スワヤンブナートはカトマンズの中心部から西へ3Kmの小高い丘の上にあるチベット様式の
ストゥーパ(仏塔)を中心に建つ仏教寺院です。
境内周辺には野生の猿が多いことから別名、モンキー・テンプルとも呼ばれています。
仏塔の四方に描かれている顔は、大きな2つの目がブッダの目、額の目は第三の目、鼻の位置に
描かれているのはチベット文字の「1」で、調和を現わしています。
日本の仏塔(京都の八坂塔など)にも祀られている、五智如来(大日如来、阿閃如来、
宝生如来、阿弥陀如来、不空成就如来)ルーツはこの地域なのかもしれません。
巨大なチベット密教の法具「ドルジェ」、日本の真言密教では金剛杵(こんごうしょ)と呼ばれています。
古代インドのインドラ神や執金剛神が持つとされる武器で、ブッダの教えが煩悩を滅ぼして菩提心を
起こさせる武器であることを譬えています。
境内を我が物顔で駈ける猿、観光客の荷物を奪うなどの被害もあるようですが、猿もここでは
神聖なものとされているため、特に駆除などの対策はとられていません。
チベット仏教の特徴である「マニ車」、回転させた数だけお経を唱えたのと同じ功徳があるそうです。
ストゥパーの周りには仏像やチベット曼荼羅など、チベットの土産が売る店が軒を並べています。
西階段の登り口付近のミニチュア・ストーパー。万国旗のような布は