本日で11月も終わります。
平成30年、平成最後の11月も素晴らしい月でした。
いろいろ経験できましたし、いろいろ考えることもできました。
皆様にとっては、どんな11月でしたでしょうか
さて、今回は当院から他院へ患者さんをご紹介する場合
をお話したいと思います。
当院で鍼灸施術させていただいていましたが、様々な理由で施術が継続できなくなる場合があります。
当院で責任をもって大事に体調を調整させていただいてきた患者さんですので、このご縁は大切です。
適当に近所だからと他院をご紹介できるものではありません。
ご紹介するために大事にしていることをあげます。
その治療院で、どんな考えのもと、どんな治療方法で施術しているか理解している。
施術の技術等を磨くため常に研修会や講習会、学会に参加していることを知っている。
東洋医学、現代医学をよく勉強して施術を実践している。
患者の症状や状態に対して専門的な知識を持っている。
人間的に信頼して任せることができる。
人間性や人柄がよく、誠意を持って対応してくれる。
このようなことを重視しながら、どうしても鍼灸施術を続けたい患者さんに対してはご紹介先を選択するように心がけています。
石川県内であれば、石川県鍼灸師会や石川県鍼灸マッサージ師会の学術研修会や地域貢献活動によく出てきてお話をする皆様がどうしても頭に思い浮かびます。
また、県外においても、同じ師匠のもと修行した弟子(同じ学会や研修会で勉強した仲間)のいる新潟県、広島県、岐阜県、愛知県などはご紹介しやすいです。
では、他県で全く人柄や人間性、そしてどのような施術方法で行うのかということを直接見聞きしていない、分からない場合。
そんな都道府県に患者さんが引っ越したり、転勤したりする場合はどうでしょうか。
最終的にホームページがあれば参考にしますが、ご紹介の基準は・・・
全日本鍼灸学会に入会している。
全日本鍼灸学会の認定講習を受けている。
日本東洋医学会に入会している。
全日本鍼灸マッサージ師会、各県師会に入会している。
日本鍼灸師会、各県師会に入会している。
東洋療法研修試験財団の生涯研修を更新している。
などでしょうか。
特に全日本鍼灸学会の認定講習を受講され、更新されている鍼灸師の皆様を優先的にご紹介の対象とさせていただいております。
この認定講習は、5年間で一定の点数を取得して学会の認定委員会へ申請しないといけません。
その点数を取得する方法は、毎年の全国で行われる学術大会、各支部ごとに行われる支部学術集会、各県で行われる研修会に参加することです。
何が分かるか。
鍼灸に対する熱心さ、情熱が担保されている。
常に向上心を持って施術に取り組んでいることが担保されている。
常に疑問を持ち、より精度の高い施術を目指していることが担保されている。
自分の技術や知識、技能に自己投資している。
多くの施術者と交流を持ち、多くの情報を取り入れ患者さんに活かそうと努力されている。
継続は力なり
患者さんの笑顔のために地道に努力されている。
完全に担保されるものではありませんが、その基準にはなるわけです。
また、このような皆様とは全日本鍼灸学会などで顔を合わせることがあり、そこでいろいろお話もすることあり、飲んで盛り上がることもあり(これが好きかも)、そこにご縁ができ繋がれば、患者さんをご紹介できる環境ができるということも言えます。
学会に参加することは、そのようなコミュニケーションの場にもなるのですね。
また全日本鍼灸学会の認定制度は新たに進化して、時代の流れとともにさらに厳しいものになっていきます。
しかし、自分を磨き、それを多くの皆様にご理解いただき、鍼灸施術をもっともっと利用いただくためには必要なことだと思っています。
それが巷で言うところのメリットだと私はそう思います。
残念ながら現在、全日本鍼灸学会の会員数は正会員で3000名を超えるほど。そのうち認定制度を申請されている皆様は全国に300名ほどという現実なのです。
来年から行われる認定制度の改革が良い方向に鍼灸界を導いていけるようになってほしいものだと思います。
当然、私も努力するのは言うまでもありません
ですから余計にご紹介する時の基準は、この学会に入会し、患者さんのために努力を形にして、自己投資している皆様にお願いしたいわけです。
次回は、そんな患者さんをご紹介し、逆にご紹介された県外のケースをお話させていただきます
最後までお読みいただき、ありがとうございます