アンナプルナ山群を展望するラムコットの丘へのハイキイグを楽しんだ翌日は、ポカラ市内で
古い商店街が残るオールドバザールを見学しました。
オールドバザールというからには、かなり賑やかな所を想像していたのですが、全く違っていました。
昔、繁栄したバザールは別の地域に移動し繁盛を続けているものの、現在、ここで営業を続けている店は
僅か数件で、建物は「歴史的建造物」として保存されているようです。
チベットとの交易が行われ、シェルパ族など山の民族相手のネワール族の商人達で賑わった往時の面影は
最早、ここにはありません。
窓枠に施された繊細な木彫はカトマンズ盆地に見られるネワール様式に酷似しています。
オールドバザールにほど近い丘にあるヒンドゥ・バシニ寺院です。これはその中央にある
ドゥルーガー(殺戮の神)を祀る祠堂、ここで鶏や山羊の生贄が奉げられるそうですが、最近は
残酷な風習という批判から、市場で買った鶏などの食肉を供物として供える人もいるそうです。
この寺では、他にヴィシュヌ神(創造の神)とクリシュナ神(ヴィシュヌ神の化身)を祀っています。
この寺の修行僧はあどけなさの残る12歳の少年でした。
好きな女の子はいるのか?との質問には少し照れていましたが、ヒンドゥ教の僧侶の場合は
結婚が許されているとのことでした。(仏教僧の場合は還俗しない限り結婚はできません。)