四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その122)

2024年03月06日 05時48分16秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その122) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「咲き盛る 河津桜」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」


【詞書】源氏物語や紫式部日記・紫式部集には和歌(巻名歌等)が沢山
  ありますが、その和歌の返歌を口語短歌で提出します。返歌は源氏物語
  の内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った言葉・単語や自然・
  地名からヒントをもらい詠みます。今週は源氏物語巻名歌から2首、
  紫式部集より1首の計3首提出しますのでご指導よろしくお願いします。
註)源氏物語巻名歌・7賢木(さかき)
  歌の背景
  源氏二十三歳。源氏とのことを諦めて、伊勢に下ることになった
  六条御息所の住む野宮を訪れたが、長い無沙汰の弁解は決まりの
  悪いような思いがして、源氏は榊の小枝を御簾の下から挿し入れ、
  「変らぬ色をしるべにてこそ、斎垣も越えはべりにけれ。
  さも心憂く」と言葉をかけると、六条御息所が歌を贈ってきます。
 〇神垣は しるしの杉も なきものを 
          いかにまがへて 折れるさかきぞ  六条御息所
 〇少女子(おとめご)が あたりと思へば
     榊葉の 香りをなつかしみ とめてこそ折れ  光源氏
「返歌」
☆穏やかな 榊に託す 恋ごころ 控えめなゆめ 許せるものを」
☆少女子は かの君ならば 想うとき 切なさありて こころときめく
註)紫式部集・7
 〇西へ行く月のたよりに たまづさの かきたえめやは雲のかよひぢ
「返歌」
☆切なくて むせび泣く夜は 雲路こそ 引きずる想い 乗せるたよりも
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 今回も、源氏物語「賢木」から二首の返歌、紫式部集から一首の返歌を
 詠んで頂きました。物語の進展と、流れを押さえての返歌は結構大変
 でしょうが、それぞれの状況を踏まえた歌となっており、研究の成果が
 表現されていると感じます。
 一首目は、「歌の背景」説明にもありますように、光源氏が何ヶ月も
 訪ねないことを、もっともらしく言い訳する、その不実さをなじり、
 六条御息所は「いったいなんのために榊を折られたのでしょう」と
 問いつめて詠っていますね。
 それへの返歌として、光源氏にかわり「榊に託す 恋ごころ」と
 詠んだのは心憎い変化球と考えます。光源氏の想いを推察して直截に
 詠って返歌として見ましたがいかがでしょうか。
【ご参考】
 ★香り立つ榊に託す恋ごころ 変わること無き想いを君へ
 二首目の光源氏の歌は、神様に仕える乙女の宿っている所だと
 思うからこそ榊葉の香がなつかしく、折ってきたのですと意訳
 出来ますね。「切なさありて」の返歌は的を射ていると思います。
 なお、[賢木」は榊と同一の言葉ですね。

【詞書】minolta x-600を購入して詠ませて頂きました。
☆四十年(しじゅうねん)昔のカメラ購入す 完動自体 感動極む
【詞書】眩暈が完治しないことを詠ませて頂きました。
☆相当に良くなりつつも完治せず 春風 眩暈治癒してくれよ
【詞書】x-600を購入したことで、もう一首追加で出詠させて頂き
  たいと思います。
☆銀塩は時代遅れと理解すも またも再燃 DNAか
                         西BOOさん
【解説】
 作者のカメラの腕前は前々からプロ級との認識をさせて頂いています。
 一首目、三首目の歌、MINOLTA x-600はミノルタMDマウント系唯一の
 フォーカスエイド機で、AF一眼レフ初期の黄金期の嚆矢となった機種と
 理解させて頂いています。表現の幅が広がりますね。

 最近、友人たちもデジタル一眼と同時に、フイルム一眼を使う方も多く、
 色々うんちくを楽しく語ってくれます。

 詠われているように、カメラマンの「DNA」故でしょうが、「銀塩」
 を入手し、病を抱えながらも、作品作りに少年のような情熱を燃やす
 作者の想いが滲む佳い歌と感じます。
 二首目、眩暈の症状が未だ寛解しないとのこと。「春風」に祈る想いが
 十分伝わる詠歌です。改めてお見舞い申し上げます。
じっくり構えて、
 治して参りましょう。

【詞書】春の景色を三首、出詠させて頂きます。
☆あんぱんをへそから割りて 風光る 植物園のベンチに君と
☆傘さすも 濡るるも君と 京の雨 ことさら匂ふ御苑の梅よ
☆たてがみを靡かせ 雨のトラックの 春泥浴ぶる 鼻差のゴール
                         みっちっちさん
【解説】
 春の景色を爽やかに謳いあげた三首の歌を、楽しく鑑賞させて頂きました。
 特に二首目の歌は、雨の日でも、あなたと一緒なら幸せという、作者の
 素直な気持ちが表現された幸せ感いっぱいの歌と感じます。

 言葉選びも美しく、情景描写も鮮明で、心を惹きつけられる歌と考えます。
 なお、「京の雨」という句は、京都の特定の場所に対する愛着や、そこでの
 思い出の深さが感じとれます。
 また、御苑の梅の香りが
強調されている点も、季節感と共に風情が感じられる
 美しい作品と
なっています。
 三首目の躍動感に満ちた表現と、結句の「鼻差のゴール」の表現が秀逸です。

【詞書】久しぶりに春まだ浅い飛鳥を歩いてきました。
  亀石、猿石 鬼の雪隠など
☆飛鳥路の棚田をゆけば遠近に春待ちわぶる謎の石たち
☆早春の日差しを集め飛鳥路の亀は深い眠りのなかに
☆亀や猿はたまた鬼も現れて飛鳥の里はロマンの宝庫
                         夕庵さん
【解説】
 「春まだ浅い飛鳥」を、詩情豊かに詠んで頂いた三首を、今回も味わい
 ながら鑑賞させて頂きました。

 一首目の「飛鳥路の棚田」は、「稲淵の棚田」を指していると思いますが、
 日本の棚田百選にも認定されている棚田で、
緩やかな傾斜地に広がる
 長閑な風景のようですね。

 なお、この歌は、飛鳥地方の美しい棚田の情景を描いており、春を待つ
 かのように静かに立つ石の謎にも思いを馳せています。

 自然の中にある歴史的な遺産に対する敬意と、季節の変わり目に対する
 期待感が歌に溢れています。

 また、自然と歴史が織りなす風景を余情を込めて詠っています。
 二首目の「深い眠りのなかに」の表現も情趣が溢れ、歌の品格を支えています。


     「咲き初める ミモザ」

【詞書】YouTube短歌:愚かな記録 加古隆 パリは燃えているかを聴いて
☆映像は愚かさを記録しているが
    誰も顧みようとはしない
                          自閑さん
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 加古隆の「パリは燃えているか」は、NHKスペシャルで1995年3月-1996年2月
 に放映された「映像の世紀」のテーマ曲です。

 戦争の世紀と呼ばれる20世紀の各国に貯蔵されている映像を放映していて、
 高視聴率を出しました。
これら映像の映像を、こたつに当たりながら、
 クーラの効いた
部屋で、映像としてみているだけ。今、21世紀となって、
 同じ状況を、同じ樣に戦禍に苦しむ人々を
テレビで見ているだけ。
 パリは燃えているかとは、アドルフ・ヒットラーが、ドイツ軍がパリから
 撤退する際、パリを火の海にしろ!と言う命令を発し、
その実行を確認した
 電話で、映画にもなりました。
長い平和の後に、各国の不満が高まり、
 第1次世界大戦に突入した
時と同じだが、誰もそれを理解しようとはしません。
 下記Urlに、様々なバージョンの映像を貼り付けておりますので、
 御覧戴ければ幸いです。
 https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/fb8bb6a9aac920caf4ff994e8231f5a1
【解説】
 短歌説明でも記されていますが、「パリは燃えているか」は第2次世界大戦の
 パリ解放の際に、アドルフ・ヒトラーが発したというセリフですね。

 パリを「敵に渡すくらいなら灰にしろ。 跡形もなく燃やせ」と、ドイツ占領
 軍司令官のコルティッツ将軍に命じましたが、この将軍は
命令を無視して
 降伏しました。結果、パリを救った男として後世に
名を残しています。
 パリをキエフに置き換えてみると、ロシアの蛮行とそれを命じた人間の愚かさ
 は改めて言うまでもありませんね。詠われている「誰も顧みよう
とはしない」
 は、私達にも、その問いが向けられていると考えています。

 映画と同名の加古隆作曲の「パリは燃えているか」の曲は、その壮大な
 スケール感が胸に迫ってきます。人間の持つ愚かさと、それに抗った将軍、
 さらにパリ解放に命を賭して闘ったパリのパルチザン等々の素晴らしさ、
 その二面性が曲の底流に静かに響いていました。
 今回の歌は、重い問題提起をされている歌でもありますが「見ているだけ」
 ではない、人々の抵抗と闘いに、一筋の光明を見出し
たいと思います。

【詞書】春の陽気の昨日でしたが、今朝はなんと寒い事!!
  どうぞお身体にお気をつけてくださいね。
☆春もよう 桜と出会い
  戯れて
    今日はみぞれに 手をさする朝
                         クロママさん
【解説】
 おっしゃるように、春日からいきなり冬の日に変わる、最近の気象変化は
 心身ともにきついですね。お互いに気を付けて参りましょう。
 そんな、気象変化を詠んだ歌は、それぞれの方が味わう昨今の気象を上手く
 表現し共感を誘う作品と考えます。
 春の陽射しを感じさせる「春もよう」と、桜との出会いを軽快な「戯れて」
 で表現することで、春の喜びが伝わってきます。
 しかし、次の句では「今日はみぞれ」と、春の陽気から一転、冬の冷たい
 みぞれに打たれる様子が描かれています。この落差によって、春の儚さや
 無常感が強調されています。
 また、「戯れて」と「手をさする」の対比によって、歌に抑揚が生まれて
 リズム感のある歌に仕上がっています。
 最近の作者の歌の進歩に、拍手を送りたいと思います。

【詞書】3月5日の朝刊、経済面にあった記事で知りました。(3月一杯とか)
  チョコレートやグミなどお菓子も多様化したのと、少子高齢化の影響で
  収益性が落ちたからだそうです。私が小学生の頃に発売が始まった
  んですが、「飴」や「ドロップ」とは又違う、「バタースカッチ」の味は
  衝撃的でした。最近たべてなかったけど、定番でずーっとあるものと
  思っていたので、寂しいです。…買いに行って別れを惜しみたいですが、
  無くなってたりして…。
☆“歌いたくなるよな一日”無いけれど
         “チェルシー”販売停止は寂し
【詞書】今日3月5日は、1929年に右翼の男性により刺殺された、当時の
  国会議員、山本宣治氏(享年39)の命日です。うちの近所の墓地に
  お墓があるので、お参りの方達が近くの道を行き来しはるんで、
  今朝から日頃よりかは交通量が若干多かったかな…と。同調圧力が
  今とは比べものにならなかったと思われるあの時代に、一人で
  治安維持法に異議を唱えた勇気とエネルギーは凄いと感じています。
  墓地の中を通った時、大きな碑があった場所がお墓だと思いますが、
  戦後にやっと墓碑の裏に彫られた、亡くなる前日の演説、「山宣ひとり
  孤塁を守る~」に、封印のように塗られたセメントを剥がすことが
  できたんだそうです。若くしてカナダに渡り、民主主義に触れて、
  それを理想とした人には今の世はどう映っているのかな?とお寺に
  行って(お盆の時などに姉について行くことが有ります)
遠目に
  石碑を見てふと、思ったりしたことがあるんですね。…さて、
  どうなんでしょう?
☆凶刃に倒れし人よ 現在(いま)の世は
          あなたの頃よりまだましでしょうか?
【詞書】昼の部分110℃、夜の部分-170℃。その寒暖差280℃!!…どうか
  少しでも長く持ちこたえてね💕と祈らずにはいられません!
  (…ここんとこ明け方にISSが見える時期なんですが、天気悪かったり
  うちから見るのに条件悪かったりで見ていないんで月のSLIMの方が
  気になります。なお、古川宇宙飛行士はあと少しで地球に帰還される
  とか)どのみち今日は朝から雨で月も見えないです…。
☆寝ては覚め 覚めては働く月の上
        熱さ寒さに耐えてねSLIM
                         ちがやねこさん
【解説】
 今回も、「チェルシー販売停止」「山本宣治氏の命日」「SLIMの活躍」
 と今日的な、ホットなテーマを深堀りしながら詠んで頂きました。
 一首目の「チェルシー」は、1971年に発売されて以来、53年間愛されて
 きたロングセラー商品で、販売中止は、ファンにとっては残念なニュース
 ですね。販売元の、時代の変化を受け止めた決断だったとは言え、
 詠われているように「寂しい」限りです。そんな想いの滲む歌になって
 いると考えます。それにしても53年間続いた商品とは素晴らしいですね。
 二首目、労農党の国会議員だった山本宣治氏は、当時の政府による弾圧と
 右翼勢力の暴力によって1929年3月5日に暗殺されました。
 詠われているように「民主主義に触れて、それを理想とした人には今の世は
 どう映っているのか」尋ねてみたい想いに駆られます。
 全国農民組合大会での演説の一節「山宣独り孤塁を守る!だが僕は淋しく
 ない、背後には多くの大衆が支持しているから…」が碑銘となっている
 とのことですね。今の混沌とした政治の現状を見るにつけ、心してこの
 歌を受け止めて行きたいと思います。
 三首目、「熱さ寒さに耐えてねSLIM」との、祈りにも似た詠歌は、私達
 共通の想いですね。「昼の部分110℃、夜の部分-170℃。その寒暖差280℃」
 という厳しい環境の中で観測を続けるSLIM君へ、エールを送りつつ見守って
 いきたいですね。
 
 
☆人にありAIもたぬゾーンあり 肌の温もり 想いの揺らぎ
                         ポエット・M
【解説】
 チャットGPT等を含む、人工知能(AI)は日々進化し、人間の知性を
 超えるのではないかという状況に迫っています。しかし、AIには
 未だ人間には及ばないものがあり、超えられないという事実を改めて
 詠って見ました。
 AIが及ばないものとして具体的に、人との関りで生まれる「肌の温もり」
 と「想いの揺らぎ」
を挙げて見ました。肌の温もりは人間同士が触れ合う
 ことで感じる
肌感覚であり、AIがどんなに高度になっても、決して体験
 できない
ものと考えています。

 また、「想いの揺らぎ」は、人間の心の複雑さを表現しています。人は、
 喜び、悲しみ、怒り、愛など、さまざまな感情を育つ過程でも、また日々の
 営みの中でも経験しますが、
これらの感情は、AIには実感し、理解することは
 できないと考えます。

 前にも、このサロンで「AIと人間」についてコメントさせて頂きましたが、
 改めて問題提起を含めて、歌として詠ませて頂きました。


     「未だ咲く 山茶花」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(29)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め、小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。に
     
10.「短歌の章」 嵯峨野の春(1)

   花あらし過ぎて夕べの酒ほがひ
           心に開く桜ひとひら
            
   しろがねにこぶし花咲きて春めぐる
           それだけにても 心足らひぬ

   妻とわれのよわい重ねれば
        百五十才 さもあらばあれ 妻と盃をあぐ

【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】
 fumiel-shimaさんからのコメントを掲載致します。

 毎回、お邪魔するごとに拙いコメントでも何か一言…と思う
 のですが、今日は思い切って私の感想を述べてみます。
 的外れかもしれませんがご容赦願います。
 私には短歌は詠めませんが皆さんの短歌をそっと読ませて
 いただき、いつも感動で胸が震える思いです。
 ☆西BOOさんの歌について
  ・今は25歳になった私の孫娘と同じ目線で見たあの日の景色…
   日ごとに変わるような天気と自分の思いを併せて気付けば
   未だ2月をあらためて知るような気持・・そして遠い日の
   2月の思い出・・・。懐かしさでいっぱいになりました。
 ☆夕庵さんの歌について
  ・熱い湯豆腐を口に運ぶ映像と冷たさを思わせる2月の雨も
   優しい薄絹に喩え、こず枝の梅の蕾に思いを寄せる情景は心に
   沁みました。
  ・さらに「春霖」という言葉で春を先取りし、その中に
   ゆったりと身を置く作者の気持の豊かさに感動しました。
   きっと良い転寝だったのでしょう。
 ☆自閑さんの歌について
  ・「ニューシネマパラダイス」は私も大好きな映画で、何度も
   何度も観ましたが、サルヴァトーレ(トト)とアルフレードの
   心温まる友情はその音楽と共に心に響き、忘れることは
   できません。車の中でもサウンドトラック(モリコーネ)を
   よく聴いています。
 ☆みっちっちさんの歌について
  ・どの季節についても母を想い、母との思い出を大切にする
   作者が鶯の声で空を仰ぎ、さらに母の深い愛を知る情景が
   浮かんでくるようです。
  ・私は息子夫婦と飲む機会は多いのですが、娘の夫は下戸なので
   娘たちと一緒に飲むことはなく、羨ましく思いましたが、その
   機会があるとすればやはり朝まで語り明かすだろう‥と思いました。
  ・「同じ人想ひし友よ・・」に信頼できる親しき友とお互いに
   心中密かに競い合うような乙女心を感じ、切なくもあり、
   楽しくもある気持ちが伝わってくるようでした。

ポエット・Mの返答コメント
 fumiel-shimaさん いつも、水曜サロンに温かな励ましと、的確な
 歌評を頂きありがとうございます。

 fumiel-shimaさんの歌評は決して「的外れ」ではなく、歌の本質に
 迫っていると感じます。

 そして、西BOOさんもおっしゃるように、何よりも詠む方の
 「歌を詠むモチベーションがUP」していることに繋がる歌評と
 思っています。
 これからも水曜サロンを温かく見守って頂ければ幸いです。

     「咲き盛る ボケの花」

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
   なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
   なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
   場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字程度にまとめて
    頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

コメント (18)
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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その122)ネット歌会

2024年03月06日 05時09分59秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その122)ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「咲き競う 河津桜」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆飛鳥路の棚田をゆけば遠近に春待ちわぶる謎の石たち
                         夕庵さん
★石舞台 時の権力操りし 今は何をや 思ひぬるのか
                         西BOOさん
★石室の闇より光る月の夜は 狐の美女も踊りだすとや
                         夕庵さん
★丁未より乙巳の変に至るまで その勢いは帝(みかど)を凌駕
                         西BOOさん
★天皇は民のしあわせ祈りつつ神国日本の象徴と在(い)ます
                         夕庵さん
★亡き父の「震洋」乗せられかけし事 月日はたつも遺却し難し
                         西BOOさん
★特攻の「震洋」あわれ海深く戦士と眠る死の抗議しつ
                         夕庵さん
★象徴は敗戦あっての事なりと 親父「日本は負けて良かった」
                         西BOOさん
【詞書】
 敗戦後の闇市で見たという人がいたそうですが、家族との再会は
 果たせなかったと聞きました。
★敗戦後叔父を確かに見たという ついに帰宅は叶わざりしを
                         夕庵さん
★ウクライナ・ガザの惨状見るにつけ 平和・自由の尊さ実感
                         西BOOさん
★先人の労苦を無駄にするなかれ 身にしみて知る平和への道
                         夕庵さん
★戦争の犠牲者 300万を超す 天皇制は正しいものか
                         西BOOさん
★数が千・万・百と報じられ なす術もなくたじろぐばかり
                         夕庵さん
★裕仁は「退位で責任とる」と言う 亡くなりし人 馬鹿にするなよ
                         西BOOさん

☆相当に良くなりつつも完治せず 春風 眩暈治癒してくれよ
                         西BOOさん
★気のおけぬ友と笑って語らえば ひととき忘れる持病の腰痛
                         夕庵さん

☆早春の日差しを集め飛鳥路の 亀は深い眠りのなかに
                         夕庵さん
★飛鳥路の亀は目覚めて 大あくび 一声鳴きて黄泉めける春
                         みっちっちさん
★七時間たっぷり眠り夢も見ず 朝は爽快一杯の水        
                         夕庵さん
★鉄瓶に白湯たぎらせて 一杯の 甘さに朝の活力満つる
                         みっちっちさん     
★端正な着物姿の亡父点てる 抹茶の香りとその色恋し
                         夕庵さん
★藍深き大島紬纏ふ考(ちち) 褪せし写真のただ懐かしき
                         みっちっちさん
★捨てがたき夫の遺品の袴あり 広げて畳んでまた元の場所
                         夕庵さん
★断捨離も 母の遺愛のセーターは 吾(あ)にはちさきが なほ捨てがたき
                         みっちっちさん
★お出かけは若草色のセーターでスマホと鍵と火の用心
                         夕庵さん

     「咲き初める 白椿」

☆あんぱんをへそから割りて 風光る 植物園のベンチに君と
                         みっちっちさん
★懐かしきアンパンならば駆けよりて(やなせたかし)と半分こする
                         夕庵さん
★悲しみは半分こして 喜びは 二倍に増やし 君と分け合ふ
                         みっちっちさん
★喜びは何倍となりいつ迄も心のなかに熟成してをり
                         夕庵さん
★両親の我への愛は いつまでも 心のなかに残り続けり
                         みっちっちさん

☆傘さすも 濡るるも君と 今日の雨 ことさら匂ふ御苑の梅よ
                         みっちっちさん
★きさらぎの空気も凍てつく庭隅にほのか漂う白梅の香は
                         夕庵さん
★梅が香に春月さへも 酔ひしれて 時におぼろに 見へ隠れたり
                         みっちっちさん
★会う友は幼日のこと伝えるが記憶はおぼろに蘇りこぬ
                         夕庵さん
★亡き父の胡座のなかに包まるる ぬくき記憶のおぼろなりけり
                         みっちっちさん

☆たてがみを靡かせ 雨のトラックの 春泥浴ぶる鼻差のゴール
                         みっちっちさん
★金髪をたてがみのごと逆立ててテレビ賑わす若者数多(あまた)
                         夕庵さん
★ライオンの子よ たてがみを 靡かせて 大草原を駆け抜けてゆけ
                         みっちっちさん
★マラソンでごぼうぬきして掛け抜けば月桂冠は君の頭上に
                         夕庵さん
★辛口の月桂冠で乾杯す 君の勝利に酔ひしれながら
                         みっちっちさん
★辛口の言葉は胸に刺さるとも 根性出してまた挑戦す
                         夕庵さん
★嵐にも負けずプールへ卓球へ 根性据へて上達目指す
                         みっちっちさん
★孫たちは嵐のように来て去りて ほっと一息カフェオーレ飲む
                         夕庵さん
★スポーツの後はゆつくりストレッチ ほつと一息 眠気の来たる
                         みっちっちさん
★珈琲の眠気覚ましはてきめんで 時間ずれたら夜は眠らず
                         夕庵さん
★満月の夜は眠れず 先行きの いのち限りに生きむと思ふ
                         みっちっちさん
★幼子に月のうさぎが餅つくと言えば笑って「信じな~い」とね
                         夕庵さん
★大谷の結婚に皆「信じなーい」大騒ぎなる やっぱヒーロー
                         みっちっちさん
★我が子でもだんだん遠くなるような 親の胸内を思いやりをり
                         夕庵さん
★親子とは心のなかで想ふもの 遠くなりても心は近し
                         みっちっちさん
★口数はたとえ少なくなりゆけど 老いては従う息(こ)の考えに
                         夕庵さん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「未だ咲き継ぐ 河津桜」

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