更新できずに、いつの間にか3月が過ぎていきました
桜も早く咲きましたが、その後、少し寒気もおりてきて長く桜を味わうことができて感謝感謝の金沢の気候でした
さて、当院HPにて令和5年4月の施術スケジュールを更新しております。
ブログでのお知らせが遅くなりました。
若干、施術時間の変更が多くなっておりますが、スケジュール表を参照にされまして来院計画を立てていただければ嬉しく思います。
よろしくお願いいたします。
当院では、妊娠しやすい体と心づくりのための鍼灸に力を入れています。
多くのご夫婦に関わらせていただきました。
無事、良き結果を得られたご夫婦、残念ながら良き結果を得られなかったご夫婦、また養子縁組などの別の道を選択されたご夫婦など多くの経験をさせていただき、これが自分の臨床力向上のためのエネルギーになってきたことは確かです。
最近、よく考えることが、この妊活のための鍼灸を勉強して、妊活にがんばるご夫婦のサポートをするために頑張ろうと思った時のことです。
そして、なぜ私は妊娠や出産に関わっていたいのだろうとと、今一度、心に問う感覚がよく湧いてきます。
私がこの妊活鍼灸について始めたきっかけは、経営などの戦略的なことなどではなく、我が母校の野球部先輩から依頼されたことでした。
確かに名古屋の東洋医学研究所での修行時代から不妊症の鍼灸治療については知識として勉強してはいました。
開業から3~4年が経過した頃、母校野球部の先輩から相談がありました。
「クリニックで不妊治療してるけど、子どもがなかなか授からない夫婦が親戚にいるんだけど、どうにかならんけ?」(金沢弁)
と依頼というか質問がありました。続けて・・・
「実は鍼治療もしてるんだけど、遠方の県外に2時間以上かけて通院しとれんて」(〃)
「その先生から月1・2回では治療効果がなかなか出ないので近くで鍼灸やってもらえる鍼灸師おらん?って提案されてんて~」(〃)
野球部の先輩(当院の患者)からのお願いですので断るわけにはいきません。
「一度、相談も兼ねて詳しい話をご本人からお聞かせいただけますでしょうか?」
ということで、開業して初めての妊活(不妊)患者さんをみることになったわけです。
近年では、生殖医療について治療や検査等は、日進月歩、飛躍的進歩してきています。
その依頼があった20年以上前、まだその治療や検査、手段についても限定的なところもありました。
その患者さんは、長期の不妊治療で心と身体が疲労したことにより、身体を休め治療をお休みしている状況でした。
この時期に何か出来ないかということで鍼灸治療を選択していただいたわけです。
私は、必死に情報を集めながら、東洋医学研究所で学んだ生体制御療法をベースに、当時、不妊症の鍼灸治療を先駆けとして研究されていた名古屋の明生鍼灸院さんの治療も参考にしながら鍼灸治療を継続的に実施させていただきました。
定期的に週2回の鍼灸治療を行い、体調が整い、心も前向きになってきました。
治療を開始してから約9ヶ月くらい経過した後の久しぶりの体外受精が上手くいき妊娠~出産となりました。
その時の感動はまだ覚えているな~、そんな記憶を良く思い出します。
最近のこの感覚は、私の心、魂よ、原点に返れということを訴えているのかもしれません
そのまま順調に出産、成長し、そのお子さまは20年経過した後も、当院へ時々、治療に来てもらってます。
なんと幸せなことだと、鍼灸師冥利に尽きると思います。
その後も、多くのご夫婦と関わらせていただき私が勉強させていただき、感動をいくつもいただきました
大事なことは鍼灸はあくまでも妊活ご夫婦のサポート治療であること。
そしてサポートという立場ではありますが、医学や医療的にわかってきた鍼灸の効果については常に勉強し、それを悩まれているご夫婦に提供していかなければならないことです。
臨床においては、謙虚で誠実な姿勢と、自信と情熱の、ややもすれば相反する両面をもって鍼灸治療に臨むことが重要であると考えています。
今後も、生殖医学や医療での知識を得ながらも、鍼灸で対応していく幅を広げて、一人でも多くの妊活に励む、お子さまと出会うことを望むご夫婦の力になれればという思いで実践していきます。
きっかけや原点の思いや心を大事にすることは、様々なことに挫折しそうになる時に、きっと必要になることなのだと感じています。
最近の私の思いについて書かせていただきました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます