少し違う視点から、子どもの成長を視ていきましょう。
時代は幕末から明治にかけての日本。日本が開国を迫られる前後から、多くの外国人が日本を訪れるようになりました。外国人は、日本にひいきをすることなく、見たままを日記や手記として残しています。それをまとめた書籍から子どもたちの様子をみていきたいと思います(幕末から明治初期)。
≪オズボーンの見るところも彼とひとしい。これは、川崎大師への遠乗りをした時の品川郊外での見聞である。
「道に群れている沢山の歩行者の中に、市場から家路を急ぐ農夫たちの姿があった。大都会で何か買い物したものを抱えているのだが、この気のいい連中のうち、子どものおもちゃを手にしていないものはごく稀であることに目がひかれた。おもちゃ屋がずいぶん多いことはすでに我々は気づいていた。こういったことは、この心のあたたかい国民が、社会の幼いメンバーにいかにたっぷりと愛情を注いでいるということの証拠だろう」
子どもの遊びの問題を研究すれば、
「日本人が非常に愛情の深い父であり母であり、また非常におとなしくて無邪気な子どもを持っていることに、他の何よりも大いに尊敬したくなる」
とグリフィスは言う。
そしてモースもまた述べる。
「日本人は確かに児童問題を解決している。日本の子どもほど行儀がよくて親切な子どもはいない。また、日本人の母親ほど辛抱強く愛情に富み、子どもに尽くす母親はいない」
グリフィスは横浜に上陸して初めて日本の子どもを見たとき、
「なんとかわいい子ども。まるまると肥え、バラ色の肌、キラキラとした眼」
という感想を持った。
また、スエンソンは、
「どの子もみんな健康そのもの、生命力、生きる喜びに輝いており、魅せられるほど愛らしく、仔犬と同様、日本人の成長をこの段階で止められないのが惜しまれる」
と感じた。≫
『逝きし日の面影』 渡辺京二 著
初めて日本という未知の文化を感じた外国人の手記ですから、なにかすごく新鮮に感じられるのと、読んでいるだけで楽しく、明るい気持ちになってきます。
幕末から明治初期はまだまだ、日本本来の国の空気や民衆の生活が息づいていた時期だと思います。その時代の親子関係、子どものおかれている環境が垣間見れるような文章であると思います。
現代の日本と比べてどうでしょうか
何が変わったのでしょうか
愛情とはなんでしょうか
本当に豊かな生活は現代でしょか、幕末でしょうか
さまざまな観方があると思いますが、輝く未来を担う子どもたちの「身体」と「こころ」が育まれる成長期という時期に、大人はどのように、子どもを導いていけるのか、どうしたら心も体も豊かな成人になってもらえるか、これは全て大人に責任があります。
正しい真実を子どもに伝え、いろんな形があると思いますが愛情を注ぎ、子どもも大人も過ごしやすい温かい社会をつくっていくことが大切なのだと感じます。スポーツでも、勉強でも、子どもの可能性をどうしたら引き出してあげられるか…そんなことを考えながら大人も一緒に成長していくのだろうと思います。
とりとめもなく書いてきました。長くなりましたが、これで終わります。
最後まで、読んで頂いて、ありがとうございます
二葉鍼灸療院 田中良和
時代は幕末から明治にかけての日本。日本が開国を迫られる前後から、多くの外国人が日本を訪れるようになりました。外国人は、日本にひいきをすることなく、見たままを日記や手記として残しています。それをまとめた書籍から子どもたちの様子をみていきたいと思います(幕末から明治初期)。
≪オズボーンの見るところも彼とひとしい。これは、川崎大師への遠乗りをした時の品川郊外での見聞である。
「道に群れている沢山の歩行者の中に、市場から家路を急ぐ農夫たちの姿があった。大都会で何か買い物したものを抱えているのだが、この気のいい連中のうち、子どものおもちゃを手にしていないものはごく稀であることに目がひかれた。おもちゃ屋がずいぶん多いことはすでに我々は気づいていた。こういったことは、この心のあたたかい国民が、社会の幼いメンバーにいかにたっぷりと愛情を注いでいるということの証拠だろう」
子どもの遊びの問題を研究すれば、
「日本人が非常に愛情の深い父であり母であり、また非常におとなしくて無邪気な子どもを持っていることに、他の何よりも大いに尊敬したくなる」
とグリフィスは言う。
そしてモースもまた述べる。
「日本人は確かに児童問題を解決している。日本の子どもほど行儀がよくて親切な子どもはいない。また、日本人の母親ほど辛抱強く愛情に富み、子どもに尽くす母親はいない」
グリフィスは横浜に上陸して初めて日本の子どもを見たとき、
「なんとかわいい子ども。まるまると肥え、バラ色の肌、キラキラとした眼」
という感想を持った。
また、スエンソンは、
「どの子もみんな健康そのもの、生命力、生きる喜びに輝いており、魅せられるほど愛らしく、仔犬と同様、日本人の成長をこの段階で止められないのが惜しまれる」
と感じた。≫
『逝きし日の面影』 渡辺京二 著
初めて日本という未知の文化を感じた外国人の手記ですから、なにかすごく新鮮に感じられるのと、読んでいるだけで楽しく、明るい気持ちになってきます。
幕末から明治初期はまだまだ、日本本来の国の空気や民衆の生活が息づいていた時期だと思います。その時代の親子関係、子どものおかれている環境が垣間見れるような文章であると思います。
現代の日本と比べてどうでしょうか
何が変わったのでしょうか
愛情とはなんでしょうか
本当に豊かな生活は現代でしょか、幕末でしょうか
さまざまな観方があると思いますが、輝く未来を担う子どもたちの「身体」と「こころ」が育まれる成長期という時期に、大人はどのように、子どもを導いていけるのか、どうしたら心も体も豊かな成人になってもらえるか、これは全て大人に責任があります。
正しい真実を子どもに伝え、いろんな形があると思いますが愛情を注ぎ、子どもも大人も過ごしやすい温かい社会をつくっていくことが大切なのだと感じます。スポーツでも、勉強でも、子どもの可能性をどうしたら引き出してあげられるか…そんなことを考えながら大人も一緒に成長していくのだろうと思います。
とりとめもなく書いてきました。長くなりましたが、これで終わります。
最後まで、読んで頂いて、ありがとうございます
二葉鍼灸療院 田中良和