二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

本庶 佑さんのノーベル生理学・医学賞 受賞

2018年10月05日 | 社会

 台風が週末ごとに日本を縦断する平成30年の秋です。

 お腹いっぱいで~す

 気温や気圧の変化で皆様、体調を崩されていませんか

 何か気になる症状、急に発症した症状がありましたら、二葉鍼灸療院へいつでもご相談ください。お待ちしております

 星稜高校野球部トレーナー活動記に関しては、なかなか書けませんが、北信越地区高校野球大会が始まる前に一気に書かせていただきます。

 

 本庶 佑(ほんじ たすく)さんが、ノーベル医学・生理学賞を受賞されました。

 素晴らしい研究だと思います。

 新聞の記事に書かれていた本庶さんの経歴をみていると、お父様と黄熱病研究で知られる 野口英世さん に憧れて医師を志し、大学医学部で目にした生物学者の一言で臨床医ではなく、研究の道に進んだとありました。

 何がきっかけや引き金になるかは分かりませんが、目標や夢を目指して一所懸命やっていると、いろんな道へ進む出会いがあるのだと思います。それを感じ、どう行動するかは自分の直感や、もしかしたら自分ではどうすることもできない大いなる力を受け取っているのかもしれないな~なんて思いました。

 

 その新聞記事の中で、なるほど~というワードがいくつかあり自分の学びとなりましたので記しておきたいと思います。

 

 「科学は多数決ではない。既存の概念を覆す少数派の中からこそ新しい成果が生まれる」

 

 本庶さんの信念であるとのこと。何だか分かりませんが勇気づけられる言葉です。

 私の師匠は鍼灸医学解明のため、再現性や科学性を50年からの臨床や研究の中で多く集積、実践をされました。

 奈良時代に伝来した鍼灸は約1400年、いろいろな形はあるにせよ現代に継承されてきている、そして、各症状に効果を出し喜ばれています。NHKで放映されてきたように、科学的にもその一端を証明されてきています。

 また医療機関との連携で患者中心の医療に貢献したり、米国では軍事病院にはすべての施設で鍼治療ができるようになっています。

 科学的ではない、エビデンスがないと言われていますが、その研究や実績の集積に努力もしてきている。先輩方の努力により医療の一端を担う国家資格として位置付けていただきました。

 古典医学を科学的に発展していない人々が書いたなどと理解することは大きな誤解で、いろんな記述を見ると現代科学が何千年も前の人々の叡智に追い付いてきているのではないかということも多くあるかと感じます。

 分子や原子、素粒子など物質を細かく追求していけばしていくほど全体性(宇宙)に繋がっていくのだと感じます。そして宇宙の中に地球があり、その中でヒトは生かされている・・・まさしく東洋哲学に繋がっていきます。

 

 「”知りたいという好奇心”と”簡単に信じない”ことがモットー」

 

 私たちの仕事にも通じる大事なことだと思います。

 世の中、自分の知らないことのほうが多いです。こと患者さんの状態を良好に改善する、健康に導くという私たちの鍼灸という仕事は分からないことだらけです。=勉強することがた~くさんあるということです。

 「この患者さんの、この症状を改善するには、どうしたら良いか?どんな治療がいいのか?」

 「この治療方法で良かったのか?違う経穴(つぼ)のほうが効果があったかもしれない」

 などなど、患者さんを患者さんではなく健康人に戻すために、ない頭をひねるわけです(私の場合です)。だから、引き出しはたくさんあった方がいいし、常に、「その他には」「これで良かったか」という振り返りをするわけです。

 過信になっていいけませんが自信を持つことは大事です。より良い鍼灸を後世に伝えていくために、約1400年の間、日本人の健康を担ってきた医療の一つである鍼灸をやらせてもらっているという自負とともに、”その好奇心””疑問”は常に大切な心の在り方だと思っています。

 

 ”肺がんの患者から「最後のラウンドだと思っていたが、あんたの薬のおかげで、また良くなってゴルフができる」と言われたエピソードに

 「何の賞をもらうより、それで十分だと思っています」

 

 これに尽きると思います。

 鍼灸に限らず仕事をするって、こういうことかなと感じます。世の中に貢献するということです。臨床医のような研究者だなと記事を読んでいて思いました。

 がんを治してあげたい 幸せな人生を送ってほしい 少しでも症状を緩和したい 目的や方法や環境は違えど、世の中のために医療や科学という分野で貢献したいという方向性は、私たちの道にも通じるところがあります。

 

 免疫療法はこれからまだ発展する分野のようですが、本庶さんの研究から生まれた”がん治療薬「オプシーボ」”も免疫のほんの一側面を標的としたものであり、さまざまな問題も抱えています。が、着実に今まで分からなかったことが分かるようになってきたということは事実ですね。

 

 ノーベル賞の創設者”アルフレッド・ノーベル”は科学者であり発明家です。多くの特許を取得していました。その中でも有名であり、彼の資産を生み財を築いたものに「ダイナマイト」があります。

 委細は分かりませんが、建設用・採掘用の爆薬として不安定であったニトログリセンを使った爆薬に珪藻土を使用することで安定化に成功し「ダイナマイト」が生まれたようです。彼は工業を発展させて、戦争を終わらせようとしたという話もあります。

 私には分かりませんが、良心から生まれた発明も、後世において悪用されれば、世の中には害となったり勘違いされてしまうのだと思います。

 ノーベルは、「人類のために最大たる貢献をした人々に分配されるものとする」として、この賞の創設のため莫大な資金を提供しました。

 

 本庶さんのノーベル生理学・医学賞の受賞にあたり、本庶さんの記事を読んで清涼な気持から感じたことを書かせていただきました。

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

   二葉鍼灸療院 田中良和

コメント (4)
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