二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

第96回全国高校野球選手権大会(2014夏の甲子園大会) トレーナー活動回想録 1

2014年11月29日 | 高校野球

やっとブログを書ける時間ができてきましたので、2014年、熱く燃えた夏を振り返って、トレーナー活動を回想録という形で書いておきたいと思います

2014夏が終わり、星稜高校野球部が新チームになっての秋の石川県大会では準優勝。北信越大会へ進んでの戦いでは、1回戦で富山工業には勝利したものの、2回戦で新潟の中越高校に敗戦 来春の甲子園出場はなくなりました

が、悪いことばかりではなく、甲子園で活躍したエースの岩下大輝君が、千葉ロッテマリーンズドラフト3位で指名されました 3年間の努力が実り、彼は次のステップへ駆けあがっていきました。プロでの彼の活躍を期待したいと思います

 

あの劇的な奇蹟の逆転ゲームが繰り広げられた2014夏の甲子園予選 石川県大会の決勝戦・・・

興奮冷めやらぬうちに、すぐに次の準備が始まりました。
星稜高校野球部トレーナーとして甲子園へ帯同のための準備です。患者さまには前もって「星稜高校野球部が甲子園出場を決めたら、10日ほどお休みします」と言ってありました。抽選会が終わって試合日程をみて休診日をお知らせしないといけません(嬉しい悩み)。

8月6日(水)  第96回全国高校野球選手権大会組み合わせ抽選

 大会第2日目(8月10日) 第2試合  星稜  静岡 に決定

これでトレーナー活動日程が決定。1回戦に向け、甲子園開幕の前日8月8日(金)の午後3時まで治療院で診療を行い、その後、車で大阪へ向かいました。その後は試合の結果に応じて決めていくという形をとりました。星稜高校野球部に帯同している間、心配な症状の患者さまなど気がかりな患者さまが多かったのですが、後ろ髪を引かれる思いで大阪へ向かわせていただきました。この場をお借りして再度、御協力いただきました患者さま、ありがとうございました

8月8日(金)、午後3時30分に金沢を出発はしましたが、折しもこの日は台風が日本へ接近しており、上陸もありうるというお天気状況でした。自然現象や天気には人は従わざるを得ません。 しかし、甲子園は予定通り行われるのだろうかと心配になりました。
なんせ、大阪到着まで、ワイパー全開が3回ほどありました おそろしいほどの強さの雨が降り、自然の雨で洗車してもらった感じでした

案の定、台風は日本列島に上陸  風よりも強い雨をともなって日本列島を縦断していきました。そりゃ~もう大阪はバッチリ進路となっておりましたので、やや怖さを感じるほどの雨となりました。

8月9日(土)に予定されていた第96回全国高校野球選手権大会の開会式は2日間、順延されました。開会式から2日間順延となったのは大会が始まって初めてだそうです。

さて、トレーナー活動ですが、選手とともに寝泊まりし、選手とともに起床から就寝まで行動を共にします。練習にも一緒に帯同し選手の動きを観て、食事もいっしょに摂ります。そして選手の休憩時間が私の仕事の時間となります

   トレーナールーム&私の寝室

雨で2日間順延したため、練習場の確保もたいへんになります。選手のモチベーションを上手く調整するためには練習時間やメニューの工夫も必要となります。そのあたりは監督、コーチ等スタッフはよく考えて練習していました。

    

選手みんなで大阪空港 ウォーキング 宿舎が大阪空港のすぐそばだったので、お客様の邪魔にならないように約1時間のウォーキング。私も一緒に歩きましたが、最近、運動不足だったので、結構いい運動になりました

         

午後からは奈良県生駒市にある近畿大学の室内練習場で練習でした。

8月10日(日)は調度、台風が大阪を通過していました。
すご~く強い雨でした。こんな雨はあまり体験したことがないかもしれません。なんせ石川県は自然災害が少なく、台風の影響もあまりないからです。雷はすごいですけど  下は練習を行った大阪ガスの室内練習場です。

  

      大阪ガスさんの室内練習場

台風の影響による雨で大阪ガスさんの陸上競技場は湖状態になっていました

それでも練習できるということは有難かったです。

8月11日:第96回全国高校野球選手権大会 開会式です

やっぱり何度来ても甲子園は最高ですね そしてワクワクします

ファンファーレとともに選手が入場です いつ聞いても、いつ観ても、そして球場で雰囲気と空気を感じるとなおさら鳥肌が立ちます そして、感動です 石川県50校のぶんも甲子園で代表として恥じないような試合を行うための大事な一歩です。

 石川県代表 星稜高等学校~

アナウンスがあるとひときわ大きな拍手をお客さんからいただきました やっぱ嬉しいですね。
入場行進で選手が待機しているときも「星稜頑張れ」「応援してるよ」と観客の皆様から声援をいただいたということを後から選手に聞きました。有難いですね

   

やっぱり感動しますね。いい行進でした。気持ちが入っていました

そして1列になってからも最後まできちっと行進していました。とかく勝負事ですから勝つことに焦点がいきがちですが、細かいけれどもこのような行動というか、動作というか、行動や態度には全て人間の心が現れると思います。これは野球に限らずです。
星稜高校では、このような人間性の教えを厳しくしています。野球選手と言っても社会の一員ですからね。彼らの行進は昨年よりさらにいい行進だったと思います。

今年は18名全員で入場行進ができましたしね(昨年は一人、熱中症でダウンし入場行進できませんでした…が、今年はしっかりと開会式に参加できましたとさ 

 出場全校が揃ってバックスクリーンからバックネットに向かって進んでくる時が圧巻です

選手宣誓は、作新学院高校(栃木代表) 主将 中村幸一郎 君 

  

開会式が終了し、早くも気持ちを入れ替え明日の試合へ向けての練習へ出発です

              最後はキレイにグランド整備

午後からの練習は、伊丹スポーツセンターの野球場が割り当てでした。2日ぶりの土の上での練習でした。気温もそんなに暑くなく、ちょうどいい天候でした。明日の試合に向け最終調整です。

いい動きをしていました。また、ここまで大きな怪我もなく体調も順調に来ています。明日に期待を持たせる感じの練習内容でフィニッシュしていました。笑顔も多かったです。なんせ「必笑」ですからね

私は、練習からホテルへ帰り、夕食&ミーティングまで、そして、就寝までと、私の方もトレーナーとして心身の最終調整のお仕事です

明日の初戦、静岡高校は星稜と良く似たチームカラーで、メキメキと力を付けている伝統校です。東海大会でも好成績をおさめているので、前評判では”静岡が有利”という声が多かったように思います。

しかし、今年の星稜は一味違うんです 野球はやってみないと分からない。選手たちの心身の状態をみると明日はいい試合をしてくれるんじゃないかな~と想像し、また、私の甲子園初勝利もお願いしま~すとの思いで(2005春、2007夏、2013夏と甲子園へ帯同しましが、いずれも初戦敗退でした)いました。

選手へのトレーナー活動も就寝時間ギリギリで終了。すべての体力を注ぎこみベッドへ倒れ込み、勝ちゲームをイメージしながら夢の世界に入っていった私でした

パート2は、初戦の 静岡戦から次の試合までを書いていきたいと思います

    二葉鍼灸療院 田中良和

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天国と地獄は本当にあるのか?

2014年11月14日 | 言葉のちから 心のちから

またまた、久しぶりのブログ更新です。

バタバタしておりまして、星稜高校野球部 秋の北信越大会、それを遡ること第96回全国高校野球選手権大会のトレーナー活動報告がなかなかできないでいます。今月、少し落ち着ける時に書きたいと思います。

さて、昨日、金沢では霰が断続的に降り夜にかけて冷え込んできました

こんな時は患者さまも若干、足が遠のきます。

しか~し、こんな時がチャンス到来。山積みにしてある本の中から、さっと取って少しの読書の時間を楽しみました

その本に、こんなことが書かれていました。

    

むかし、若い雲水があるご老師に、「地獄、極楽というものは本当にあるのでしょうか」と尋ねたというのです。

その雲水は問います。「地獄というのは閻魔大王や怖い鬼がいて、人が現世で侵した悪業の報いを受ける怖いとこだと言います。一方、極楽は大変素晴らしく美しい所だと子供のころから聞かされてきました。果たして、そんなものが本当にあるのでしょうか。?」

ご老師はすかさず、「うむ、確かにある」 と答えます。

雲水が、「どんなところなのですか、地獄と極楽というのは」 と聞きます。

するとご老師は静かに語り始めたそうです。

                

実は、地獄も極楽もちっとも変わらない。少し見ただけでは同じような場所なのだ。けれども、そこに住む人たちの心がまったく違う。

たとえば、おいしい釜揚げうどんが地獄にも、極楽にもある。それぞれ大きな釜があって、お湯がぐつぐつ煮たっている。うどんを湯がいているその大きな鍋の周りを、腹をすかした者たちが10人も20人も取り巻いている。手には、つけ汁のお椀と1メートルもある長い箸を持っている。

ここから先が天国と地獄ではまったく違うのだ

地獄では、みんなが我先に争って箸を突っ込む。何とかうどんをつかむことはできるのだけれども、箸が1メートルもあるものだから手元のつけ汁のお椀にまで持ってくることができないし、当然、食べることもできない。

そうこうするうちに、向こう側にいるものが、箸の先に引っかかっているうどんを横取りしようとするので、「それは俺のもんだぞ食うな」と怒り、相手を箸で叩き、突く。

すると、「何をこの野郎」と相手も突き返してくる。

そんなことがそこらじゅうで始まって、うどんは鍋から飛び散ってしまって、誰も一本も食べられずに、殴り合いのケンカが始まってしまい、阿鼻叫喚の絵図と化してしまう。

それが地獄なのである。

では、極楽というのはどうなっているのか。

極楽にいる者は皆、利他の心、他人を思いやる美しい心を持っている。1メートルの箸でうどんをつかんだら、釜の向こう側の人のつけ汁のお椀につけて、「さあ、あなたから先にどうぞ」といって食べさせてあげる。

すると、今度は向こう側の人が同じように自分に食べさせてくれる。1本たりともうどんを無駄にすることなく、みんながお腹いっぱいに食べることができる。

つまり、地獄と極楽は確かにあるが、それは人の心の有り様がそれらを作りだすのだよ。 

              

ご老子は若い雲水に話して聞かせたということです。

     『人生の王道~西郷南州の教えに学ぶ~』  稲盛和夫 著より

    

今、自分が生きている人生の中で、どうしたら極楽になれるのか、どのような心で臨めば極楽となるのか、そんなことがこのお話の中に表現されているのかなと思います。その逆も

地獄絵図のくだりは何だか現代社会の一面を見透かされているような感じもします

人生は1回きりですが、生まれてから死を迎えるまでに、心の中に、また実生活の中で極楽を感じるには、欲望は必要だと思いますが、過度の欲望や自分さえ良ければいいという心はできるだけ少なくし、周囲の人を思いやり、利他の心を生活の中で実践していくことが大切なんでしょうね

この人生での行いが、魂がもといた場所に帰る旅(死)を迎えた時に、再び、その道中が「地獄」となるか「極楽・天国」となるか、再び魂が生まれ変わるまでの試練のレベルを決定するのかもしれませんね。

私の師匠は昭和5年生まれです。子供のころの話をしていただいたことがあったのですが、昔は、地獄の絵を見せて、「悪い事ばかり行って、反省しないと、みなこんな場所に行くんだぞ」と、大人から教えられたそうです 今はそんなことする親もいないでしょうし、地獄・極楽なんで話題にもならないかも・・・

私は、西郷隆盛さんや松下幸之助さん、稲盛和夫さん、中村天風さんなど実践哲学をもって世の中に貢献されてきた人物の本をよく読ませていただきますし、すごく好きです。感動します。

また、この本の中にも書かれていますが、書を読んでも実践しなければ、それは何の役にも立たないと書かれています。

あの世へ行ってからではなく、この世で”人生の極楽”を実践していきたいと思いま~す

 

     二葉鍼灸療院 田中良和

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