ジュズダマは水辺に生える熱帯アジア原産でイネ科の多年草です。
プレステやDSで遊んでいる現代っ子には、およそ縁のない話ですが、 ジュズダマの名は固くて艶のある
つぼ型の苞鞘(ほうしょう)と呼ばれる部分に糸を通し、数珠を作る昔の子供達の遊びに由来しています。
外観は漢方薬のヨクイニンや健康茶に使用される栽培種のハトムギによく似ていますが、
ハトムギに比べると苞鞘はずっと固く、別種であるという説が有力です。
1枚目の写真で、苞鞘から垂れ下がっているのは花粉を媒介する雄性小穂で、2枚目の写真の白い
ひも状のものが苞鞘内部にある雌性小穂から出た花柱です。
この2枚目の写真を見ていただくと、雄性小穂がまだ熟していないことがお判りいただけるかと思います。
成熟の順では、先ず雌性小穂の花柱で受粉が行われ、その後に雄性小穂が熟して花粉を拡散させます。
これは熟する時期を少しずらすことによって、自家受粉を抑制し遺伝子交換をスムーズにする
遺伝と進化の不思議かつ巧妙な仕組みと言えるでしょう。
ジュズダマ <イネ科 ジュズダマ属> 多年草
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