ソウルで途中下車

日本からの直行便のないカンボジアを訪問するためには、どこかで乗り継ぎをしなければなりません。これまでの里帰りではバンコク経由が多かったのですが、今回はなんとなく胸騒ぎがしたのと気分転換で、バンコクではなくソウル経由にしてみました。バンコクは今、非常事態宣言だそうで、結果的にソウルで正解でした。妻と娘は初めてなので、せっかくだからソウルで途中下車してみようということで、ソウルで２泊して観光しました。
北朝鮮が南侵のために掘ったトンネルなど、分断国家の生々しい現実を見たり、美味しい韓国料理を楽しんできました。妻と娘は辛いものが苦手ですが、鶏一匹まるまる使う参鶏湯（サムゲタン）は特に美味しくいただきました。

４年３か月ぶりの里帰り

先週は１週間、教室を閉めてカンボジアへ里帰りをしていました。
私たち家族の場合、滞在中にやることと言ったら、もっぱら親族・知人訪問とお墓参りくらいです。カンボジアから戻って13年。何年か毎の里帰りでも、それなりに街並みや人々の暮らしには変化を感じていましたが、今回は特にぶったまげました。
見たことのないような高層ビルがそこら中に立ち並んで、今さらなる建設ラッシュが続いています。多くの人が液晶画面のタッチパネル式携帯電話を持っている。洒落たレストランや商店が多くのカンボジア人で賑わっている。ちょうど1960年代、高度成長期の頃の日本の雰囲気なのではないかと思います。明日は今日よりも良い暮らしが待っていると信じることのできる日々。そこに生きる人々の表情のなんと明るいことでしょうか。
貧富の差は広がったにせよ、内戦に疲弊していた20年前の姿を知る者にとっては、胸の熱くなるような５日間の滞在でした。