私達にとって、もっとも身近な野鳥と言えば、やはりこの鳥でしょう。
極端に言えば「人と暮らす鳥」で、例えば、山間の過疎の村で人が住まなくなると
やがてこのスズメも姿を消すという話を聞いたことがあります。
群れで暮らし、主にイネ科植物などの種を主食にしますが、繁殖期には昆虫なども
食べます。つがいで巣の周囲に小さな縄張りをもちますが、非繁殖期の晩秋から
冬にかけては、春~夏に生まれた個体も加わり大きな群れを作ります。
画像のような光景は以前ならこの季節、何処ででも見られましたが、近年、極端な
個体数の減少傾向で、特に都会地ではスズメは徐々に姿を消しつつあります。
一部の研究家の話では1990年に約1800万羽いた日本のスズメは現在では当時の
50%~20%にまで減ったとか・・・
しかし、全国のスズメの数なんて誰がどうして数えるんでしょうね???
私も最近、「スズメ」をほとんど見れないことに気が付いていましたが、まさかそんなこととは知りませんでした。確かに私の住んでいる周辺は過疎化の一方で人口が減少していくばかりです。雀に替わって、見慣れない鳥が飛び回っています。雀より一回り大きいような気がします。
この雀が減少してきたのは、農薬等の原因ではなかったのですね
スズメは木造家屋の屋根瓦の下など、人工物に巣を作りますが、住宅構造の
近代化と共に、巣を作れる家が少なくなったのも一因だと考えられています。
また、都会地では餌が充分採れないため、少子化も進んでいるようです。
しかし、何れにしても推測に基づくもので、実際のところ急速な減少の原因は判っていません。
水や空気などの基本的な生活環境に含まれる何らかの物質が繁殖に影響を与えているとしたら
私たち人間もその中で生活しているわけですからこれは怖いことですね。