二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

第94回全国高校野球選手権石川大会 ~準決勝~ 星稜vs鹿西

2012年07月28日 | 高校野球

平成24年7月27日(金)、全国高校野球選手権 石川大会の準決勝が行われました。

この日も、私はラジオにて観戦ならぬ聴戦

 第94回全国高校野球選手権 石川大会  ~準決勝~ 石川県立野球場  天気  

  星 稜    鹿西(ろくせい)

   星 稜  020 001 9  12
   鹿 西  001 020 0  3 (7回コールドゲーム)

序盤、相手投手の安田君の好投でなかなかヒットが打てずに得点を挙げるのに苦しみました。ラジオを聴いている私の手にも力が入ります。心に力が入るだけで、治療をしている私の手はちゃんと狂うことなく鍼をさしていましたよ。

相手投手 安田君は気迫がありましたね。その気迫が体から溢れていましたが、疲れは隠すことができなかったようで、要所で少し甘く入る球が多かったように思えます。その隙を見逃さないのが今年の星稜打線の特徴です。2回、厳しい球ではありましたが、内角やや高めの球を7番 セカンドの山本君がレフトスタンドへ先制のツーランホームラを放ちました。値千金の一発ですね。ここにきて下位打線が順調になってきたことは、次の試合への好材料です。

その後、打ちあぐんでいた打線も、7回には相手のミスも絡めて打者14人を連ねる猛攻で一挙9点をとって試合を決めました。今年の打線には集中力があります。そして勢いがあります。これで4試合中3試合がコールドゲームとなります。日に日に成長している打線がどこまで成長するか楽しみです。ヒットはやはり好投手でしたから9安打に抑えこまれました。それぞれが課題を持って決勝戦に臨むことでしょう。

守備では、若干バッテリーミスはありましたが安定しています。安心してみていることができます。

先発は2年生の室木君でした。2回までは良かったのですが、3回からストレートが高めに浮いてきました。そこをつかれて2回と5回には得点を許しました。彼には自分の欠点が分かっていると思いますが、今日の光ったところは、三振を取りに行く変化球がよかったと思います。2番手 川口君は、室木君が3点目をとられた4回途中からマウンドにあがり、1回と少しを完璧に仕事しました。心強い働きです。彼もチームの中では大きく成長したうちの一人でしょう。今年は、エース森山君が不調なのですが、他の投手がきっちり自分の投球ができ、自分の仕事をきっちりこなしている成長ぶりが目立ちます。ここに来て投手陣の層も厚くなってきています。
決勝戦では、総力戦になりますが結局は、エースの存在が大きくなってくると思いますね。彼のピッチングに期待したいと思います

さて、星稜は決勝戦に5年ぶりで登り詰めました。

相手は遊学館高校です。夏の大会での決勝戦は初めてです。春は遊学館に準決勝で勝利しましたが、勝利は勝利しましたが、スッキリしない勝ち方でした。夏の石川大会での決勝戦では、今まで練習してきた成果を、ばっちり発揮して欲しいと思います。

患者さまにはご迷惑をおかけしますが、本日は午前中の診療をきっちり12時で終了して、石川県立野球場へ向かいたいと思います。そして、優勝を応援したいと思います。

あと一つ、次へのステップへの最終段階です ガンバロー 

  二葉鍼灸療院 田中良和

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第94回全国高校野球選手権石川大会 ~準々決勝~ 星稜vs小松明峰

2012年07月26日 | 高校野球

平成24年7月24日(火)、準々決勝が行われました。やっぱり観にいけませ~ん

 第94回全国高校野球選手権 石川大会 ~準々決勝~ 石川県立野球場 天気 

  星 稜  小松明峰

    星 稜  070 000 6  13
    明 峰  000 000 0   0 (7回コールドゲーム)

春の大会以来の打線の爆発でした。17安打の猛攻でした。そのうち長打がホームラン含め7本でした。ビッグイニングが2回と7回にあり、相手のエラーとか死四球とかではなく、打って加点しているところは、点差が離れていても内容のあるゲームだったと感じます。
特に2回のもう少し点が欲しいという所での4番 山本君のスリーランホームランは大きな点数でした。ホームランを打った時の写真が新聞に出ていましたが、力が抜けて、非常に美しいフォームをしていました。彼らしさが最後の最後に花開いてきたと思います。主将という立場であり、チームでもっとも悩み、考え、悩み、その結果が最後に出て、本当にうれしく思います。

上位打線の好調さに加え、下位打線も本来の調子を取り戻しつつあります。どこからも点が取れる春の打線に戻りつつあります。戻りつつあると言っても、進化しながらです。というのも、この試合では長打をガンガン打つと思いきや、セーフティーバントや送りバントもきっちり決めれるようになってきています。精度が高くなっているといいますかね。これから、どこまで伸びるか打線の成長が楽しみでもあります。

守りでは、先発の川口君が見事なピッチングで序盤をつくってくれました。本当に守備のいいリズムが攻撃にも繋がるお手本のようなピッチングでした。リズムよく、相手に攻撃の糸口をつかませない、安心して観て(ラジオですから聴いてですね)いられるピッチングだったと思います。
川口君が4回を1安打、その後は、1年生の岩下君が2回を2安打、最後はエース森山君が1回を1安打に抑えるリレーでした。

チームは、いい雰囲気です この日の朝、午前6時30分からテーピング処置を行うため星稜野球場へ出向いたかいがあったというものです。

準決勝は、27日(金)、対戦相手は、夏の大会初のベスト4に残った鹿西高校(ろくせい)です。準々決勝では私学の一角である金沢学院東高校を逆転サヨナラで破っての準決勝進出です。たいへん勢いに乗っています。能登勢として応援したい皆さまもたくさんおいでになると思います。

相手の投手は左腕の安田君です。今大会の注目投手の一人です。上背はそんなにありませんが140kmを越える力強いボールを投げ込んできます。

現在の星稜打線をみるとそんなに心配することはありませんが、準々決勝のように大量点は難しいかもしれません。ボールに合わせるのではなく、自分のバッティングを心がければ心配ないでしょう。

決勝戦は28日です。決勝戦に駒を進めると、患者さまには少しご迷惑をおかけします。若干、治療時間を短縮させて頂くわけです。うれしいやら、心苦しいならです 

~甲子園を思う~
 2007年、星稜が前回、夏の甲子園に出場した際は、初戦(2回戦)で長崎代表 長崎日大に3-1で敗れました。その夏の優勝が佐賀県代表の佐賀北高校でした。私も帯同させて頂きましたが、熱い夏でした。燃えた夏でした。高校野球に関係しているものにとって甲子園は素晴らしい場所です
 何が言いたいかというと、その佐賀北高校も2007年以来の5年ぶりの甲子園出場ということです。星稜も5年ぶり。出場したら佐賀北高校と対戦するのもいいな~なんて思っているのでした。

チーム星稜には、明日の準決勝、全力で自分たちの力を発揮してほしいと思うのでした。
私も頑張ります 

  二葉鍼灸療院 田中良和

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第94回全国高校野球選手権石川大会 ~練習 甲子園への道~

2012年07月26日 | 高校野球

7月22日(日)、大会途中の練習をみるとともに、選手のケアのため星稜高校野球場へ足を運びました。

 
 練習風景

ノック、バッティングともに、よく声が出ており、盛り上がっていました。3回戦、桜丘高校戦では、やや苦戦しましたが、その経験、反省も肥やしにして、モチベーション高く練習に取り組んでいる選手の姿が印象的でした。

そして、皆の表情が明るい

投げる、打つ、走るというスキルの面ではなく、確かに2試合で選手たちの心の成長が、私は見て取れました。それぞれが自信というか大きなビジョンに裏打ちされた、何かを持っている感じがします。すべての選手とまではいきませんが、チームがそのような空気に包まれていると、調子の悪い選手もそんな空気になってくるものです。

また、全体的にみると、大きなケガなく、体調管理も良好な状態だということもチームが勢いに乗ってきている大きな要因でもあるでしょう。春の県大会後は、ケガの面でもどん底といった具合でしたからね。

それぞれが、次の試合に対して、自分の状態をきっちりと調整している、いい練習だったと思います。
私は数名ケアをさせて頂きました。暑い中ですが、普段、空調がきいた治療室で、快適に、汗もかかずに治療しているのとは別で、熱気を感じ、暑さに身を置きながら、汗をダラダラかきながらのケア(治療)というのは、またいいものです 最高

  Yoshiki yamamoto ~ かっ飛ばせ


次も、いい試合を展開してくれるでしょう

 

次のチーム星稜でレギュラーを狙う1・2年生は、レギュラーの練習が終わってから、さらに練習です。ここにもキラッと光る選手がたくさんいますね。頑張って、切磋琢磨していって欲しいと思います。

  二葉鍼灸療院 田中良和

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第94回全国高校野球選手権石川大会 ~3回戦~ 星稜vs金沢桜丘

2012年07月23日 | 高校野球

平成24年7月21日(土)、星稜の夏の甲子園への道である3回戦が行われました。

決勝戦まで観に行けないんです~ 診療中も何かと気になるこの時期なのです

 第94回 全国高校野球選手権石川大会 ~3回戦~  石川県立野球場  

 星 稜  金沢桜丘

   桜 丘  010 000 002  3  
   星 稜  200 010 10X  4


不安定な天気の中、開催されました。九州方面の人たちに比べれば本当に雨が少なく、高校野球も順調に進んでいます。朝方の雨で「試合、大丈夫かな」と思いましたが、金沢で行う試合に関してはすべて開催されました。

攻撃では、10安打を放ちました。相手の2年生エース北浜君は好投手の一人です。キレのあるスライダーを武器に、ストレートにも力があります。来年は好投手が多い県大会になりそうです。星稜打線もなかなか打ちきれず、得点ができない中、4番の主将 山本君が4打数4安打2打点と本日のヒーローでした。
大会前、練習や練習試合をみた中では、体に力が入り、いらない所でフォームが硬くなってしまい力を発揮できないでいました。この日のテレビ映像をみると、力が抜けて、芯のブレがなく、きれいなフォームで打っていました。4番に当たりが出てきたことは、今後の試合展開に関しても明るい材料です。

攻撃は日ごとにヒーローが変わり、いい感じだと思います。星稜打線に本領発揮はまだまだこれからですけど

投手に関しては、エース森山君は3回途中で降板。やはり四死球が多いです。その後、2年生の室木君が9回まで投げ切りました。9回は、1・2塁からタイムリーツーベースヒットを打たれ、なおもツーアウト2塁でショートゴロ、相手走者の守備妨害でゲームセットという幕切れでした。後味が悪くても、こういう勝ちも勝ちのうちです。
室木君は、森山君の後を継いでよく投げましたが、最後の部分は頂けません。時期登板にむけ、また、来年の新チームのことも見据えつつ、この大会で成長していって欲しいと思います。

これでベスト8進出です。

準々決勝もやっぱり観に行くことができません。星稜は春の石川県大会で優勝しているので第1シードということで、すべて第1試合です。午前中のゲームなので「昼休みにちょっと…」というふうに観戦することができないのでーす

さて、準々決勝の相手は小松明峰高校です。

どのようなチームかは、私は分かりませんが、ここまで勝ち進んでくるということは、それなりの力もあります。星稜はここまで、すべてを出し切って勝ってはいません。何か少し消化不良的部分が攻撃においても守備面においてもあります。これから疲れが溜まり、精神的にも厳しい戦いになってくると思いますが、この試合こそ、もう一度、兜の緒を引き締めて、本来の力を出して、甲子園へのステップとなるような試合にしてもらいたいと思いますね

一戦一戦、選手が集中してプレーに専念できるように、私も最大限の努力で臨みたいと思います

  二葉鍼灸療院 田中良和

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第94回全国高校野球選手権石川大会 ~2回戦~ 星稜vs金沢市立工業

2012年07月23日 | 高校野球

平成24年7月18日、星稜高校野球部、甲子園の道の第一歩となる初戦が行われました。

あたしゃ、仕事で観に行けない~の~で~す

 第94回 全国高校野球選手権石川大会  ~2回戦~  石川県立野球場  

 星 稜  金沢市立工業 

   金 工  000 100 0  1
   星 稜  104 003 X  8 (7回コールドゲーム)


初戦というのは緊張するものです。金市工はそこそこ力のあるチームでしたから、どんなゲームをするのかという不安もありましたが、チームとしては、まずまずの立ち上がりでした。

打撃は11安打と、そうメチャクチャ打ったわけでもありませんでしたが、2番 越中君、3番 北村君、7番 鹿屋君が当たっており、この日のヒーローでした。打線の好調さは、今後もどんどん上がってくると思います。いい投手はそんなに打てませんけどね。

投手はエースの森山君が2回で降板。やはり四死球が多いのが気になりますが、その後の畑中君、川口君がしっかりカバーしてくれました。それがチームというものです。森山君も今は調子が出ていませんが、大会期間中にきっと花開くと思います。これは私の願望であり、私も助力できるように、全力で頑張りたいと思います。

3回戦は、お隣の高校であり力のある桜丘高校です。私はこの試合が星稜の今大会のポイントになるのではないかと予測しております。

  二葉鍼灸療院 田中良和

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熱い夏が始動! 今年も夏が来た!! 甲子園へ…

2012年07月18日 | 高校野球

今年もこの時期になると、身体全体がワクワクしてきます。そう、夏が来ました

7月14日(土)より、第94回全国高等学校野球選手権石川大会が開幕しました
星稜は、春の北信越石川大会の覇者でもありますので第一シードでした。初戦は7月18日(水)で、金沢市立工業高校との対戦となります。

15日(日)・16日(月祝 海の日)は、久しぶりに練習と選手の状態をみるため星稜高校野球場に足を運びました。ほんと久しぶりに最後まで練習をみることができました。何かそれだけで「幸せ~」なんて感じるんですよね。また 太陽も元気に光を放っていましたので、なおさら幸せ感満載でした



やっぱ高校球児をやっていたものですから日光が大好きなんですよね

といっても16日の金沢の最高気温は36.8度 それに日差しがピリピリと…ジリジリと感じて、夏だと実感しましたね。私も初老を過ぎましたので熱中症には気をつけないといけないのですが…

両日ともに暑い日でしたが、それにも増して選手の気合が熱かったいい練習をしていました。暑さにだれることなく、ノック、バッティング、細かい練習を機敏に動いていました。

私の仕事はトレーナーですので、選手の身体の動きを観ながら、気づいたところがあればそれを話してあげるのが役目です。また、ケアすべき選手がいれば、球場でケアをさせて頂きます。
この両日も、試合に支障はありませんが、軽く選手のケアをさせて頂きました。小さな不安も取り除く。これは身体の痛みもさることながら、それによる動作への不安や恐怖心なども取り除き、ベターな、ベストなパフォーマンスを発揮させてあげるためです。一瞬一瞬に悔いのないプレーをさせてあげたいという思いでケア、治療しております。

 

チームの状態、選手の練習での動きに目をやると…

春の北信越石川大会で優勝した後、チーム全体として、また各個人としても底の状態まで落ちました。「こんな状態で、夏は大丈夫かな」と思うくらいの不振ぶりでした。
この間、私もドタバタと忙しく(ブログ更新が出来ない状態になっておりますが)、なかなか練習や練習試合をじっくり観る暇がありませんでした。治療に来たときに選手から「どんな状態」と聞いてはいたのですが、聞くのと観るのでは大違いってこともありますしね

さて、久しぶりに練習を観ましたが、
守備練習では、非常に声が出ていました。意味のある声が大きく発せられていました。いい感じです。

打撃練習では、まずボールがバットに当たる音がよかったんです。 それだけ力強いインパクトでスイングできているということです。春の大会周辺で腰痛に苦しんでいた選手は、「調子いいんです。腰もすごく調子いいです」と嬉しい話をしてくれました。
打撃は水ものと申しますが、打撃に関しては心配ないかなという感じです。選手により仕上がりの差はありますが、それも早いか遅いかで、きっと勝ち進むたびに違うヒーローが出るような感じで、皆が打線好調菌に感染することでしょう それだけ今年は基礎をみっちりやったという表れでもあるのでしょう。

  

さて、投手ですが、野球の場合は投手出来次第で、どんなゲームにもなります。投手も春の北信越大会を境にどんどん調子は下降していきました。なかなか上手くいかずに、はがゆく思った時期もあったと思います。投手は6名。エースも復調してきています。その他の投手も経験豊かな投手から、まだ経験の浅い投手もいますが、皆、順調に仕上がってきています。ただ、守備、打撃と比べると、やや不安材料があるという点は残ります。これは試合が開幕してみないと分からない部分もありますし、大会中に調整していける部分も多々あると感じます。



投手力が噛み合ってくれば、今年のチームは圧倒力、とともに、なかなか崩すことのできない壁のような反発力を持ったチームに変容していくのではないかと、私の中では楽しみにしています。

試合に出る選手だけではなく、裏方の仕事も大切です。
皆がいてこそチームとして強くなれるわけです。レギュラーは心おきなく試合に、練習に集中できるのです。野球と直接関係ない仕事でも、一生懸命行うレギュラー以外の部員がいて初めて チーム星稜  なんですね

話は戻り、バント、盗塁など細かい部分がきっちり、いつもの練習のように試合でパフォーマンスを発揮できれば、スキのないチームとなるでしょう。この部分はしっかり練習していました。

  
左は、星稜高校野球場下のレンコン田です。いい天気
右は、ウグイス嬢の女の子に頂きました後には「Dr.タナカ」と書かれています

さて、準備は揃いました。選手たちが試合ごとに成長していけるように、私も全力でサポートしていきたいと思います。

そして、2007年以来の甲子園へ出場へ、甲子園への道を選手、チームスタッフとともに進んでいきたいな~と思っています。

  二葉鍼灸療院 田中良和

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パンダの赤ちゃん誕生!で考える、世界と不妊症?! 2

2012年07月11日 | 社会

上野動物園のジャイアントパンダのシンシンから、新しい命が誕生しました。

なぜ皆さん、パンダが好きなんでしょうかね。嫌いという話はあまり聞いたことがありません。

パンダは中国四川省西北部を中心に、陜西省南部・甘粛省南部にまたがる高山地帯が生息域です。
中国語名は「大熊猫 ターシェンマオ」。台湾では「猫熊」。
フランス人宣教師で、博物学に長けていた、アルマン・ダヴィドが中国奥地を探検中に発見し、彼がパンダを初めて西洋に紹介したということです。

中国は現在、パンダを「国宝」としています。

日本には、1972年、日中国交正常化を控えたその年、1972年に中国から日本につがいが贈呈されました。その時のパンダがメスの「蘭蘭 ランラン」と、オスの「康康 カンカン」です。
私が上野動物園で迷子になりながら観に行った記憶があるのは、このパンダたちですね

いつ頃から、パンダが外交に使われていたか。

古い記録によると、西暦685年、則天武后(ソクテンブコウ  唐の高宗の皇后で後に即位)が日本の天武天皇(飛鳥時代 ?~686年 日本の国号、天皇の称号は天武天皇から始まったとされています。また、『日本書紀』や『古事記』を編纂し完成させた)へ、つがいのパンダ2頭と毛皮70枚を贈呈したというものがあるようです。

1975年に、ワシントン条約に基ずいて、パンダのやり取りは、外国の動物園へ貸与という形式にするか、科学研究のための交換の名義でしか入手は不可能となりました。ということで、中国は外国へ貸与という形をとることになりました。

パンダのつがいを貸与した場合の年間の料金は 100万ドルです。簡単に1ドル100円とすると、年間1億円ということです。さて、この値段どんなもんでしょうかね。シンシンとリーリーの貸与期間は10年間ですから、為替レートの変更もありますが、だいたい10億円ということになります。

さて、先ほど冒頭で生息域の話がありました。中国四川省西北部…と。この地域はチベット問題で非常に話が複雑化している地域でもあります。陸続きでない日本では、あまり領土問題については意識がありませんが、近年は尖閣諸島や竹島、北方四島の問題で意識せざるを得ない状態ではないでしょうか。

1911年、清国が滅亡するとともに、もともと民族が違うチベットは1912年、独立を主張。この時のチベットの土地は現在のチベット自治区の2倍以上でした。現在の中国四川省、甘粛省、雲南省にまたがる広大な土地でした。日本の面積の6.5倍、インドの0.8倍もの広さがあったそうです。中国四川省西北部、陜西省南部・甘粛省南部の高山地帯一帯は、実はチベットだったんですね。近代史をみると、パンダの原産地は実はチベットということになります。

その後、中国共産党(人民解放軍)が中華人民共和国をつくり、1950年、チベットに侵攻。
戦争の善悪は別として、日本も様々な国の事情で満州へ侵攻しました。中国本土にも列強とともに駐屯しました。それを悪いと言うなら中国も同じことをやっているわけです。

また、第二次世界大戦(大東亜戦争)における日本人の犠牲者は80万人とされています。中国のチベット侵攻により犠牲になった人々は120万にのぼるとされています。人数のことを言うと、多い少ないの問題になりますが、もし日本の大陸侵攻、戦争が悪とするなら、中国のチベット弾圧も非情な行為、悪ということになります。

この問題を書くと、長~~~~~~~~~~~~~くなってしまうのでこの辺りでやめときます

パンダの生息域における地域の歴史には、このような問題も秘めているわけです。

題名のように、パンダから世界をみるとは、そんなことです。

パンダからしてみると(通訳)
  
  「チベットのものや、中国のものやって言ってるけど、あたしたちの方が長くここに住んでいる
   わけだから失礼な話よね。人間って何でも、自分たちの思い通りにしたいのかしらね。
   私たちは、私たちの住んでいる土地は、中国のものでも、チベットのものでもなく、誰のもの
   でもないの。白と黒の色をした生き物であり、この土地は、私たちが生活する場所なんよね。
   ただそれだけ。ほっといて欲しいわ

耳を澄ますと、そんな言葉が聞こえてきそうな感じです

ということで、パンダの赤ちゃんが誕生を機会に、パンダ外交、パンダから歴史や世界を眺めてみました。

  二葉鍼灸療院 田中良和

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パンダの赤ちゃん誕生!で考える、世界と不妊症?! 1

2012年07月10日 | 不妊症

7月5日に上野動物園のジャイアントパンダ、シンシンが赤ちゃんを出産しました。赤ちゃんの誕生は、どんな生物にとっても嬉しいことです。

24年ぶりの赤ちゃん誕生であり、自然交配としては初めてだということですね。

パンダと言えば、私がまだ小学校低学年の時に、両親と弟とで上野動物園へ観に行ったことを覚えています。あまりの人の多さにパンダよりも、迷子になったことの方をよく覚えていますね。

その時のパンダが、ランラン(蘭蘭) と カンカン(康康)でした。

そんな話を不妊症の鍼灸治療に通院されている患者さまとお話していました。

その時の会話です。

 ※この患者さまは現在、人工授精での治療を受けており、まだ高度生殖医療への
   ステップアップはされていません。年齢は30代後半です。

患者さま 「パンダに赤ちゃんが生まれましたね

二葉  「そーですね、生まれましたね

患者さま 「シンシンにスイッチが入ったことが自然交配の成功を促したって話ですね」

二葉  「へ~そうなんですか、スイッチが入ったんですか」

患者さま 「この話題でちょっと考えてみたんですけど…」

二葉  「何をですか

患者さま 「パンダも頑張ってるんだから、私も自然に赤ちゃんができることを
       考えなおしてみようかなと思いました」

二葉  「いいことですね~

 ※患者さまには、会話の掲載の承諾をいただいています。
   ○○さん、ありがとうございます

そーなんですよね。確かに卵子のエイジングの問題(それは精子にも言えることなのですが)や科学的に分かってきたことを考え合わせると、女性の年齢が高齢になればなるほど、早めに一般不妊治療あるいは高度生殖医療に移行していったほうが、赤ちゃんが授かる確率は高くなると思います。

しかしです、赤ちゃんを授かるという面に関して言えば、プラスかマイナスかはさておき、ヒトの脳というのは人類の進化の中で高度に発達してきたようです。何が言いたいかというと、夫婦の営みは、他の動物のように「ただ子どもを産む」だけのものではないということです。

ここはあまり詳しく書きませんが、喜びがあり、幸せがあり、充実感があり、安心感があり、心地よさがあり、温かさがあり、総合的に言うと快感ですかね。そんな肉体的に、精神的に、様々な感覚を感じることができ、絆を深めあうことも夫婦の営みの大きな目的でもあります。
身体を統御し、制御している脳が心地よく感じることで、ホルモン系や免疫系、自律神経を含む神経系が「子どもできるモード」に身体を誘導していくと考えても不思議はないと思います。
そんな中で、ある時、卵子と精子が出逢い、奥様のお腹の中で赤ちゃんが育まれるわけです。

ですから、生理周期をコントロールするような高度生殖医療であっても、夫婦の営みは大切だと思っています。その際には、お二人でよく話し合い、旦那様は、奥様がホルモン剤や排卵誘発剤を使用して、そんな気分になれない所を労ってあげ、奥様は、旦那様の気持ちや身体を労ってあげることが大事なんだろうと思います。悩まれている方は、そのご家庭でそれぞれ違うと思いますが、同じ目的に向かって、契りを結んだもの同士、少しずつ労りあうことが、その解決の道を発見する方法だと感じます。

まあ、そんなことで、患者さまの言葉には、たいへん嬉しく、また素晴らしく感じたのです。
不妊治療しているから、不妊治療しなくちゃ、赤ちゃんができないということはないのだと思いますね。赤ちゃんをあきらめて、治療をやめた途端、自然妊娠した例もよく聞かれます。

パンダ(シンシン)の出産が、いいきっかけになり、患者さまにも、赤ちゃんが授かるといいな~と思ったのでした

ちなみに、赤ちゃんを産んだシンシンばかり名前が出てきますが、お父ちゃんの名前は「リーリー」です。よろしく

第2部では、パンダ外交 のことについて少し書きたいと思います。

    二葉鍼灸療院 田中良和

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戦争に関する問題…独り言

2012年07月09日 | 社会

先の戦争に関する問題は、戦争への経緯、当時のそれぞれの国の内情、諸外国との力関係、戦後の交渉におけるそれぞれの解釈の違いなど、難しい問題が山積していて、単純に判断が難しい状態になっていると私は理解しています

まして現在のそれぞれの国の情勢、経済状態、それを含めての外交などが絡むとさらに複雑化していってます。それでも、未来の子どもたちや子孫によりよい世界を残していくには、しっかり話し合い、議論していかないといけないことなんだと思います。

24面体の立体構造の1面、2面を観て判断したのでは、偏った見方しかできず、全体を把握することすらできないと思います。


 

日本大使館にトラック突入=慰安婦問題で抗議、けが人なし―韓国

時事通信 7月9日(月)7時53分配信

 【ソウル時事】在ソウル日本大使館の正門に9日午前5時ごろ(日本時間同)、60代の男が運転する小型トラックが突っ込んだ。正門の一部が破損したが、負傷者は出なかった。聯合ニュースが伝えた。
 男は警備中の警察官にその場で取り押さえられた。6月に同大使館前の従軍慰安婦を象徴する少女像に、日本の右翼活動家が「竹島は日本の領土」と書かれたくいを縛り付けたことに抗議するため犯行に及んだと話しているといい、警察が詳しい動機などを調べている。 


 

解決策として、力に訴え出る。心情は分からないでもありませんが、力や武力では何の解決にもなりません。このような行動は、良識や社会人としての見識を疑いたくなります。

これは日本側も、対する相手国側も同様だと思うのです。

当院へはよく韓国や中国出身の方が鍼治療に受けにご来院されます。皆さんいい人です そして、すごく素敵な人たちです ここに国や歴史が絡んでくるとおかしいことになるんですよね。

武力で力で物事を解決してしまう…現在でも世界で行われている戦争、紛争…本当に問題の解決になっているでしょうか 日本をはじめアジアの東洋哲学の心が民心に根付いている国々が、このような行動をとると悲しくなります。アジアや中東で、アフリカで罪もない人たちに犠牲を強いている戦争、紛争を行っている、かの国々と同列になってしまいます。

現在進行形で、北方領土、竹島、尖閣諸島などの領土の問題、従軍慰安婦に関すること、沖縄の米軍基地問題など様々な戦争が残した遺産があります。日本の政治は国内では混乱しておりますが、このような問題の外交に関しては毅然とした態度と、未来を見据えた話し合いをしてもらいたいと思いますね。

日本は敗戦国であります。今、原子力発電に関して問題になっていますが、もともとは原子力爆弾の開発から移行して、その開発プロジェクトチームがそのまま原子力発電の開発につながっていきました。わが国は原子力爆弾の唯一の被爆国です。終戦間際、長崎・広島に相次いで、ウラン濃縮型とプルトニウム型の2種類の原爆が投下されました。合わせて22万人の人がその犠牲になりました。その後も、原爆症で多くの人が病気になり命を落とし、そして今もなおその症状に苦労されています。
本当に戦争終結に原爆が必要だったのか これは原爆完成ための人体実験であり、大量虐殺ではないのか この問題も解決すべきではないのか 敗戦国だから何も言えないのか そんな思いが込み上げてきます。原爆開発・製造のためのマンハッタン計画に携わった中心事物は、広島で原爆の体験を風化させないよう語り部となっている被爆者を前にしても、原爆投下は必要なことであった、謝る気はない、アメリカは悪くないと言います。

話はそれてしまいましたが、歴史というものは塗り替えることはできませんが、未来はこれから描くことができます。それぞれが歴史を踏まえ、未来志向で明るい未来を築いていく、模索していくことが大切なのだと思います。

地球の陸地を借りて住んでいる人類、一人ひとりが、少しの優しい心と、相手を思いやる心、そして、少しの譲歩の気持ちをもって話しあっていけば、素敵な未来が待っているのだと思います。

「無理」 「あり得ない」と言うことなら、人類は、一回、すべてをリセットされるべきなのかもしれません。身体にもホメオスターシスという生体の状態や機能を一定に保とうとする働きがあるように、地球という生き物にも自浄作用があるとしたら、悪くなった環境を正常に戻すための自浄作用が働くのかもしれない…なんてことを考えてしまうのでした。

ちょっと、戦争の遺産に対しての独り言でした


    二葉鍼灸療院 田中良和

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不妊症と鍼灸治療 4  生命の神秘 ~受精から着床まで~

2012年07月03日 | 不妊症

ここ最近、嬉しいニュースが続きました。

不妊症とは関係ないのですが、当院へ体のケアのため通院している女子トランポリン部の高校生が、6月23日、24日に、スイスのアローザで開催されたトランポリンU‐17国際大会(ニッセンカップ)に出場して見事、 優勝 しました(世界一) 出発直前までケアをしていたので、本当に嬉しかったですね。お土産のチョコレートも、より美味しく感じました 

もう一つは、昨日、7月最初の診療で、妊娠反応陽性(体外受精-移植)の報告を受けましたおめでとうございますとともに、まずは第一段階クリアです。今年、当院へ通院されている方で妊娠された女性は4名となります。

嬉しい報告を二つさせて頂いたところで、今回は、生殖という生命の神秘について、夫婦の営みがあり、受精・・・そして、着床までの流れをみていきましょう。

 生命の神秘 ~受精から着床まで~ 

 人類の歴史において、太古の昔より変わらず続けられてきたことがあります。それは子孫を繁栄する(生殖)ということです。私たちのご先祖を辿っていき、全ての地球の人のそれを足算すると天文学的数字となります。現在、地球の人口は約70億人です。この全ての人が生命誕生において共通していること、それは、必ず父と母の営みがあって、母から生まれてくることです。

今回は、その生命の神秘についてみていきたいと思います。

 ☆卵子…女性となる胎児は、受精後5カ月目までに将来卵子になる細胞を700万個も備えています。不思議なことに、そこから出産の頃には100万個~200万個に減り、思春期には20~40万個に減っていきます。一生の間で卵子として放出されるのは、400~500個です。

 ☆精子…男性の胎児では第6週から思春期になるまで、将来精子となる細胞は備えてはいますが、休眠状態にあります。思春期になると、精巣からのテストステロンというホルモンの働きで精子の生成が始まり、毎日数千万個が生成されると言われており、一回の射精で2~3億個もの精子を放出されます(現在は、この数が減少しており不妊の原因の約半数である男性不妊として問題となっています)。この精子生成機能はほぼ一生涯続けられます。

 第1話 『夫婦の営みから受精まで』

☆夫婦の営みにより放たれた2億から3億個(近年は1億個にも満たない場合が多い)もの精子は、卵子へ向かって膣、子宮を通り、卵管の膨らんだ場所(膨大部)への出逢いの旅に出ます。

☆精子には卵管膨大部へ辿りつき、卵子と出逢うまでに幾多の難関が待ち受けています。
 ①膣内の強酸性…これにより多くの精子が命を失います。
 ②膣の奥から子宮頸管のはじまりにかけては粘液が栓をしており、そこに免疫機能を持つ白血球が
   待ち構え、異物である精子を排除しようとします。
    ※①・②は身体を細菌から守る免疫システムとして必要不可欠なものです。

☆卵子は精子が出逢いの場所へ到達するのを援助すべくフェロモンのような化学物質を放出して精子をひきつけ応援します。また、頸管粘液も普段より水分量を増し白血球が希釈され、数も減少します。そして子宮筋もその流れを応援し、子宮の奥へ促すように運動します。

☆その試練に打ち克った精子(億という数があったものが数万~数十万個に減少)が子宮に到達し、ここで子宮内において、より受精に優れた精子が選抜されます。子宮からは化学物質が放出され、選抜された精子は一皮むけ、超活性化し、さらに勢いを増して動き始めます。

☆勢いよく子宮内を動きまわるうちに2本の卵管へと導かれます。ここまで到達する精子は100~250個ほどです。卵子は卵管へと化学的信号を送り卵管に収縮を起こさせ、さらに精子を奥へと導きます。そして、精子は卵管膨大部で待っている卵子へ到達します。

☆精子も卵子への到達過程において単に競争しているわけでなく、より受精しやすく、DNAを遺伝しやすい精子を残すため協力します。だ・か・ら数が必要なのでしょう。

☆卵子へ到達した精子は、一斉に卵子に対して受精すべく突撃を開始します超活性化された精子の先端の膜には、第一の障害物である卵丘細胞に穴をあける物質が備わっています。その障害を通り抜けた精子は、第二の障害物である透明帯に接触すると、様々な反応を行い精子の先端に格納されている酵素を透明帯に向け放出し、また、精子の尻尾が最後の力を振り絞る動きにより助けられ、その膜に穴を開けます。そして、最も速く到達した精子が卵子の本体とくっついて精子の遺伝子が、卵子の遺伝子の中へ取り込まれていきます。

ここで受精の成立です。

☆その後、複数の精子が卵子本体へ入り込まないように、卵子表面を包んでいる電気の流れがマイナスからプラスに変わり、特殊な顆粒状の物質が放出され、卵子の周りの透明帯をかたく変質させ、遺伝情報が混乱しないようにします。まさに劇的変化、神のなせる業です。

 第2話 『受精から胎児の始まりとして子宮内膜に着床するまで』

☆卵子内にある46本の染色体(DNAという遺伝情報でできた螺旋状の鎖のようなもの)と、精子からの23本の染色体が反応し絡み合います。卵子の余分な23本の染色体は極対というごみ袋のような場所に移され退化していきます。

受精卵は、卵管を子宮に向けて2~3日かけて成長しながら移動します。

受精卵は、1~2日経過すると2個、4個、8個というように細胞分裂していきます。

☆受精から2~3日経過して、16個~32個ほどに分裂した細胞が桑の実のように見えることから「桑実胚」と言います。桑実胚は子宮に到達し、子宮内膜にある腺の分泌物から栄養を貰いながら2~3日の間、子宮内を浮遊します。

☆さらに細胞分裂を繰り返し4~6日後、100個ほどになった頃には、受精卵内部も劇的に変化し、子宮内膜着床への準備のため機能が分かれてきます。これが「胚盤胞」と言われるものであり、「胎芽の袋」が出来上がります。

☆受精から6日経過すると胚盤胞が育ち、受精卵みずからが酵素を放出して、自分を包んでいた膜に穴を開け、穴から絞り出るように孵化(ふか)します。こうして子宮内膜に直接触れることができる状態となります。

☆ここで子宮内膜への着床が始まります。

☆孵化した胚盤胞は、子宮内膜から伸びた花のような形状をした組織に接触し、胚盤胞の接触部分にある細かい毛のある細胞と絡み合っていきます。その後、胚盤胞内のある細胞が酵素を放出しながら子宮内膜の細胞組織中に切り込んでいき、深く根を張っていきます。

☆この状態に呼応して、卵巣内にある卵胞からはプロゲステロン(ホルモン)が分泌され、子宮が胚盤胞を受け入れ安くし、子宮内膜をさらに栄養、維持していきます。また、白血球や免疫系の情報を伝達するメッセンジャーが母体に対して胚盤胞を異物としないように、受け入れるようなメッセージを送ります。

☆受精から10日ほど経過すると、受胎産物は子宮内膜に完全に潜り込みます。母親の血管が胎盤のもとになる受胎産物からの絨毛組織から伸びたツルに寄り添います。

☆受精から14日の時点で、胎児の芽は、羊水に満ちた風船の中に、守られて浮かんでおり、胎盤に血管が集まって、胎児の芽に栄養を供給する用意が整っています。この時点で女性は、はじめて月経が遅れていると気づくでしょう。

         この後、胎児は9か月ほど母体内で大切に育てられ、一つの生命が誕生します。

夫婦が愛し合い、生命が育つ営みを見てきました。これが悠久の人類の歴史の中で、太古から現代まで受け継がれてきています。生命って神秘的ですよね 

「おまけ」として、母親のお腹の中にいた時の記憶を持つ子どもたちの言葉を書きます。

 ~ おまけ ~

ぼくがお父さんと、お母さんをえらんだ。知らないおじさんと空中で浮いていたら、

家の中から笑い声が聞こえてきて、そのおじさんが、「この家でいいかい」と聞いたので

ぼくは「いいです」ってこたえた。   (3歳の男の子)

                       『ママの おなかを えらんできたよ。』  池川 明  著より



 いつの世も、ヒト
の体の神秘的なシステム、そして、人智が及ばない深遠なスリチュアル的な部分、多くの機能が働いてます。男女が愛しあい、妊娠し、命が育まれ、出産し、子孫が繁栄され、DNAは脈々と受け継がれていきます。
 人生において、
当たり前のようなことでも、当たり前でないことがたくさんあります。
 
 生命の誕生を見ただけでも、
人は 生かされていると言えるのではないでしょうか。


 鍼灸治療は、どの時期に、どのようなメカニズムで効果があるのかは分かっていませんが、子宮周囲の血流を改善することにより、妊娠し胎児を育む力(妊孕性)をサポートし、妊娠、出産の助けとなる一方法であることは言えると思います。そのような研究は、全日本鍼灸学会はじめ、世界においても報告されています。

 妊娠しずらい方、妊娠するための身体づくりをしたい方は、一度、鍼灸治療を受けてみる価値はあると思います。いつもでも、ご相談くださいませ 


  二葉鍼灸療院 田中良和

コメント (8)
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