年のせいで涙腺が弱くなってきたこともあるでしょうが、この本には涙が止まりませんでした。タイトルは『たった一人の生還』。実話なのにどうにも記憶がないなと思ったら、私が日本にいなかった1992年の出来事でした。
6人の仲間と共に出場したヨットレースで乗り込んだヨットが転覆し、小さな救命ボートでの漂流生活が始まります。口にするのは1日にビスケット1枚。たった1枚を仲間みんなで分け合って食べる。飲料水も無くなっていく。ついには仲間が死んでいき海に見送る。そして幻覚や幻聴が出てくる。最後にたった一人で救出されるまでの27日間の描写も凄まじいけれど、後日、死んだ仲間の遺族を訪ねて歩くくだりでは、遺族の優しさに胸を打たれて涙なしには読めません。
先日の読売新聞には、自分の周りに気持ちが落ち込んで元気のない人がいたらこの本をプレゼントすることにしているという男性のお話が出ていましたが、なるほど自分がそうなったら読み返してみたい本でした。
6人の仲間と共に出場したヨットレースで乗り込んだヨットが転覆し、小さな救命ボートでの漂流生活が始まります。口にするのは1日にビスケット1枚。たった1枚を仲間みんなで分け合って食べる。飲料水も無くなっていく。ついには仲間が死んでいき海に見送る。そして幻覚や幻聴が出てくる。最後にたった一人で救出されるまでの27日間の描写も凄まじいけれど、後日、死んだ仲間の遺族を訪ねて歩くくだりでは、遺族の優しさに胸を打たれて涙なしには読めません。
先日の読売新聞には、自分の周りに気持ちが落ち込んで元気のない人がいたらこの本をプレゼントすることにしているという男性のお話が出ていましたが、なるほど自分がそうなったら読み返してみたい本でした。