四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

月下美人 三たび咲く

2019年10月11日 19時25分19秒 | 日々の歩み
今から61年前、1958年(昭和33年)9月27日に神奈川県に上陸し、伊豆半島と
関東地方に大きな被害を与えた狩野川台風。その台風に匹敵する記録的な大雨や、
暴風の恐れがあるといわれる台風19号が、関東地方に迫りつつあります。

そんな喧騒をよそに、昨夜我が家の月下美人が三たび6輪一斉に開花しました。
昨年は二回の開花でしたが、今年は細君の精進の賜物か、さてまた異常気象の故か
7月、9月に続き三たび咲いてくれました。

前のブログにも書かせて頂きましたが、咲くたびにその花の雅さと高貴さ、
さらには楚々とした花の風情に魅かれます。



世の中にはカサブランカ、薔薇、さらには胡蝶蘭等々素敵な花はあまた
ありますが、この一夜花の風情の前には少なからず及ばないと感じます。
わずか数時間にも満たない花の命を、懸命に咲き切る命の儚さを知る
ゆえでもありましょうが・・・。
もちろんこれは私の勝手な思い込みでもありますが。



そんなことで神無月の十三夜に咲いた月下美人の写真を掲載し、即興で
詠んだ短歌も合わせて掲載いたします。
 ☆神無月 光も淡き十三夜 月下美人も ほころび初める
 ☆花蕊に光宿せる月下美人 命の際の装おい楚々と



また、過日、いつもの温水プールでのスイミングではなく、露天風呂で
ゆっくりしようとのことで、ソレイユの丘にあります「海と夕日の湯」に
細君と行ってきました。
折よくシルバーディーとのことで、駐車場は無料で、入湯料金も割引される
嬉しい日でもありました。



水無月も半ばに近づくにつれ「つるべ落とし」の日没で、露天風呂からは
相模湾に傾き始めた、夕陽の描く光の道がくっきりと見えました。

落日に向かうかのように描かれる光の道の輝きは、かつてウォータフロント
での勤務の時代、仕事に行き詰まった時、多くの示唆を与えられ励まされた
記憶が蘇ってきます。そんな情景を即興で短歌に詠んでみました。

 ☆海原に道も描くや落日よ そに導かるる人もあまたに
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