朝の散歩がてら、近くの神社裏の藪へミョウガの新芽を探しに出かけました。
市内のスーパーで買えば、せいぜい、3個入り1パックが200円位のものですが、
生い茂る葉を掻き分けながら根元を探し、独特の花を付けたミョウガの新芽を
見つけた時は宝物を見つけたような気分になれるから不思議なものです。
ただ、場所が場所だけに藪蚊も多く、半ズボンなどで行くとエライ目に遭うこと
請け合いで、できれば腕や首筋なども虫よけスプレーでガードしておいた方が
無難というものです。
既に花を付けたものは味が落ちると言われていますが、それでも採れたては
店で売っているものに比べてはるかに香りも新鮮で美味です。
花は「花ミョウガ」と呼ばれ、香りはあまりありませんが味は新芽と変わらず
美味しく食べることができます。
ミョウガ<ショウガ科 ショウガ属> 多年草
古い時代に中国から渡来したと考えられていますが、具体的な記録はありません。
花序と新芽を食用にするため、栽培されますが、人里に近い山地では野生化して
自生しているものがよく見られます。
茎のように見える部分は、葉が重なりあった偽茎と呼ばれるもので、この偽茎から
披針形の葉を互生します。
地面近くに生える新芽の先端に咲く花は淡黄色で、1日で萎みます。
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ヤブミョウガ<ツユクサ科 ヤブミョウガ属> 多年草
此方は葉の形が良く似ていることで、見間違われるヤブミョウガです。
名前はミョウガですが、ミョウガの一種ではなく、ツユクサ科の多年草で、
当然のことながら、ミョウガのような食用になる新芽は無く、良い香り
もしません。
葉は互生しますが、偽茎の中ほどに7~8枚が集中しているため
上から見ると輪生しているように見えます。
8月に花茎を伸ばし、ミョウガとは似ても似つかぬ花を付けますが、良く見るとやはり
これも標準的なツユクサ科の花の特徴である内花披、外花披が各3枚づつである
ことが判ります。
食用としては全く役に立たない植物ですが、秋に熟す瑠璃色の果実は美しく
観賞用として庭に植栽されることもあります。
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