二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

裸でも生きる!

2009年10月30日 | 言葉のちから 心のちから
アフガニスタンで、パキスタンで、イラクで、世界で「今」も権力を持つ人たちが行う戦争や、紛争で傷つけられている人たちがたくさんいます。日本でもそのことは報道されています。

世界に目を向けると、日本という国は何と幸せな国だと感じます。自分の周囲の幸せを感じ心に余裕を持ち、そして世界に目を向けて、もう一度自分の周囲を見回してください。本当に日本は恵まれているのです。

≪バングラディッシュで見てきた現実の中で自分の人生に最も影響を与えたものは、明日に向かって必死に生きる人たちの姿だった。
食べ物が十分でない、きれいな服もない、家族もいない、約束された将来もない。そして生活はいつも政治により阻害され、きれいな水を飲むにも何キロも歩かなければならない。そんな人たちが毎日必死で生きていた。

ただただ生きるために、生きていた。

そんな姿を毎日見ていたら、バングラディッシュの人が自分に問いかけているような気がした。
「君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?」って。

自分は一体何をしてきたんだ。他人と比べて一番になるなんてそんなちっぽけなことに全力を注ぎ、泣いたり笑ったり。こんな幸運な星の下に生まれておいて、周りを気にして自分ができることにも挑戦せず、したいことも我慢して、色んな制約条件を自分自身の中だけでつくり出し、自分の心の声から無意識に耳をそむけ、時間と共に流れていく。
バングラディッシュのみんなに比べて山ほど選択肢が広がっている私の人生の中、自分が彼らにできることはなんだろう。それは、まず自分自身が信じる道を生きることだった。

他人にどう思われようが、他人にどう見られ評価されようが、たとえ裸になってでも自分が信じた道を歩く。それがバングラディッシュのみんなが教えてくれたことに対する私なりの答えだ。

この本を読んでくださった読者の方の一人でも、私の心に聞こえたバングラディッシュの人の言葉が届けばいいなと思う。

自分自身が本気でやりたいこと。それが途上国で「かわいいバッグをつくる」ことだった。目の前には、たくさんの壁がある。周りが全部敵に見えることもあるし、いつも泣いてばかり。しかし、泣いた後に思う。失敗したって、転んだって、すべてを失ったって、また私は裸になればいい。そして、今日もバングラディッシュのみんなが私に問いかける。

「君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?」

『裸でも生きる』~25歳起業家の号泣戦記~  
                山口絵理子 著


山口さんは、波瀾の学生時代を過ごし、ワシントンの国際機関で途上国支援の仕事につくが、そこで矛盾を感じ単身、アジアの最貧国であるバングラディッシュにわたり現実を目の当たりしました。バングラディッシュで日本人初の大学院生にもなりました。
そこで、暮らして思ったことは”この国の人たちに必要なのは施しではなく、先進国との対等な経済活動なんだ”ということを実感したそうです。そして有言実行。23歳でこの理念のもとバングラディッシュの特産であるジュートに目をつけ、それを使って世界の人たちが欲しがるような「かわいいバッグをつくろう」と23歳の時に起業を決意します。その後、高品質バッグを現地で生産し輸入販売する「(株)マザーハウス」を設立し、あらゆる苦難を乗り越えビジネスを軌道にのせました。

山口さんは私と一回り年齢が離れているのですが、彼女の信念と情熱、そして諦めない根性、行動力、貧しい人たちが自律できるように、喜べるような、誇りにできるような仕事(システム)をつくるために努力する献身の心など、あらゆる面で脱帽です。世の中、素晴らしい人間というのは年齢ではありませんね。

何を見て生活しているのか、何と比べて悩んでいるのか、何を考えて悲観しているのか、本当に自分の周囲には幸せはないのか、それぞれが違う立場にありますし、日本でも貧富の差はあります。しかし、世界と比べると日本は物事の観方、考え方、捉え方など違う角度から視て、チャンスという尻尾に気づきさえすれば、いくらでも自分の力で道をつくることができる環境にあると思います。

あとは、自分自身の自覚と勇気と信念を煥発するだけでしょう

チャンスはどこにでもあります。ただ五感で第六感で感じるか感じないか、心がオープンになっているかいないか、困難を次への試練だと捉えることができるかできないか、なのでしょう

誰にでも同等の可能性が内在しているのですから 

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(財)東洋療法研修試験財団共催 生涯研修会 参加

2009年10月29日 | 鍼灸
10月18日(日)、あはき等推進協議会の主催で、(財)東洋療法研修試験財団 共催 生涯研修会が開催されましたので参加しました。

本当は、北信越高校野球大会に行く予定でしたが、先のブログでもお伝えしたような結果となりましたので…

≪プログラム≫
 日 時:平成21年10月18日(日) 午後1時~5時
 場 所:石川県社会福祉会館4階 中ホール
 講 演:①「医の倫理」
      ②「クリーンニードルテクニックについて」
 講 師:①東海医療学園 理事 杉山誠一 先生
      ②明治国際医療大学 准教授 今井賢治 先生
 主 催:あはき等推進委員会・石川
     (構成)(社)石川県針灸師会
         (社)石川県鍼灸マッサージ師会
         (社福)石川県視覚障害者協会
         (社)全国病院理学療法協会 石川支部


 司会の中田先生

石川県、富山県、福井県の鍼灸マッサージ師を中心に約80名が参加して開催されました。10月は私もそうなのですが皆様、行事が多い時期でもありますので、研修会でも多くの参加は難しいですよね。足を運ばれる先生方は自分の仕事に対する意識は高いのだと思います。

講演①では、医の倫理とは、インフォームドコンセントと自己決定権、バイオエシックス(生命倫理)とは、施術者としての倫理、患者(家族)とのコミュニケーションなどの項目を分かりやすく説明して頂きました。
その中でも、「バイオエシックス」については勉強になりました。鍼灸院に来院する患者様においては「生死」を分ける、あるいは判断するような疾病というのは稀であると思います。しかし、当院にはガンを患った患者様も来院されてますし、患者様の死の寸前まで治療させて頂いた経験もあります。また、東洋医学研究所での体験などから、鍼灸院においても「生死」を考慮して患者への対応を探究するバイオエシックスのような考えは必要だなと感じましたし、常にそれを頭の片隅において治療することも重要だと思います。その他、患者様やご家族との対応で自分が傲慢な態度をとっていないか…いろいろと勉強になりました。



 講演① 演者 杉山先生(上)  座長 高田先生(下)



講演②では、クリーンニードルテクニックについてのお話でした。これは、演者の先生が開発された”感染を防ぐための、今、最も優れた鍼の刺針方法”のことです。鍼を刺す時は少なからず細菌感染をする可能性があるわけですが(患者様には影響はありませんし、最新の注意を払っています)、より細菌感染が少ない方法を追及され研究されています。「そこまでやる必要あるんかな」と思いましたが、世界において日本の鍼治療が評価される場合、日本の鍼を打つ方法がネックになる可能性が高く、バッシングされる恐れもあるためだということでした。その対策でもあるんですね。
先生のグループが開発したクリーンニードル(鍼)も実際に見せて頂きました。使い勝手は悪くありませんが、なんせ高値なんですよね。もう少し安くできるようになると普及するのではないかな~と思いました。感染に対しての意識を高めるうえで勉強になりました。



 講演② 演者 今井先生(上) 座長 定池先生(下)


 


 閉会の辞 林 先生

研修会終了後、15分ほど、11月8日(日)に開催される、かなざわ市民マラソンのランナーケア活動の説明を参加者に残って頂き説明いたしました(担当者でありますから)。
な~んと、その後は白山市で友人の結婚式の二次会に招待されていましたので、酔耀会の松邑先生に愛車で送ってもらったのでした。
帰宅は、翌2時とひじょ~に充実した一日でした 

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋季 北信越高校野球大会 1回戦

2009年10月24日 | 高校野球
10月17日(土)、第121回北信越地区高校野球大会(秋季)が開催されました。今年は石川県開催ですから、遠征に帯同せず診療を行いながらいい知らせを待つ、という形で、明日の2回戦を観に行くのを楽しみにしていました…が


10月17日(土) 北信越大会~1回戦~ 金沢市民野球場

 星稜敦賀気比
   0-8(6回コールド)


相手はなかなかいいチームで、手強い相手だと聞いてました。星稜が夏の甲子園に準優勝した時、福井県代表であった敦賀気比もベスト4に入り北陸勢が2校ベスト4に残ったわけですが、それ以来のいいチームだという話も聞いていました。

しかし、星稜もチームとしては乗っていましたし、今年は非常にいいチームなので勝ってくれると思っていたのですが、このような大差がつくとは思いませんでした。

どうもインフルエンザが学校や野球部にまで広がっていたようです。現在、新型インフルエンザが流行の兆しを見せていますが、それに伴い季節性のインフルエンザが早くも出てきているようです。そのインフルエンザにレギュラーも数人かかったようです。

インフルエンザが…これが言い訳にはなりませんが、私も選手の体を管理するものとして反省しきりです。しょうがないと言えばしょうがないのかもしれませんが、来年の夏の甲子園へ向けて、さらに私も気を引き締め、最悪の環境であっても勝っていける精神力と身体を追求していきたいと思います。

本当の負けは、そこから何も学ばず、そこであきらめて途中でやめることだと思います。何かを学び、それをバネに、そこから一歩でも成長して自分が納得できる行動がとれれば、それは負けから生まれる勝ち(価値)だと思いますね。

また、勇気と情熱が湧いてきたぞ~

追伸:
 ちなみに優勝校;高岡商業(富山)
    準優勝校;敦賀気比(福井)
 でした。
 来春の春の甲子園大会にはこの2校が出場するでしょう。

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「核兵器のない世界へ」 イベント参加 ③

2009年10月22日 | 社会
10月11日(日)の講演内容の続きです。

では「核兵器のない平和な世界をつくる」にはどうしたらいいのか。 解答から言ってしまうと、「自分たち一人一人が平和になった時、核のない世界が創られる」ということでした。自分たちが平和になるということは、自分の内面を見つめて、相手を認め尊重し、どんな人とも仲良くするということです。
んん~私としてはまだ難しい境地かな

日本には多くの平和活動グループがあるそうですが、お互いに仲の悪い団体が多いようです。「私たちとはここの考えや価値観が違うから認めない」ということでしょうか。どこの団体も一緒なんだな~と思いながら聴いていました。さらに、平和活動グループ内でも仲が悪いこともあるようです。 なんのための平和活動なんだ ということです。

平和にしても、医療にしても、誰のためにやっているのかということです。こと平和の道を追求するためには、自分の内面(心)を平和に、平静に、寛容にしておかないと、そこにまた争いが生まれることになってしまいます。

ゆみさんは、現在の彼女の心境について「私の内面の反映が世の中に現象として起こっている」と話されていました。自分の内面をコントロールし、常に人を尊重し、どんな人とも仲良くする、そうすれば自ずと周囲や世界も変わっていくだろうということなのでしょうか。

また真実を知り、気づき、実践すること。例えば、日本には湯水のごとく電気があります。コンセントを差し込めば電気が湧いて出るかのように使用できます。これは湯水のごとく石油や石炭、天然ガスやウランを使い、消費しているということです。日本のエネルギー自給率は1%以下です。食糧のみならず、エネルギーも世界の人たちに依存していることを日本の人たちは認識して、それぞれが出来ることから実践していくことが大切です。

「核兵器のない世界」は「自分の心の内にある」のでしょう。「自分たちの心次第」ということでしょう。「自分たちの思考したようになる」ということでしょう。

最後に講演会を締めくくる言葉として、ゆみさんが尊敬している、インドの偉大なる魂、マハトマ・ガンジーが残した中の大好きな言葉を紹介して頂きました。

”Be the change you wish to see in the world”
『あなたが世界に変化をのぞむなら、あなたが変化になりなさい』


講演終了予定が9時でしたが10時になり、最終電車に乗れなくなり、梅田駅の周辺で食事をしてホテルにでも泊まろうと、バーで食事&を頂いていたところ”3秒あればお友達”の明るい大阪で隣の名古屋のご夫婦と意気投合。深夜…早朝…まで飲みあかし、始発で帰ってきたそ~な。

いろんな意味で、いい時間を過ごさせて頂きました。
明るい大阪、最高 って感じです。

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「核兵器のない世界へ」 イベント参加 ②

2009年10月22日 | 社会
10月11日(日)に行われてたNO NUKES青年ネットの、きくちゆみさんの講演と鈴木 久さんの講演の内容を引き続き書いておきたいと思います。少し時間も経過したので、話を忘れない内に書いておかないとねほぼ、ゆみさんの話が主になっています。

私の意見も混ぜ込みながらの話になっていくと思いま~す。

ゆみさんは、以前お話をお聴きしたときよりさらにパワフルでしたね。本当に精力的に飛び回っています。瞳の輝きがいいんですよね。瞳力というか眼力とは違う、瞳の輝いている感じが素晴らしいのですよ

話の冒頭は、オバマ大統領のノーベル平和賞についてでした。これは、プラハで行った「核のない世界」の講演をきっかけに核廃絶に向けて取り組んでいこうという計画が評価されたものです。
オバマ大統領はアメリカ大統領選挙前の公約として、イラクに展開中のブッシュの遺産である駐留米軍を撤退させることを約束していましたが、大統領に就任した後は徐々にトーンが下がり、現在も撤退に至っていません。あろうことかアフガニスタンに3万人の軍隊を増員させました。これに限らず様々な公約に関してアメリカ国民は選挙前とは違うオバマさんに失望したのか支持率は半減し40%台になっています。
そんなオバマ大統領がノーベル平和賞を受賞したわけです。前回はゴア元副大統領が「不都合の真実」なる映画を作成し、現在の二酸化炭素の地球温暖化説を世界に啓蒙する原動力となりノーベル平和賞を受賞したわけですが、これにも「不都合な真実」の裏にある不都合な真実が報道されることはほとんどありませんでした。

そんな黒人初のアメリカ大統領がノーベル平和賞を受賞したことに関して、私の意見としては「なぜだ」「ノーベル平和賞って何」と思いましたが、ゆみさんと鈴木さんの共通した意見として、”どのような状況であろうとオバマ大統領が「核のない世界」を宣言したことが大切であり、それを良い方向へ向かうように応援していこう”というスタンスでした。「例えば何かをやろうとする時、頭から否定ばっかりしている人と上手くやっていけますか?」「いくら政治家を批判しても世の中何も変わらない」「だったら、この時期を逃さず、ホワイトハウスに”唯一の被爆国としてオバマさんを応援してます”というメッセージを送りましょう」ということでした。

そうかそうか、という思いでしたね。オバマ大統領がブルジンスキー氏の影響を受けていようが、キッシンジャー氏が特別顧問としてホワイトハウスにいようが、黒人初の大統領の良識と平和を願うピュアな心に訴えかけることが大切なんですね。でも、オバマ大統領の背後で動いている大きな力に関してもしっかり把握しておくことは私は大切かなと思います。

少し前のゆみさんだったら「オバマ大統領がノーベル平和賞」「嘘でしょう」となっていたということでしたが、ホ・オポノポノや最近、ゆみさんのマイブームでもあるBe Peace法などを学び実践していることにより自身の内面が変化してきたとのことでした。
この話に関連して、少し前にコスタリカという国へ行ってきたことを話されました。コスタリカは中央アメリカ南部の国ですが軍隊がない国だそうです。そして近々に平和省がコスタリカにできることになったそうです。ゆみさんは、この平和省を日本のみならず世界に創ろうと地球を駆け回っているわけですから、コスタリカは理想の国ですね。 また、先ほどのBe Peace法について、これは(私も理解していないのですが…)自分の内面を見つめる方法の一つであり、”非対立・非暴力・非軍事”など力でねじ伏せたり、押さえつけたり、支配しようとする思考は基本的にとらないということです。確か呼吸法もあったような気がしたが…、コスタリカでは小学校1年生からこの、内面をみつめ心を安定させるこの方法を教えているということでした。心と体の成長期の教育には必要なことだと感じました。

イラクではたった「今」も戦争が続いており、「今」この時も銃弾に倒れ、地雷を踏み、爆弾により尊い命を失っています。この戦争の発端は貿易センタービルで起きた9・11事件です。ゆみさんも当初はテロを憎んだようですが、その後、9・11事件の真実を知るにつれ「これは真実を知らせなければいけない」「地球に住む人たちの命が危ない」「子供の命が危ない」という母性本能が働き、その心がゆみさんを突き動かし、9・11事件の真相を世界に、日本に知ってもらうことが、ひいては世界の社会や経済の構造の真実を知ることになると直感し、あの事件以来、今も日本各地、世界で話をし、情報を流されています。
また、日本では新聞、テレビなど大手メディアは利権や特権に結びついた本当の情報はほとんど流れません。アメリカなどは政府や経済界の不利になることは日本よりもさらに全く本当の情報が国民には知らされないようです。そこで、ゆみさんは、グローバル・ピース・キャンペーンを展開して、規制のされにくいインターネットを使って真実の情報を流すメディアを創ろうと考え実践されています。

9・11事件の首謀者アルカイーダのリーダー、オサマ・ビン・ラディンを匿っているとしてアフガニスタンに戦争を仕掛け、さらに、大量破壊兵器は見つからなかったのに(後に誤報であったと認めた)イラクに戦争を仕掛け、今でも両国の国民は戦争に翻弄されています。結局は地下資源や貨幣をめぐる争いであり、9・11事件はそのための自作自演であるというのが、様々な矛盾点を照らし合わして考えると導き出される答えのようです。

『戦争中毒~アメリカが軍国主義を抜け出せない本当の理由~』という書籍(きくちゆみさん 訳)を今度映画化することが決定し、その予告篇の映像が今回は流れていました。また、イラクやアフガニスタンでは多くの罪もない人たちが戦争により殺害されたり、負傷したりしています。これはアメリカ人にとっても同じことなのです。現在、1500人以上のイラクに派遣されていた軍人を含めた軍関係者が命を失っています。30000人以上の軍関係者が手足を失い、目を失い、顔や体に大火傷をおい、あまりにも過酷な体験に心的外傷後ストレス症候群(PTSD)など精神を患い廃人のようになっています。本人も家族も心に体に傷を負っているのがイラク・アフガニスタン戦争の現実です。このような情報もほとんどアメリカ国内にはメディアを通じては国民に知らされません。

戦争で利益を貪る人たちがいます。不況になると、恐慌になると必ず戦争が起こります。紛争が起きます。金の集まるところには多量に集まり、ないところには生活ができないほど困窮するくらい何もないという格差が生まれています。アメリカの産業は今や風前のともしびなどとも言われています。しかし、唯一お金周りのいいのは、戦争を商売にする軍産複合体企業です。日本の産業界(大企業中心の)もこの軍産複合体企業(ペン○ゴン)の仕事を受注しよとやっきになっているようです。
オバマ大統領が宣言した「核のない世界」に一番反対しているのは日本の外務省と防衛省の上層部であるようです。なぜなのか 日本の大企業も軍産複合体の仕事を得ようとする。なぜなのか 生き残るためなら何でもしていいのか

また、原子力発電から出た「核のゴミ」である放射性廃棄物からプルトニウムを抽出し、それを再び原子炉で燃やしエネルギー利用しようとして、今は相当量のプルトニウムが日本に貯蔵されています。これは核兵器に転用できるので非核三原則にも違反します。アメリカの軍事技術関連では日本の精密で正確な技術が注目されていて、あらゆるところで利用されています。日本にはロケット技術や鉄鋼技術など世界的にも高いレベルの技術があります。これは何を意味するかというと核爆弾をつくることが可能であるということなのです。これでは諸外国から文句を言われても仕方ありません。という状態です。

さて、それでは、「核兵器のない平和な世界をつくる」ためにはどうしたらいいのか

んん~また長くなってしまいましたね。長くなったので、パート3でその辺をちょこっと書きたいと思います。

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「核兵器のない世界へ」 イベント参加 ①

2009年10月18日 | 社会
10月11日(日)、午前中に星稜野球部の練習をみて、昼から2時の特急サンダーバードに乗り大阪へ向かいました。

目的は、NO NAKES青年ネットが主催する「核兵器のない世界へ」というイベントに参加するためです。大阪中央区の心斎橋にあるVEGASで開催されました。私がこのイベント(講演会)に参加した理由は、きくちゆみさん、のお話があったからです。
ゆみさんは、知る人ぞ知る平和・環境活動家ですが、派閥とか組織とかそのようなことは関係なしに、「自分が世界に対して、地球の環境に対して、できることをやらなければ!!」という強い信念で、基本的には個人で活動し、あるイベントを開催するのに賛同していっしょに活動してくれる人はこの指とまれ終了後は解散というスタンスで活動されている人です。それに、会ったことのある人は分かると思いますが、精神的にも非常に信念が強い反面、非常にピュアなものを持っている人であり、ウソはつけない、真実を追求している人です。だから皆に慕われ、いろんな所から講演会に声がかかるのでしょうね。

また、ゆみさんは千葉県の鴨川市にお住みになり、自然農法でいろいろな作物をつくり自給自足を目指し、さらに住んでいる家も古民家をご自身で改築され、最小限のエネルギーの利用を心がけておられます。また、日本に限らず世界を走り、ご自身の活動を広げておられます。実践から得られる言葉は重いですし、真実がたくさんです。ということで広い視点からのお話が聞けるということで、時間がちょうど空いたので急遽、大阪まで飛んでいったのでした。

さて、今回の講演会は、きくちゆみさんとNO NUKES青年ネット共同代表の鈴木 久さんのお話でした。このNO NUKES青年ネットというのは、”「ヒロシマ・ナガサキ」の悲劇を体験した被爆国日本の青年として、被爆者の悲劇を継承し、人類滅亡をもたらす核兵器の即時廃止を求めて”2009年7月18日に結成された、ゆるやかに結びついたネットワーク運動だということです。自分のやれることからやって行こう!ということですね。10代から30代の青年で核兵器廃絶を実現したい人ならどなたでも会員になれるそうです。私は昨日40歳になったので対象外ですね

私はよくブログで、核兵器(戦争)や原子力発電について書きます。今回も核兵器廃絶に向けた講演会を聴きにいきました。平和活動家なのか環境活動家なのかと感じるかもしれませんが、そのようなものではありません。

私の職業は鍼灸師であり、国民の皆様の健康を鍼灸治療によってより良いものにしていき、豊かな幸せな人生を実現して頂くお手伝いするために日々努力させて頂いております。現在、人々の身体を考えてみると、様々な病気が出現し、原因不明の疾病、難病が年々多くなっており、ガン患者や脳血管障害の患者なども増加の一途をたどっています。

その原因はさておいて、核兵器や原子力発電が出す放射能は目に見えません。そして被曝すれば必ず人の細胞を遺伝子から傷つけ、様々な病気の温床というより、原因をつくり出します。原子力はウランを濃縮してそれを兵器や発電に利用するわけですが、まずウランを濃縮する段階で利用できないウランが出てくるわけです。これが劣化ウランと言われるもので、日本で出た劣化ウランはほぼ無償でアメリカを中心とした処理会社に渡されます。その劣化ウランは非常に硬く鉄をも貫くのでミサイルの弾頭として産まれかわり、戦争に利用されます。イラクやアフガニスタンにはこの劣化ウラン弾が合わせて数千万、億の単位で落とされました。劣化ウランはそれ自体では自然レベルの放射能しか放出していないのですが、これが衝撃を受け酸素と結びつくと酸化ウランという猛毒となって空気や水、土壌を汚染します。その空気、水、土壌から生まれた食物を食べた人は内部被曝するわけです。ガンや白血病、甲状腺炎などの発症にかかわる免疫機能がダメージ・障害を受けるのです。

原子力発電では、原子を核分裂させることによって次々に分裂を起こさせ熱を得て(臨界)その高温の熱を水で冷やすことによって蒸気を発生させタービンを回し電気エネルギーを得て私たちの家庭に供給されるわけです。ですから川や海や湖の近くに発電所があり、その水を利用するわけです。発電所には煙突があります。そこからは人体への影響はないとされていますが、放射能が自然レベルよりも多く排出されています。使い終わった水も冷まして放射能を除去して、ふたたび海などに排出されるわけですが、これも完全に放射能が除去されるわけではないですし、温かいまま排出されます。これだけ考えても空気と水は汚染され地球環境は破壊されています。地球温暖化で問題になっている二酸化炭素は、人類が排出するよりもっと海の温度の上昇が影響しています。二酸化炭素を温暖化の原因と考えるなら(疑問も多々ある)、温水を排出する原子力発電所こそなくしていかなければいけないと思います。

現在、日本のエネルギー開発の64%は原子力発電所に向けられています。石油や石炭の化石燃料を利用するのも、鉱物であるウランを利用するのも地球環境に悪影響を与えるという意味では同じでしょう。であるなら永続可能な循環型のエネルギーである太陽光、風力、地熱(日本は地熱の量は世界第3位だそうです)、海洋(波力、海流、温度差など)のエネルギー開発に向かっていくべきだと思います。現在、八ッ場ダム建設凍結などダム開発の問題が世間をにぎわせていますが、ダムがいるかいらないかの議論は別にして、原子力発電よりは、ダムによる水力発電や治水が必要であると思います。もし無駄というなら、建設予算で8000億円もかかる原子力発電所(あくまでも建設予算であり、さまざまな事故やミスに対応するとどんどん増えていく=国民の税金が注ぎこまれる)、処理するのには建設するより倍以上の予算が必要な原子力発電所こそ、国の予算を削減していき、核兵器とともに廃絶に向けていくべきだと思います。

また、原子力発電を利用すれば放射性廃棄物(核のゴミ)が出るわけです。現代の科学ではこれを完全に管理、処理するのは不可能であると言われています。これを青森県の六ケ所村の処理施設に集め、そこからプルトニウムを抽出し、それを再びエネルギーに利用しようとしています。また高レベル放射性廃棄物は体に害を及ぼさないレベルにまで管理する必要があるのですが、そこまで管理するためには100万年かかるそうです。誰が管理するのでしょうか 先ほどもお話したプルトニウムをウランと混ぜてエネルギー効率をアップさせ、さらに電力を得よう(簡単に言うと)というのがプルサーマル計画というのですが、濃縮ウランを燃焼するために設計されている原子炉で、プルトニウム(悪の大王のような物質という意味)を濃縮ウランと合わせて使うとどうなるでしょうか。小さい子でも分かりそうなものです。これを実験、研究もなく行おうとしているのですから恐ろしいのです。佐賀原発で行われようとしていたのですが住民の猛反発で中断しているようです。

というように、核兵器と原子力発電は繋げて考えるべきであり、未来の子どもたちのため、100年後、1000年後の未来のため、地球を汚染し、人類を滅亡させるような原因は根絶しておく必要があり、それが「今」であると思うのです。

講演会の話を書こうと思って前置きを書き始めたのですが、長くなってしまいましたので、講演の内容はパート2で書きたいと思います。

私たちは鍼灸師は、国民の皆様のため、身体のしくみ、病気の構造など勉強して真実を追求していくことは大切です。しかし、核兵器や原子力発電により、人が生きていくために必要な、空気が汚染され、水が汚染され、土壌が汚染され、地球全体が汚染されれば、いくら鍼を打とうが、灸をすえようが、病気自体はなくならないどころか、さらに増加し、新たな難病や奇病が生じる恐れすらあります。このようなことで、私は原子力発電や核兵器に関して興味があり話題にするわけです。また、現代の放射能汚染の怖いところは内部被曝です。空気や水や食物から間接的に被曝すれば生体濃縮といって小さいものほど汚染される率が高くなります。大人より子ども、子どもより赤ちゃん。赤ちゃんより胎児といった具合に、体への影響が深刻になっていきます。

一般のテレビや新聞の報道では、大きな利権に結びついた事象に関して、真実で正しい情報を得るというのはなかなか難しいと感じます。ですから、いろんな情報に耳を傾けるわけなんです。

私がこれらに興味を持つ理由は、他の人の幸せを願う私たちの仕事から生まれたものだとも言えるかもしれません。

おっとっと、長い、長い、ではパート2で講演内容をサッと書きたいと思います。 

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一日一生、と思って生きる

2009年10月16日 | 言葉のちから 心のちから
「一日一生」、この言葉は私が星稜で野球をしている時から、山下監督さん(現 総監督)がことあるごとに話されたり、野球日誌に書いて頂いた言葉です。
今になって心に沁みてくる言葉ですし、患者様との会話の中でも私がよく話す言葉なんですね。

≪行に入ると、毎朝毎朝、草鞋を履いて出ていく。登りが10キロ、わりと平坦な道が10キロ、下りが10キロの道をぐるぐる歩く。そうして一日山を歩き通して帰ってくると、草履がくたびれてボロボロになっている。翌日はまた、新しい草履を履いていかないといけない。
それを、毎日毎日、繰り返していたら、ある時、草履が自分に見えてきたんだ。

草履はボロボロになっちゃった。もし自分が草履だったら、今日でおしまいなんだなあって。明日になるとまた新しい草履を履く。それは、また生まれ変わるみたいだなあって。一日が終わって、また生まれ変わる。草履も人間も同じなんじゃないかなって。

山をトットコトットコ歩いている時は、動きの世界。一日履いた草履を脱いで、お経を上げたり、横になったりしている時は、静かな世界だ。静かな世界が終ると、朝になり、また動きの世界が始まる。動と静っていうのは背中合わせ。動があるから静があり、静があるから、動がある。

人生で置き換えるなら、「動」というのは生きること。「静」というのは死の世界。生まれるから死んで、死ぬからまた生まれる。

今日の自分は草履を脱いだ時におしまい。そこからは明日生まれ変わるために、一生懸命反省すればいい。復習するわけだな。今日なぜこういう悪いことがあったのか。じゃあ明日は二度と再び同じことは起こさないように努力しましょうって…。

そしてまた、新しく蘇って出ていく。今日の自分は今日でおしまい。明日はまた新しい自分が生まれてくる。

一日が一生、だな。今日失敗したからって、へなへなすることはない。落ち込むこともない。明日はまた新しい人生が生まれてくるんじゃない。それには、今日を大切にしなかったら、明日はありませんよっていうことでもある。今が一番大切だってことだよ。

今、自分がやっていることを一生懸命、忠実にやることが一番いいんじゃないのかな。≫

『一日一生』  酒井雄哉 著


天台宗大阿闍梨の、自己の実践から生まれ、体験から生み出される言葉たちには、何か奥の深さと、うんうんと納得できるものがあります。

「今」を一生懸命生き、それを積み重ねて一日を悔いなく過ごす。明日になったら今日の人生が肥やしとなった新しい自分が生まれ、そして一日を過ごす。人生とは動と静、その繰り返し。その中で何を感じ、発見するかは自分の心しだいといったところでしょうか。

一日一生でいきましょう 

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

星稜 北信越高校野球大会の頂点に向けて!

2009年10月15日 | 高校野球
10月11日(日)、星稜野球部の練習試合&練習を観に行ってきました。
第三代表として秋季 北信越高校野球大会に出場することが決まり、昨日10日はその抽選会が行われました。相手は福井県の優勝校である敦賀気比高校です。なかなか手強い相手との1回戦となりましたが、逆にこの1回戦にどのような試合をするかで頂点への道が開けてくるというものです。

練習試合  星稜高校野球場

  星稜金沢商業(石川)


この日は練習試合、練習ともに午前で終了です。火曜日からテストということで、学生の本分である勉強をしないといけません。自分たちも学生の頃は、勉強した……かな




石川県大会、準決勝や第三代表決定戦から比べると、少しチームの状態は様々な面でやや低迷しています。でも、修正可能な状況です。試合まで個人あるいはチームのテンションやモチベーションをあげていけば問題なしです。

今日の練習試合の相手の金沢商業の監督さんは星稜高校のOBです。甲子園に投手として出場されている先輩です。金沢商業の選手は初めて見ましたが、いい選手が多いのではないかと思います。監督さんも強気の性格ですし、これは強くなり私学を脅かす存在となってくるでしょうね。私はなぜかいつも捕手をよ~く観てしまうのですが、リードが非常によく、投手のクセや活かし方をよく把握しているな~と思いました。




星稜はチャンスはつくるものの一本が出ない。大会に入る前もこんな感じだったかなと思うので、大会では心配していませんが、もっと心の部分というか、チームの士気というか、自分たちは一番弱いんだという気持ちで、試合を想定して練習に取り組む姿勢がもっともっと必要であると感じました。

バントやピンチでの守備など細かいところの再チェックも大切でしょう。これは練習で克服していくと思うので心配なしですね。

投げる、打つ、走るなど野球に関する動作はすべて練習により精度が増していきますが、それを動かすのは全て心です。その部分をこの数日間でしっかり見つめて同じ価値観を持って一戦一戦、一日一日、試合や練習に取り組んでほしいと思います。

がんばれ星稜野球部 

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2009 10月10日 ~誕生日にて~

2009年10月15日 | 日常
10月10日はやっぱりいい天気 さすが私の誕生日だね

さてさて、今年で40回目の誕生日を迎えることができました。命に感謝、両親に感謝、自分の人生で出会った人、お世話になった人へ感謝、地球に感謝、宇宙に感謝、誕生日というのはそのような日だと思います。

ここ数年、この日に感謝するため、その感謝の原点である母親(父親は3年前に他界しているので)に誕生日プレゼントを贈りました。内容は秘密で~す。世の中の誕生日とはちょっと違うのですが、こんな考え方が私の現在の心の状態だということですかね。

40回目の節目の誕生日。
論語の中に『子曰く、われ十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲するところに従えども、矩を踰えず』とあります。
さて40歳になり自分のすすむ方向に確信が出来ているか答えは「イエス」です。鍼灸院を開院させて頂き今年の6月でまる11年が経過し、12年目を迎えさせて頂きました。師匠のおかげであり、両親のおかげであり、患者様や周囲の温かい繋がりによって、ここまで成長させて頂きました。そして、この世の中のために働ける鍼灸師という仕事を今も、そして、これからも動けなくなるまでさせて頂きたいと思っています。

しかし、もう一つ”四十にして惑っている”こと。それは結婚ですかね 師匠からも今年中にと宿題をおおせつかっているのですが…
やはり信頼が第一の私たちの仕事ですから、その基本である夫婦というものは人生において大切ですよね。やはり一緒に成長し、信頼で結びついた関係であり、しかしながら別人格であり、思い通りにならないところを切磋琢磨しながら人生を歩むことができるパートナーを得ることは、仕事のみならず人生をいろんな意味で豊かにするために重要であると感じます。

まあ、難しいことは考えずに直感でいきますかね(得意の

誕生日の青空に思いを馳せ…


澄みきった青空のように、常に誠実でありたい。
流れ行く雲のように、物事にこだわらず柔軟でありたい。
空気のように、みなに必要とされる人間でありたい。
土のように、温かくどっしりとした余裕のある心でありたい。
水のように、時に力強く、時に優しく、変化に対応する中にも芯のある態度で人生に臨んでいきたい。
そよ風のように、柔らかく、心地よく、優しく、他の人と接していきたい。
太陽のように、常に自分の中の光を忘れず、明るく、笑顔で、朗らかに、輝き続けていきたい。





青空を仰ぎながら、大自然の中に感じた”未来の自分象”を、40歳の今の心が感じたままに書いてみました。

さてさて、50歳になった時、天から与えられた使命を自覚して実践している自分を思い描きながら、一日一生で、これからもこの素晴らしい人生を歩んでいきたいと思います

私の誕生日の妄想にお付き合いいただき、
ありがとうごさいます 

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第25回 加賀・三策塾(合同学術研修会) 参加

2009年10月13日 | 鍼灸
10月4日(日)、石川県チャリティー100km歩行大会のサポート活動を終え、その足で会場である石川県立盲学校へ直行しました。これが車中が温かく何か危険なスイマ~が襲ってくるような感じで少し運転が怖かったですね。

◎日 時:平成21年10月4日(日) 午前10時~12時
◎内 容:
  ・講演会;周産期における健康管理
        ~助産師から見た周産期ケア~
       金沢医科大学看護学部 教授 落合富美江 先生

  ・鍼灸・医療最新ニュース



 司会の中田先生(右)と落合先生(左)

今月は講演会としまして、助産師の立場から落合先生に周産期における健康管理についてお話をして頂きました。妊娠した後の健康診断の内容、妊娠期の内分泌系(ホルモン)の変化、それに伴い身体に起こりうる病気、妊娠期の母体の変化、マイナートラブル(不快症状)、その発症率と頻度、妊娠期に多くみられる症状、分娩期の体調管理、産痛部位、現在の出産様式、産褥期の健康管理、その支援、などの話があり、最後の〆として周産期管理と東洋医学という内容で話して頂きました。1時間という限られた時間でしたが、情熱的に話して頂きました。
その情熱的な話であったせいで15分ほど超過してしまいました。私たちとしては様々な話を聴くことができ得した気分でした。


 落合先生 熱く語る

助産師に大切なことは「胎児の異常と正常を見極めること」であることを冒頭に強調されて話されていました。これは鍼灸師にも通じることであろうと思います。まず身体の正常な状態を知って、患者様の状態が正常な生理的状態から、何がどれだけ逸脱しているかを判断することは身体を診るときの基本ですから。

また、もう一つ強調されていたのは、妊婦さんの体重管理の問題。妊娠高血圧症候群や妊娠中の糖尿病は注意しなければいけない症状ですが、妊娠中にあまりにもダイエットしを過ぎて体重を落としすぎると、胎児に栄養がいきわたらなくなってしまいます。昔は3000g以上の赤ちゃんがほどんどでしたが、最近は、3000g以上の赤ちゃんは稀であり、3000g以下の赤ちゃんがほとんどだそうです。それに、妊娠中にダイエットをやり過ぎ、生まれてきた3000g以下の赤ちゃんのコホート研究があり、それによると、成長した時に生活習慣病にかかる割合が多いという報告もあるそうです。妊婦さんは適正な体重増加こそ大切であるということでした。

妊婦さんは生理的な体の変化により様々な不快症状が出てきます。易疲労感、全身倦怠感、強い眠気(この3つは90%以上の確率で発症)、腹部の締め付け感、頻尿など辛い症状も出てきます。これら全身性の症状やイライラなど精神性の症状にはhcGというホルモンの関与が強いということでした。また、つわり、静脈瘤、腹部・背部痛、手足のしびれ、不眠、皮膚掻痒感、おりもの、などの症状も出てきますが、これらは妊婦さんには特別の症状ではなく、起こりうる普通の状態であるということでした。このような時は鍼灸マッサージ治療が効果を発揮するんでしょうね。妊婦さんや女性の性周期や体の変化、あるいは視床下部、脳下垂体、大脳など広い視野で女性をみて診療を行えば、良好な効果を得ることができると感じました。

最後に落合先生ご自身が指圧を受けて体調管理されていることと、指圧・マッサージと助産ケアの書籍なども信用ある機関から発刊されているとのお話が紹介され、鍼灸マッサージは妊娠期から産褥期にかけての妊婦さんのケアや助産ケアに活用できる治療方法であるとのお話があり心強い言葉でした。

当院においても、不妊治療でよい結果を得られた方においても、”つわり”の治療や妊娠期におけるケアをさせて頂いている経験(私は鍼治療が主です)からも、鍼灸マッサージ治療は、妊娠期あるいは妊娠後の女性の体調管理に適しているものと感じます。

質疑応答では、私は妊婦さんを治療するにしても卵巣-子宮などホルモン系だけ考えるのではなく、視床下部-脳下垂体-大脳モノアミンなどの中枢器官を考えて診療にあたることが大切だと思うという質問をさせて頂きました。
また質問とともに、6月に行われた埼玉での(社)全日本鍼灸学会学術大会において、WHO・ユニセフによりBFH(Baby Friendlly Hospital 赤ちゃんにやさしい病院;WHO・ユニセフが世界に推奨している「母乳育児成功のための10カ条」を長期にわたり尊重し実践している病院が対象となるもので、2009年8月現在で日本には61施設の病院が認定されています)に認定されている愛媛県立中央病院の産婦人科において、産褥期の女性に鍼灸治療を行ったところ良好な結果が得られたという発表があったことをお話させて頂きました。

鍼灸マッサージ治療は、女性にやさしい、子供にやさしい治療なんですよね

講演会終了後、その他の報告事項がありました。その中で、私は先月行われた、一般社団法人 生体調整機構制御学会のシンポジウムの中、司会の黒野先生が話された「医療の現状、鍼灸師の現状(私が勝手につけた題名)」の話というか、参加報告をさせて頂きました。

世界の医療の流れ、日本の医療の現状、統合医療という医療の中での鍼灸、統合医療に関する国の取り組み、その流れを踏まえ鍼灸師は何をしなければならないかというような話をしました。詳細はブログの報告にも書いてありますのでご参照を

自分の治療方法が一定の効果があり患者に喜んでもらえばそれ勝るものはないのかもしれません。しかし、それが鍼灸のすべてだと思いこんでしまっては真実が見えなくなってしまいます。そんな人がこの業界には多いような気がします。患者に最高の鍼灸医療を行うには常に臨床現場に学び、自分以外に学ぶ向上心が必要です。まして、世界の医療の流れ、日本の医療の流れ、その中で鍼灸医療がおかれている立場、鍼灸師はどうなのか、そこに目を向けて自己研鑽している鍼灸師は日本にどれだけ存在するのでしょうか(かくいう私も日々反省です)。

統合医療という分野は、テーラーメード医療であり、患者中心の、患者個々人を尊重した国民のための医療を追求していこうとする流れです。医師や学者が中心となっていますが、その中に鍼灸医療も含まれます。この研究が進むと鍼灸医療は認められるが、鍼灸師は認められないという危機感、というより現実が「今そこにある危機」であることを認識しないと、私たちの立場が将来たいへんなことになるということです。

患者様のためにより良い鍼灸医療を提供するためには、常に向上心を持って道を追求していくことが重要です。「治ったからそれでいい」「自分さえお金が儲かればいい」では、これからは厳しい現実が待っているでしょう。最低でも鍼灸学会に入り学会に参加し、日々常に勉強し、そのような仲間が周囲にたくさんいることが大切です。鍼灸師自身が、現実を踏まえ「今」何をなすべきか。「今」どのような認識と意識をもって鍼灸医療に取り組むべきかを考える時期だと思います。

そのような話をさせて頂きました。

終了後、午後1時から4時半まで金沢市鍼灸マッサージ師会の理事会があり、充実した 楽しい 乳酸がたっぷり溜まった そんな有意義な 一日でした~

二葉鍼灸療院 田中良和 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第2回 石川県チャリティー100km歩行大会 サポート

2009年10月10日 | ボランティア活動
10月3日(土)から4日(日)にかけて、(株)オハラが主催する、石川県チャリティー100km歩行大会が行われました。石川県鍼灸マッサージ師会の事業として昨年の第1回からサポーターということで、100kmを歩く人たちに、鍼灸マッサージの施術を中心にサポートさせて頂いています。今回も行ってきましたよ

今回は、七尾市の能登食祭市場をスタートし、小松市のホテルグランティア小松エアポートがゴールという道程です。歩行参加者は200名ほどだと聞いております。

鍼灸マッサージ師会は①55km(津幡)、②70km(金沢)、③84km(白山)の中継点にそれぞれスタンバイしました。私は最終の84km地点でした。これが一日半ほどかけて100kmを歩くわけですから、中継点でのボランティア活動もそれなりの時間になるということです。


 左のテントで活動しました

①は、3日午後7時~4日午前1時、②は3日午後10時~4日午前4時。③では、4日午前1時~8時30分という言わば84km地点は徹夜ですね。それぞれ4名前後で活動させて頂きました。鍼灸マッサージは前回も皆様に好評でしたので今回も多くの方々に利用して頂きました。特に①が一番忙しかったようです。というのも①と③では距離にして約30kmの差があります。それはリタイヤする人が多いということになります。それで最初の鍼灸マッサージ活動が忙しいのです。

前回も参加させて頂きましたが、前回より皆様元気であったように感じました。前回はすご~く眠たそうな人が多かったように思いましたが、今回はほんとうにエネルギー溢れる人が多かったと感じましたね。 また、いつも感じますが、100km歩行の時だけではなく日頃から歩くようにすれば、もっと楽しく歩けると思います。歩くことは人間の基本ですからね

活動開始時(午前1時)は、やや風が強く、寒かったです。それにお月様がキレイでした。十五夜ですからね。夜空も快晴。


 ワォ~ 本日は十五夜で~す

徐々に夜が明けていく感覚を外で体験することはなかなかありませんが、すごく不思議で、幻想的な感覚です。まったく眠くなかったのも不思議ちゃんでした。おそらく後でこの徹夜のつけがまわってくるんだろうな~と頭の隅で思いながら、鍼やマッサージをしていました。

でも、利用者の方に「マッサージがあって良かった」「治療してもらえるから完歩できるのよ」「本当にありがとう!」「楽になった、足が軽くなった」「痛みなく歩けます」と言われると、疲れも吹っっっっっ飛ぶというものです。




 活動の様子

この84km地点では、私と、松邑先生、田端先生とで活動したわけですが、いつも寝ている時間に仕事をして頂いていたわけですから、本当に眠いのをこらえて頑張って頂き、感謝、感謝でした。 あっと、途中、午前5時過ぎくらいから、この100km歩行ボランティア担当の宮川先生も合流し、最後の8時半まで付き合ってもらいました お疲れ様でした~

歩行大会の実行委員さんやサポーターの方々も明るく、元気に、何かを感じながら大会を盛り上げていたように感じました。こんな機会なんてめったにありませんしね。この大会は”100km歩こう 人間ってすごい 仲間って素晴らしい 感謝、感激、感動を体感しよう”というのが本来の目的であるようです。完歩できた人も、できなかった人も、サポートした人もですよね。

参加者は皆さん、ゴールで、あるいは、そのプロセスにおいて何かを掴んだことだろうと思います。

私個人的には、ボランティア活動に参加して頂いた鍼灸マッサージ師会の仲間に感謝、鍼灸マッサージを利用して頂いた方々に感謝、運営して頂いている実行委員の方々に感謝、痛くても最後まで歩こうとする歩行者の気力に感動、徹夜しても眠くならない自分の体力に感激 というところでしょうか。

実はこの後、午前10時~12時まで、加賀・三策塾(研修会)があり、午後1時~4時半まで、金沢市鍼灸マッサージ師会の理事会が控えているのでした~
んん~まだまだ体力がありますな~(自分の体も少し労わってあげないといけませんね

今回も充実した石川県チャリティー100km歩行大会 ボランティア活動でした 

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「命」は繋がりにより活かされているもの

2009年10月09日 | 社会
日本では3万人を超える人が毎年、自殺しています。自殺未遂者はその十倍の30万人にのぼると推定されています。単純に計算すると十年で300万人です。大東亜戦争で命を失い犠牲になった人数に匹敵します。

なぜ毎年、希望と可能性に満ちた大切な「命」が失われなければいけないのでしょうか戦後、生活が豊かになった日本にあって、何が毎年多くの人々を「死」に追いやるのでしょうか

人間が「命」を授かった瞬間から、100%の確率で起こりうる未来の出来事は「死」ぬということです。生きるということは死に向かって前進していくことであると思います。現在の世の中を見回しても、病気、戦争、事故さまざまな形で自分の身に「死」というのは身近に存在すると感じます。

また、自分の意志をもって「死」を選択できるのは人間だけです。ヒトの細胞であっても、他の動物であっても全て自然の法則に則って「死」を迎えるようになっています。それらは、生のある限り一所懸命、瞬間を生き、次の世代へ自分の「命」をバトンタッチしていきます。

人間は他の動物と違い、考える力を与えられています。そのおかげで様々な地球の資源を活用し、人間が豊かに快適に生活する叡智が創造され、人類の歴史の中で積み重ねられ現在に至っているのだと思います。

話を「死」に戻すと、その考える力を与えられた動物である人間がなぜ、この世で一番大切な「命」を自分で絶つことを考えてしまうのでしょう。何か辛いことがあったり、困難が重なったり、だまされどん底に落ちた時など、「死にたい」「死ねば楽になるんでは」と思ったことは多くの人が体験していることだと思います。

さて、人が自分自身で「死」を選択しないためにはどうしたらいいのでしょうか。様々な方法があると思いますが、その一つの考え方を、下記に、お嬢さんを”神経芽細胞腫”という副腎に発生するガンにより6歳で亡くされ、深い悲しみの中、お嬢さんの「死」を自分に、または、社会に活かすことはできないかとという使命に気づかれ、それまで順調であった仕事を退職し、2005年に『いのちをバトンタッチする会』を設立され、各地で講演など「いのちの授業」を行ったり、小児ガンの支援活動などに取り組まれている鈴木中人さんの書籍から抜粋して書きます。

≪何を祈るにせよ、自然に手を合わすということは、自分を導いてくれる大いなるものがある、自分は生かされていると感じる心を誰もが持っている表れではないでしょうか。
しかし、今、手を合わせる営みが、私たちの生活の中でどんどん失われています。

ある学校では、給食のとき、「いただきます」「ごちそうさま」をすることをやめてしまいました。保護者から「給食代を自分が払っているのに、どうしてお礼を言わなければいけないのか」「手を合わせることは宗教行事だから、学校でやるべきではない」と言われたからだそうです。
魚、肉、野菜にはすべて「いのち」があります。私たちは、「いのち」をいただいて自分の「いのち」を生かしています。どんな食事にも、その食材を育ててくれた人、食事を作ってくれた人がいます。私たちは、いただく「いのち」と、そうした人たちに感謝をこめて手を合わせるのです。

別の小学校での出来事です。学校では、子どもが「いのち」を大切にする心を育ててほしいと願い、子どもが世話をしてウサギを飼っていました。ある日、ウサギが死んでしまいました。若い担任の先生が、子どもたちを集めて死んだウサギをどうするかを説明していました。たまたま校長先生が、その様子を見ていました。
若い担任の先生は言いました。「死んだウサギは腐るから、しっかりビニール袋に詰めて生ゴミの中に入れなさい。バイ菌がついているかも知れないから、捨てたら手をしっかり洗いなさい」。
校長先生は、慌てて若い担任の先生を呼び寄せて尋ねました。「どうして、「いのち」の大切さや手を合わせて天国に行ってくださいと教えないんだ!」。担任の先生は、けげんな表情で言いました。「手を合わせる?そんな宗教を学校で教えていいのですか?」。校長先生はひとことも言葉が出なかったそうです。

何かを祈るとき、思うとき、手を合わせるかどうかは、ひとりひとりの心の問題です。こうしなければいけないと押しつけることではありません。しかし、手を合わせることが、生かされているとの自覚を育んでくれます。それによって、普通に暮らすことへの感謝の心が生まれます。自分は何のために生かされているのだろうかと問いかけるとき、人は生きる意味を思い、自律の心が芽生えてくるのではないでしょうか。

また、手を合わせることは、人の心を救うことにもなるように思います。私たちは、寂しくなったり、悲しんだり、涙するときが必ずあります。そんなときは誰かに自分を支えて欲しい、救って欲しいと感じます。私は、景子の闘病中、何百回、何千回と手を合わせました。祈りは通じませんでしたが、心が救われたことを実感しました。≫

『6歳の花嫁さん~亡き娘から託された「いのちの授業」~』
                          鈴木中人 著


まず自分は自分一人で生きているのではなく、生(活)かされているということを自覚することが大切です。そこに感謝が生まれます。生きるということは感謝することの連続なのかもしれません。

私たちが食事をする時、その食事(給食)をつくってくれる人がおり、食事をするためには父母が仕事をしてお金を稼がないといけません。また、食材を売るお店があり、そのお店が仕入れにいく市場で働く人も関係します。農家の人が食材を心をこめてつくってくれるから食材が手に入ります。農家の人は畑や田圃など大地を利用し作物を作ります。そこには土や水が必要になります。またすくすくと美味しい野菜や果物が成長する、お魚が成長するには太陽の光が必要不可欠です。空気も必要です。

食事一つ考えても、私たちは自分一人で生きているのではなく、様々な人や物質と協調し助けられながら生かされていることが分かると思います。

人は繋がりの中で生きているので「孤独」なんてものは存在しません。人の「命」はお互い助け助けられ協力しながら生かされています。人はそれらに意識が向いたとき感謝の気持ちが溢れてきます。そこには自ら死を選ぶという選択はありません。人が自ら死を選ぶなら、その繋がり全てを断ち切ることになります。そうすればその繋がりに関与していた人すべて、自殺した人と同じくらい、それ以上に、悲しみや、辛さ、苦しみを味わうことになるのだと思います。

自分の「命」は、様々な繋がりにより生かされていることに気づき、感謝することができれば、そのような心を持つ人がたくさんになり、日本の空気が感謝の心で充満されれば、きっと自殺する人も、辛い思いをする人も減ってくるでしょうね 

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

妊娠中の鍼灸治療

2009年10月07日 | 東洋医学研究所 コラム
東洋医学研究所のコラムが更新されました

~妊娠中の鍼灸治療~ 

   明生鍼灸院 院長  鈴木裕明 先生


『妊娠中の鍼灸治療』 研究所コラムはこちらをクリック!

今月の研究所コラムの担当は、鈴木裕明 先生です。今回のコラムの内容もそうですが鈴木先生の専門は不妊症の鍼灸治療です。名古屋市の瑞穂区に本院をかまえ、熱田区金山分院、竹内病院トヨタ不妊センター内にも鍼灸ルームを設け、西洋医学と連携して不妊に悩む女性のために日々診療、研究をされています。

お弟子さんも多くおり、3施設で得られた不妊症または不育症の患者さんのデータを、臨床能力を高め、多くの女性に幸せを掴んで頂くために、全日本鍼灸学会や日本生殖医学会などで研究発表を長年、継続されています。その不妊症にかける情熱は素晴らしいことであるし、私も日々臨床の中で参考にさせて頂いております。

私の治療院にも不妊症の患者様が比較的多くご来院されています。高度生殖器医療では不妊症の妊娠率は3割から4割です。患者様によって体の状態が違いますので一概には言えませんが、鍼灸治療を行い全身を調整することによって、女性周期に関わる卵巣、子宮、視床下部、脳下垂体などホルモン系や自律神経系あるいは、免疫系の調整や、末梢(女性器)と中枢(脳)フィードバックシステムなど生体制御機構が調整され、妊娠しやすいからだづくりができるのではないかと考えます。高度生殖器医療による治療の妊娠率を高めることにもつながるのではないかと思います。

また、今回の「妊娠中の鍼灸治療」ですが、当院でも不妊治療が良好な結果をうみ、妊娠した方に関してもできるかぎり妊娠初期(4・5か月)くらいまでは定期的にサポートするように心がけています。妊娠したら、次は「お腹の中の子が成長していくのだろうか?」「無事出産できるのだろうか??」など不安が常についてまわるようです。コラムでも紹介されている妊娠中の生理的変化に関しても自然な変化なのですが気になることもあります。そんな時、鍼灸治療を行っていると安心感とともに、生理的に逸脱しないように体調を整えていけるのです

当院に不妊治療で通院されていた患者様が、今年の7月初旬に出産されました。その方も妊娠後は初期のあいだ定期的に通院されていました。同じく来年の2月に出産予定の患者様も”つわり”が少々ひどかったりということで治療させて頂いておりました。

コラムには、妊娠の経過、子宮の変化、妊娠の生理的変化、妊娠中のトラブルなどについて書かれています。その中で「つわり」は鍼灸治療でのコントロールは有効的であると書かれています。

そして、鈴木先生のところで多くの不妊症あるいは、妊娠中の妊婦さんのケアを行っている経験とデータから、鍼灸治療を多く受けた方たちのほうが妊娠中のトラブルの発生率が有意に低いことを示されています。

鍼灸治療は、不妊、妊娠中、妊娠後、月経障害、更年期症候群など女性のライフサイクル全般にご活用して頂ける治療方法です。

どうぞ、コラムをご一読くださいませ 

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベリーダンス&トルコ料理

2009年10月02日 | 日常
9月27日(日)、星稜高校野球部の秋季大会 準決勝を観戦。その後、選手のケアを行い、ゆっくりしようかと思いきや、同僚のM先生に数日前から誘われていたのを思い出しました。

M先生行きつけのバーにて、「トルコ料理を食べながらベリーダンスを堪能する」というイベントがあり、それに行かないかということでした。私もこの店には最近よく寄らせてもらうことがあるのと、”ベリーダンス”という響きに反応しイベントに参加したのでした~

ベリーダンスを生で観るのは初めてやし~楽しみやわ~
って、態度は平静、心はワクワク弾んでいるという感じでお店に行ったのでした。

まずは、トルコ料理のメニューは
○ターヒンリ・タントラ
 胡麻カレーペーストのカナッペにチーズを添えて
○チョバン・サラタス
 オリーブオイルと塩で仕上げた羊飼い風サラダ
○シガラポレック
 トルコ風チーズの春巻き
○コンソメスープ
○テシュヒエリ・ドマテスリ・ピラフ
 パスタとトマトで仕上げてみました!
○テキルダー・キョテフ
 ヨーグルトソース添えトルコ風ハンバーグ
○洋ナシのコンポ―ト

ドリンクは、カッパドギア・レッド(ワイン)

フランス料理、中華料理と並んで世界三大料理の一つであるトルコ料理を味わいましたが、なかなか日本人にも合うと思いましたね。以前食べたことがあった…かもしれませんが、まあ、初体験ということにしておきましょう

料理のほうは、なかなか、おいしゅうございました。

こちらも初体験のベリーダンスですが、こちらもよかったですね。何がと言われれば、言葉で表現できないけど脳が喜んでましたね。女性の曲線美、やわらかい色気というか、観ていてすごく惹きつけられるものを感じましたよ


 んん~何とも言えませ~ん


 後ろ姿で、顔は右上を向いておりま~す


衣装は写真のような感じです。これも良かったですね~。脳が喜んでました~


 ワンダフォ~

でも、やっぱり動きが美しく、素晴らしかったですね。お腹は波打つし、上半身と下半身がちぎれるんじゃないか(自分の体におきかえてみて)というくらい対角線に動くし、胸郭も訓練しだいであれだけ動くんだな~と感心したのでした。

それに、4人演技を披露されたのですが、上手な人ほど股関節と肩関節が非常に柔らかく可動範囲いっぱいに使われていました。また、表面の筋肉は力が抜け、関節を支える深部の筋肉が柔軟に、かつ、伸張反射を利用しているのかなと思いましたが軸がしっかりあると感じる動きでした。であるから~踊りのキレの中に、女性らしいまるみを帯びた妖艶な美しさも出ているんだろうな~なんてことを思いながら観ていました。

M先生とは、「あの子がタイプだね」「僕は三番目に踊った人だな」なんて関係のないことも話していたんですがね でも、やっぱり仕事が仕事なんで、ある面ではそんな風に観てしまうんですよね。職業病です

終わった後も、少しM先生と、仕事のことや、こんなとこ、あんなことなど楽しく話し帰路についたのでした。

一日中、活動しまくり疲れましたが、何か得したことが多い、感性が磨けたような、脳が健康になったような、そんな一日でしたとさ。

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする