城陽市の中心部を流れる今池川には、ニホンスッポンを含めて主に4種類のカメ類が生息していますが、
その中での最優占種がこのミシシッピアカミミガメです。
名前が示すように、外来種のカメで、頭部の両眼後部から鼓膜の手前にかけて、やや太い赤色の
筋線があるのが特徴で、よく目立ちます。
一般に都市近郊の河川で見られるカメの種類は、従来はニホンイシガメとクサガメの2種が
主流を占めていましたが、昭和40年代頃から、このミシシッピアカミミガメが次第に増え続け
現在、他の都市や都市近郊を流れる川でも在来種は本種に主役の座を奪われています。
実は、このミシシッピアカミミガメの幼体は、ペットショップなどで「ミドリガメ」や「グリーンタートル」
などの名で流通しているペットのカメで、何らかの理由によって、飼育できなくなった購入者が遺棄、
放流したものが野生化したと考えられます。
野生化した個体は気も荒く、人に咬みつくこともよくあります。
今のところ在来種との交雑は確認されていませんが、繁殖力が在来種のカメに比べ旺盛なことから
生態バランスへの悪影響が心配されます。
ミシシッピアカミミガメ <ヌマガメ科 アカミミガメ属> 外来種
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