アフガニスタンで、パキスタンで、イラクで、世界で「今」も権力を持つ人たちが行う戦争や、紛争で傷つけられている人たちがたくさんいます。日本でもそのことは報道されています。
世界に目を向けると、日本という国は何と幸せな国だと感じます。自分の周囲の幸せを感じ心に余裕を持ち、そして世界に目を向けて、もう一度自分の周囲を見回してください。本当に日本は恵まれているのです。
≪バングラディッシュで見てきた現実の中で自分の人生に最も影響を与えたものは、明日に向かって必死に生きる人たちの姿だった。
食べ物が十分でない、きれいな服もない、家族もいない、約束された将来もない。そして生活はいつも政治により阻害され、きれいな水を飲むにも何キロも歩かなければならない。そんな人たちが毎日必死で生きていた。
ただただ生きるために、生きていた。
そんな姿を毎日見ていたら、バングラディッシュの人が自分に問いかけているような気がした。
「君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?」って。
自分は一体何をしてきたんだ。他人と比べて一番になるなんてそんなちっぽけなことに全力を注ぎ、泣いたり笑ったり。こんな幸運な星の下に生まれておいて、周りを気にして自分ができることにも挑戦せず、したいことも我慢して、色んな制約条件を自分自身の中だけでつくり出し、自分の心の声から無意識に耳をそむけ、時間と共に流れていく。
バングラディッシュのみんなに比べて山ほど選択肢が広がっている私の人生の中、自分が彼らにできることはなんだろう。それは、まず自分自身が信じる道を生きることだった。
他人にどう思われようが、他人にどう見られ評価されようが、たとえ裸になってでも自分が信じた道を歩く。それがバングラディッシュのみんなが教えてくれたことに対する私なりの答えだ。
この本を読んでくださった読者の方の一人でも、私の心に聞こえたバングラディッシュの人の言葉が届けばいいなと思う。
自分自身が本気でやりたいこと。それが途上国で「かわいいバッグをつくる」ことだった。目の前には、たくさんの壁がある。周りが全部敵に見えることもあるし、いつも泣いてばかり。しかし、泣いた後に思う。失敗したって、転んだって、すべてを失ったって、また私は裸になればいい。そして、今日もバングラディッシュのみんなが私に問いかける。
「君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?」≫
『裸でも生きる』~25歳起業家の号泣戦記~
山口絵理子 著
山口さんは、波瀾の学生時代を過ごし、ワシントンの国際機関で途上国支援の仕事につくが、そこで矛盾を感じ単身、アジアの最貧国であるバングラディッシュにわたり現実を目の当たりしました。バングラディッシュで日本人初の大学院生にもなりました。
そこで、暮らして思ったことは”この国の人たちに必要なのは施しではなく、先進国との対等な経済活動なんだ”ということを実感したそうです。そして有言実行。23歳でこの理念のもとバングラディッシュの特産であるジュートに目をつけ、それを使って世界の人たちが欲しがるような「かわいいバッグをつくろう」と23歳の時に起業を決意します。その後、高品質バッグを現地で生産し輸入販売する「(株)マザーハウス」を設立し、あらゆる苦難を乗り越えビジネスを軌道にのせました。
山口さんは私と一回り年齢が離れているのですが、彼女の信念と情熱、そして諦めない根性、行動力、貧しい人たちが自律できるように、喜べるような、誇りにできるような仕事(システム)をつくるために努力する献身の心など、あらゆる面で脱帽です。世の中、素晴らしい人間というのは年齢ではありませんね。
何を見て生活しているのか、何と比べて悩んでいるのか、何を考えて悲観しているのか、本当に自分の周囲には幸せはないのか、それぞれが違う立場にありますし、日本でも貧富の差はあります。しかし、世界と比べると日本は物事の観方、考え方、捉え方など違う角度から視て、チャンスという尻尾に気づきさえすれば、いくらでも自分の力で道をつくることができる環境にあると思います。
あとは、自分自身の自覚と勇気と信念を煥発するだけでしょう
チャンスはどこにでもあります。ただ五感で第六感で感じるか感じないか、心がオープンになっているかいないか、困難を次への試練だと捉えることができるかできないか、なのでしょう
誰にでも同等の可能性が内在しているのですから
二葉鍼灸療院 田中良和
世界に目を向けると、日本という国は何と幸せな国だと感じます。自分の周囲の幸せを感じ心に余裕を持ち、そして世界に目を向けて、もう一度自分の周囲を見回してください。本当に日本は恵まれているのです。
≪バングラディッシュで見てきた現実の中で自分の人生に最も影響を与えたものは、明日に向かって必死に生きる人たちの姿だった。
食べ物が十分でない、きれいな服もない、家族もいない、約束された将来もない。そして生活はいつも政治により阻害され、きれいな水を飲むにも何キロも歩かなければならない。そんな人たちが毎日必死で生きていた。
ただただ生きるために、生きていた。
そんな姿を毎日見ていたら、バングラディッシュの人が自分に問いかけているような気がした。
「君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?」って。
自分は一体何をしてきたんだ。他人と比べて一番になるなんてそんなちっぽけなことに全力を注ぎ、泣いたり笑ったり。こんな幸運な星の下に生まれておいて、周りを気にして自分ができることにも挑戦せず、したいことも我慢して、色んな制約条件を自分自身の中だけでつくり出し、自分の心の声から無意識に耳をそむけ、時間と共に流れていく。
バングラディッシュのみんなに比べて山ほど選択肢が広がっている私の人生の中、自分が彼らにできることはなんだろう。それは、まず自分自身が信じる道を生きることだった。
他人にどう思われようが、他人にどう見られ評価されようが、たとえ裸になってでも自分が信じた道を歩く。それがバングラディッシュのみんなが教えてくれたことに対する私なりの答えだ。
この本を読んでくださった読者の方の一人でも、私の心に聞こえたバングラディッシュの人の言葉が届けばいいなと思う。
自分自身が本気でやりたいこと。それが途上国で「かわいいバッグをつくる」ことだった。目の前には、たくさんの壁がある。周りが全部敵に見えることもあるし、いつも泣いてばかり。しかし、泣いた後に思う。失敗したって、転んだって、すべてを失ったって、また私は裸になればいい。そして、今日もバングラディッシュのみんなが私に問いかける。
「君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?」≫
『裸でも生きる』~25歳起業家の号泣戦記~
山口絵理子 著
山口さんは、波瀾の学生時代を過ごし、ワシントンの国際機関で途上国支援の仕事につくが、そこで矛盾を感じ単身、アジアの最貧国であるバングラディッシュにわたり現実を目の当たりしました。バングラディッシュで日本人初の大学院生にもなりました。
そこで、暮らして思ったことは”この国の人たちに必要なのは施しではなく、先進国との対等な経済活動なんだ”ということを実感したそうです。そして有言実行。23歳でこの理念のもとバングラディッシュの特産であるジュートに目をつけ、それを使って世界の人たちが欲しがるような「かわいいバッグをつくろう」と23歳の時に起業を決意します。その後、高品質バッグを現地で生産し輸入販売する「(株)マザーハウス」を設立し、あらゆる苦難を乗り越えビジネスを軌道にのせました。
山口さんは私と一回り年齢が離れているのですが、彼女の信念と情熱、そして諦めない根性、行動力、貧しい人たちが自律できるように、喜べるような、誇りにできるような仕事(システム)をつくるために努力する献身の心など、あらゆる面で脱帽です。世の中、素晴らしい人間というのは年齢ではありませんね。
何を見て生活しているのか、何と比べて悩んでいるのか、何を考えて悲観しているのか、本当に自分の周囲には幸せはないのか、それぞれが違う立場にありますし、日本でも貧富の差はあります。しかし、世界と比べると日本は物事の観方、考え方、捉え方など違う角度から視て、チャンスという尻尾に気づきさえすれば、いくらでも自分の力で道をつくることができる環境にあると思います。
あとは、自分自身の自覚と勇気と信念を煥発するだけでしょう
チャンスはどこにでもあります。ただ五感で第六感で感じるか感じないか、心がオープンになっているかいないか、困難を次への試練だと捉えることができるかできないか、なのでしょう
誰にでも同等の可能性が内在しているのですから
二葉鍼灸療院 田中良和