをたくさん感じられるのだから、ストレスがない。がんだと言われても感謝すらできるかもしれない。死ぬまでの間に、どれほどの人に喜んでもらえるかを、ひたすら考えるだけなのです。
今、すべきことは、目の前のこと、人、ものを大事にするだけ。」
簡単にはできないことかもしれません。まして、病をかかえていれば、なおさら難しいことなのかもしれません。
当院にも、がんの患者さんや、抗がん剤治療の回復のために来院される患者さんがありますが、いくら腫瘍マーカーなどの数値が安定し、手術でがんを摘出したとしても、取れないものが一つあります。「再発の不安」です。
これは鍼灸治療を行い、身体が良好になってきても、性格によってはこの気持ちが消失しない人はおみえになります。しかし、上記のように心の方向を自分の内に向けるのではなく、外に放出するように、そして、周囲の幸せに目が向くようになると、人生は大きく変化していくのでしょう。
そして、その生き残った元がん患者さんたちは、「もう何も人生で心配することはなくなった」と全員がおっしゃいました。余命三ヶ月と言われたときの状態で毎日を過ごしているので、日々の一瞬一瞬を楽しんで生きていれば、残された余命がどれくらいかということは、もう関係がないのだそうです。
人それぞれ、環境や状況が違いますので、これが全てというわけではありませんが、このように考えると、自分の心のストレスが消失し、軽やかの気持ちで生活できることも確かなことでしょうね。
日々、接する患者さんには、このような気持ちを持って頂けるように、自分自身も元気で明るく、前向きに人生を歩むことが大切であるし、心を常に磨いていくことも大切です。
”鍼灸師は人間性こそ大切”と、言葉で、行動で、ご指導して頂いております師匠の信念ある教えに感謝している毎日です