新型コロナウイルス感染症の蔓延、パンデミックの影響で世界各地もそうですが、日本でもジュニアからシニアまで多くのスポーツ大会、競技会が中止になりました。寂しいし、悲しい
そんな中ドイツサッカー、
ブンデスリーガ https://www.bundesliga.com/jp/bundesliga では、無観客のもと、様々な感染症対策を実施しながら開幕となりました。
ヨーロッパのプロサッカーでは各国の感染症状況で対応は違いますが、フランス以外は開幕に意欲を示しているという報道がありました。今後の感染症拡大状況をみながらの予定でしょうが、嬉しいニュースでした。
選手もスタッフも大会役員も厳しい感染症対策マニュアルや指針の中で開催されているようですが、数か月いや年も股ぐ可能性もあると思いますが、スポーツ大会を開催する時は、今後、このような形が継続されていくのではないでしょうか。
日本ではJリーグとNPB(日本野球機構)が合同の「第7回の感染症対策会議」を開催し、Jリーグは現時点で開幕時期を決定するのは難しい状況で開催に向けてのプロトコル作成を行うとしたのに対し、NPBはプロ野球を6月中旬から下旬の開催で行いたいという意向を示しました。
新型コロナウイルス感染症に関しては、現時点で確実に効力のある薬剤はありませんし、まだワクチンも出来ていません。特性は分かって来てはいるにしても、まだまだ未知の部分も多いのが現状です。しかし、これまでの経緯の中で分かってきたことも多いと思います。
感染状況をみると、緊急事態宣言収束の目安である、「直近1週間の人口10万人に対しての感染者数が0.5人程度以下」という基準に対して、甲子園のある兵庫県、選手の宿舎が多い大阪府などは0.3人台となり関西圏では緊急事態宣言が解除されることが示唆されるまでになってきております。
私は9年間球児でしたし、野球が大好きです。そして、高校野球は特に関わらせていただいておりましたし、野球の中でも特に熱を入れてしまいます。
日本高校野球連盟の役員の皆様には、多くの検討課題やクリアしなくてはならない問題も多いかと思いますが、是非、是非、夏の甲子園大会は開催の方向で舵をとっていただきたいと心から願っております。
その経緯の中で感染症が再び急増した場合や、期間中に感染症が発症した場合などは中止する方向で調整いただいきたいなと思っています。
世間で言われていることは、今回は言及しないこととして、選手にフォーカスするといくつか心配なこともありますが、私の思いを書いておきたいと思います。感染症予防ということは前提として考えています。
特に3年生の高校球児は、春のセンバツ、春の地区大会(県大会)が中止となり、残る最後の大会にかける思いは並々ならぬものがあります。その思いは高野連の皆さんは汲んでいただいていると感じています。
学校が休校となり、チームでの練習が出来ていません。LINEやZOOM等で連絡を取り合っているところもあると聞きますが、練習不足という歪めない事実があります。2カ月間のブランクは大きいと感じます。個人練習でチーム練習と同じ量を行うことは限度がありますから。
学校の授業との兼ね合いがあり、高校によってはほとんど夏休みなしで授業に費やすところもあるのではないかと思います。ここで野球と勉強を天秤にかけると各々の学校で対応が違ってくるのではないかと思います。今回に限り、県大会から出場を希望する高校のみで実施せざるを得ないのではないかと思います。私立学校の割合が多くなるかもしれません。
6月から7月にかけて1ヶ月半で、練習を行い、練習試合で試合感覚を取り戻すまで、ここでも学校の対応による差も出てくると思いますが、選手の肩、肘障害や筋力など体力面を考えると、例年のようなハードなスケジュールでの開催は厳しいかなとも感じます。
春のセンバツ出場校は実力校が多いです。夏の県大会でも勝ち進んでくる可能性があります。石川県の場合は、星稜と日本航空石川がセンバツ出場が決定していました。例えば、センバツ出場高校は各県大会には出場し試合を行いますが、夏の甲子園には無条件で出場という形にして、星稜と航空石川が決勝となった場合は、優勝校に準決勝で負けた高校が甲子園出場となる。また、星稜と他の高校が決勝になった場合は、他の高校の甲子園出場が決定。
上記を踏まえ、出場校が多くなるので8月~9月にかけて甲子園大会を行う。プロ野球や学校との兼ね合いもあるかもしれませんが。
新チームは1ヶ月遅れでチームをスタートし、今年度の明治神宮野球大会高校の部は中止として、各地区大会の状況でセンバツ高校野球大会の高校選抜を行う。
こんなことを少し考えてみました。
高野連の大人の皆さんは親身になって、様々な観点から考え協議していただけると思いますが、高校生の選手たちもこの状況の中、希望の光を失わず、目的意識をいろんな方向に模索し、耐えながら経験を積んでいます。徳を積んでいると言ってもいいと思います。
高野連の皆様も、何とかしてあげたいという思いは同じかと思いますが、様々な社会状況も考えて判断しなくてはならない。こちらも様々なものに耐えながらの決断となります。この行いも陰徳を積むということなんだろうと思います。
そして開催につきましては、これまで通りの開催はできないというとことで大会に関わる多くの皆様の協力も必要ですし、高校野球ファンの皆様にも耐えていただくところは耐えていただかなければいけません。
でも思いは一つ、この青春の1ページを、可能であるなら選手たちに高校野球をやらせてあげたいその一点だと思います。そのために知恵を絞りだしておられることでしょう。
スポーツ新聞のデジタル版だったかの記事に、夏の屋外で広いスペース、そして観客席も大きい環境での高校野球、そして高校生であり健康である高校球児、感染症が収まってきているならトライしてみるべきだと。私もそう思います。
また、上記の条件の高校野球が開催不可能であれば、今後一切のスポーツ大会は中止または延期になるのではないだろうかとも書いてありました。私もその通りだと思います。
なにせ、本日の高野連の会議にて決定されます。
ぜひ、ぜひ、ぜひ、開催の道を閉ざさないようにしていただきたいと願うばかりです
最後までお読みいただき、ありがとうございます