四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

「快気祝い」南房総への旅

2016年06月04日 19時53分26秒 | 日々の歩み
五月最終の週末、久しぶりに南房総へフェリーを使い一泊の旅に二人で行って参りました。

細君は長いこと医原病と言われる病を患い治療を続けて参りました。
インターフェロン治療等への挑戦も考えましたが、副作用と他の病との関連でリスクも
あることから医師も躊躇され、本格治療をしないままできましたが…。
今年の四月に認可された薬は副作用やリスクもあまりなく治癒率も90%を越えるとのことから
医師と相談し治療に踏み切りました。

当初一錠8万円と言われた薬を、毎日三か月間にわたって休みなく飲み続ける治療には
ためらいもありましたが、国と自治体、健康保険組合等々の助成も申請により
受けられることを知り治療に入りました(この申請手続きも結構大変でしたが…)。
この治療で検査結果「ウイルス検出せず」が続き、ほぼ完了したことから「快気祝い」を
かねての旅となりました。

考えてみると房総は、近い割には海を渡り非日常の世界に誘ってくれることから、諸々の
「記念日」には、いつも訪れていた私たちにとっては思い出深い地でもあります。
宿泊は義兄の葬儀の際のお返しに頂いた宿泊券で選んだ、南房総のホテルを事前に予約しました。
朝9時40分久里浜発のフェリーに乗って金谷までの短い船旅…。

細君が前から訪ねたいと言っていた大喜多町へ鴨川、勝浦を経由しドライブを兼ねて向かいました。
そこからいずみ鉄道の電車に乗ろうとの計画であったのですが…。
休日ゆえでしょうか道の混雑と距離も予想以上にあり、逆算するとホテルのチェックインを
大幅に過ぎる事から、電車はあきらめ大多喜町「道の駅」での買い物と見学、食事で済ませました。

大多喜町からの道路も比較的混んでいたためホテルのチェックイン時間ぎりぎりに着きました。
宿泊先「南房総富浦ロイヤルホテル」は南房総の自然豊かな大房岬の突端に位置し岬の半分近く
を占める広大な敷地にゆったりと建ち、岬の緑と群青の海に違和感なく溶け込む優雅な佇まいを
見せていました。



エントランスもリニューアルしたとの事ですが、二階への階段を中央に配したレイアウトも
華美に走らず抑えた灯りの中に浮かぶ重厚なイメージで、ベンジャミンの樹のオブジェとの
コラボレーションがいい味を出していました。

部屋は広々としたツインの洋室でしたが、落ち着いた色調で寛ぎを心地よく演出してくれました。
ホテルの庭から散策路を経て海へ出られるとのことで、早速散策へ。海辺に出ると群青の海が
房総半島の果てに遥かに広がっていました。夏ならばこのまま泳げるのにと…。
海辺の散策で汗ばんだ身体を露天風呂へ。周辺にさつきが咲き乱れる広々とした露天風呂は
ビワの葉の香りが漂い、空いていたこともありゆったりとくつろぐことが出来ました。

細君は未だアルコール制限があることからパイナップルジュースで、私は生ビールでまずは
乾杯し和食のコース料理を頂きました。前菜からデザートまで次々と出てくる12品の料理は、
房総半島の旬の魚、野菜をふんだんに使ったいずれもプロの料理人のこだわりと、冴えた舌を
感じさせる素晴らしいものでした。特に、焼物「鯛の蓮根包み」と、煮物「菜の花がんも」
には板前さんの味にかける心意気を感じました。

部屋に帰って日頃の積もる話をしようとの思いがありましたが、長い険しい道のりの運転に
精神的にも疲れたゆえでしょうか、ビールの酔いもあり6時頃ベッドに横になるや否や
スヤスヤとなり細君には寂しい思いをさせましたが…、彼女もテレビで男子バレーを見ながら
いつしか寝入ってスヤスヤ~とのこと。二人で夜中の2時頃目が覚めて、寝てしまったね~と
大笑い、二度寝のあと目覚めたのは6時前でした。

朝の露天風呂も快適でした。当日は雨模様であいにくの天気でしたが、三芳村の道の駅
「鄙の里」さらに、「とみうら枇杷倶楽部」へとまわり、千葉の旬の特産品ビワ、
ホウレンソウ、夏ミカン、ニンジン、レモン、タケノコ、出しのいりこと昆布、
飲んで美味しかったミネカル、玄米、お花等々!(^^)!を大量に買い込み、ご近所への
おすそ分けとしました。



その後、昼食と夕食を兼ねて3時頃に保田にあるいつもの「ばんや}へ・・・
平日だというのにやはり混んでいましたね~。かなりの量のある「まかない呑」と、
「ばんや寿し」を美味しく頂き、金谷からフェリーに乗って家路につきました。

一泊とはいえ、美味しく心に残る素敵な旅でした。義姉に感謝です。
コメント
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